ホテル:ザ ペニンシュラ香港
香港を訪れるのも今回が3回目である。
香港はいろいろと世界的に有名なものがあり、そのなかでも心惹かれるのが、「ペニンシュラ」。
世界で有名なホテルを選べと言えば、上位5つには必ず入る名ホテルである。
そういうわけで、話のネタに一度は泊まりたかったのであるが、過去2回とも満室であり、さすがは人気ホテル、泊まりようもなかった。
しかし今回は日程が早めに決まったことから、ネットをみると空きがあり、予約がを取ることができた。
で、泊まったペニンシュラ。
いろいろと突っ込みどころがあるのだが、いいホテルであった。
ホテルには噴水があり、そして有名なロールスロイスがとまっている。
あらかじめ希望を伝えておけば、これで空港まで送迎してくれるのだ。
ホテルのドアは、古典的に、誰かが来るとドアマンが開ける形式。
そしてドアの奥には広大で、かつクラシカル、ゴージャスな空間が広がっており、「これぞ、ペニンシュラ」という世界がいきなり出現である。
でも、フロントに来ると、ん?? という気分になる。
外資系のホテルって、フロントは極めて機能的で、職員もキビキビと働いているのだけど、ペニンシュラは、見ためぜんぜん機能的ではない。なにも近代機器のないようなフロントに、乏しい数の人員が所在なげにいるだけで、なんだか頼りない。
まあ、私がチェックイン・チェックアウトした時は、私一人しかいなかったので、なんということもなく業務は行われたのだが、客が多いときにはどうするんだろう?と危惧するような感じ。
とはいえ、超一流のホテルがそこに抜かりはあるわけもなく、煩雑時には、奥からスタッフが次から次へとわらわら出て来るんでしょうね。
エレベーターから下りて、廊下に出ると、これが厚い絨毯と、それから価値高そうな磁器が置かれた、美術館のような廊下。
予約した部屋は古いほうの本館の海側。
歴史ある部屋なので「古色蒼然」という雰囲気を期待していたのだが、そこは相当にリフォームが為されていたようで、普通の近代ホテルであった。いや、普通というより、かなり近代的。
まずは超大型テレビが特徴的で、その下には高性能そうなオーディオ、ビデオセットが並べられている。
大きなデスクの引き出しには、ファックス装置があり、この部屋にこもっての仕事も可能そうである。
またネスプレッソのコーヒーメーカーもあり、これで淹れるコーヒーはすこぶる美味である。
香港に泊まったからには、部屋からはあの「100万ドルの夜景」が広がる香港湾を見ながら過ごしたい。
ただし、香港には高層ビルがたくさん建っているため、それが見える条件の部屋ってけっこう少ない。
ペニンシュラは、目の前に低い文化センターしかないので、海側の部屋なら必ず香港湾が見られる、条件のよい立地にある。
そういうわけで、ペニンシュラは、その部屋自体で完結した世界を持ち、ここでゆったり寝そべりながら、音楽を聞いたり、DVDを見たり、風景を眺めたりして、充実した時間を過ごす、それが正しい使いかたに思える。
しかしながら私の香港の日々は、コンサートと食事にばかり明け暮れ、このホテルをほとんど寝るためだけにしか使えなかった。
どーせペニンシュラに泊まるのなら、一日くらいは、じっくりとホテルそのものの魅力を楽しむ日をつくるべきだったのであろう。なにしろペニンシュラはこの素晴らしい部屋以外にも、スパ、ジム、プール、音楽室等々がゲストのために用意されており、それらが無料で使えるわけだからして。
というわけで、ホテルに泊まっての真に残った思い出は、「とても寝心地のよいベッドで、気持ちよく眠れた」くらいしかないのだが、それでもずっと残るペニンシュラの思い出をひとつ持って帰って来た。
これはゲスト一人一人に贈られるペニンシュラの石鹸と石鹸箱である。
まるで宝石箱のような石鹸箱は、ペニンシュラ全体の雰囲気をよく表現していて、これを見ると、またペニンシュラに泊まりたくなってしまう。
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