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December 2015の記事

December 31, 2015

平成27年度年越しを台北で

 台北での最初の宿はシェラトンであったが、大晦日からはオークラに移動。
 べつにシェラトンに不満があったわけではなく、日系のホテルだと、年越し蕎麦、御節、雑煮等の日本的年越しのイベントがあるのではと期待していたからである。
 ついでながらシェラトンを選んだのは、なかにレストラン「辰園」があったからなのであった。

【NHKBS放送】
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 台湾にはNHKのBS放送が放映されており、そうなるとついつい紅白を見てしまう。
 そして10時半からはレストランで、年越し蕎麦のふるまいがあるとのことで、レストランに移動。

【年越し蕎麦】
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 日本人として、この日ばかりは蕎麦を食いたいものである。
 味はともかくとして、蕎麦、ありがたし。

【蕎麦+シャンパン】
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 なお、オークラでは蕎麦にシャンパンがおまけでついていた。
 外の風景とともに写真を一枚。

【Happy new year(1)】
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 今回の年末年始は暦の関係で連休があまり長くならないことと、それに欧州でのテロ騒ぎから、年越しを海外で迎える国として、台湾が大人気だったそうだ。
 それに加え、ホテルが日系ということもあり、宿泊客は日本人だらけであった。
 そして11時になると、皆立ち上がり、シャンパンでHappy new year! の挨拶。
 台湾は日本より西にあるので、時差が1時間あり、午後11時にして日本では年が明けたのであった。

【Happy new year(2)】
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 シャンパンと蕎麦を楽しんだのちは、屋上に移動。
 ここから見える101タワーで、カウントダウンの花火が打ち上がるのを待つ。

【101の花火】
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 年明けとともに、101ビルから花火が上がった。
 私は101ビルから花火を高く打ち上げるものと思っていたけど、そうではなく、101ビルの高さで、ビルを囲むようにして花火を炸裂させるのであった。だから、花火の時間、101ビルは色華やかに染まり、それそのものが花火と化していた。
 これって、近くで見たら大迫力であったろうなあ。
 今度年越しに台北に来ることがあったとしたら、その時は是非とも近くで見ようと思い、台北に課題を残すこととなった。

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杭州料理@天香楼(台北市)

 平成27年の大晦日の夕食は、杭州料理の店「天香楼」にて。
 杭州料理は大陸の浙江省で発達した料理であり、河川や湖水で獲れる海産物を使ったものが特に有名であるとのこと。
 コース料理はいろいろと種類があったが、杭州料理メインのものを選んだ。

【杭州龍井鮮蝦仁】
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 川海老を茶葉とともに炒めたもの。
 川海老というわりには海のものなみに肉厚である。新鮮そのもの素材であり、身はぷりぷり。ほのかな茶葉の甘さと香りがより旨みを増している。

【宋嫂鮮魚羹】
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 杭州風白身魚と魚団子入りとろみスープ。
 スープは魚介系の出汁の滋味深いもの。浮かんでいる白い魚団子はメレンゲ状のふわふわした食感。そして、小さな豆がとても歯ごたえと味がよく、全体としてとても賑やかな料理である。

【米剌參煨鮑魚】
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 鮑と海鼠のソース煮。
 ごろんと転がった干し海鼠は、少々グロテスク。
 中身はコラーゲンたっぷり。そればっかりだと飽きるので、鮑と、それにシャキシャキの中国野菜を交互に食べ、歯ごたえのアクセントを楽しむ。

【薺菜玉扇筍】
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 なずなとタケノコの煮込み。
 日本の筍とは微妙に異なる、甘さの勝った味。
 なずなは、海草のアオサのような味と香りである。

【西湖醋溜河鮮】 
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 西湖風蒸し草魚の黒酢ソースがけ。
 杭州料理を代表する蒸し魚料理。
 ソースの濃い、刺戟的な味が特徴的。
 草魚は川魚だけど、まったく特有のにおいのない、上品な白身魚である。

【杭州東坡肉】
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 杭州風豚肉の角煮、白ご飯付き。
 天香楼の自慢の名物、東坡肉。
 この店に来たらこの一品は是非食さねば、という名物だそうだ。
 醤油、酒、砂糖等でとろとろに煮られ、とってもやわらかい食感。脂分はたっぷりだが、味付けが意外と優しいのに加え、ショウガがよいアクセントになっており、とても食べやすい。これはクセになる美味さだ。

【枯香酒釀甜湯圓 芝麻小鍋餅】
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 デザート。
 キンモクセイとゴマ団子の甘酒汁と中華風ゴマクレープ。


 コース全体と通して日本ではなかなか食べられない食材を、多種多彩な調理法で、個性的に仕上げた料理をたくさん経験することができた。
 素材もそうだけど、調理法も独特なので、どの料理も初めて食べるようなものばかりで、たいへん楽しめた夕食であった。

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台北市散策

 台北市はそれほど広い街ではなく、歩いていろいろと名所を訪れることができるので、散策してみよう。

【北門】
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 台北市は清代は城壁都市だったようで、要所々々に城門がある。
 清代に築かれたもののうち唯一現存しているのがこの北門である。

【台北中山堂】
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 日本統治時代に築かれた大規模な市民集会場。今でも現役で使われている。
 ここの広場には孫文像と抗日戦争勝利記念碑が設置されている。日本って台湾と戦争したことあったっけ? 

【総統府】
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 台湾の政庁街で一際目立つ、煉瓦建ての巨大な建物。
 日本の台湾統治時代に建てられたもので、現代は大統領府である。
 政治上一番重要な所なので、自動小銃を持った兵士達が警護している。

【国立歴史博物館】
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 植物園の庭園傍にある中国風の建築物。
 収蔵品は青銅器や陶器が多く、古代から歴代の王朝にかけて多くの種類のものが並べられている。収蔵品の芸術的価値はどれも高く、故宮博物館とともに、台北を訪れたときには、ここにも行くべき。

【龍山寺】
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 台北一のパワースポットとされている寺。
 仏教と道教のハイブリッド寺院であり、じつにたくさんの神様が祀られており、ぜんぶ回ると御利益がいっぱいありそうだ。

【行天宮】
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 中国史上、もっとも人気のあるキャラクター「関羽」を祀る寺院。
 三国志の英雄としてのみならず、商売の神としても崇拝されており、寺院では参拝者たちが三跪九叩の礼を行っていた。映画ラストエンペラーでしか見たことがない、皇帝に対する礼を生で見て、関羽の位の高さというものがよく分かった。

【迪化街】
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 台湾規模の大きな商店街の「迪化街」。
 漢方店、乾物店、野菜果物店等々がずらずらと並んでいる。
 店はだいたい古いつくりであり、歴史を感じさせる。独特の風情ある、いい商店街である。

【孔子廟】
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 台湾には孔子廟がたくさんあるそうだが、そのなかで一番格の高いものがここだそうで、たしかに敷地の広さや、建物の美しさは素晴らしいものがあった。ぐるりと囲む回廊には孔子と儒教についての説明がなされる講義室みたいなものが設置されていて、これらを回るとけっこう勉強になる。

【選挙】
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 ところで今回台北市で一番目についたのは、年明け早々の選挙に備えた、巨大な選挙広告。民進党によるひさしぶりの政権交代が確実だそうだが、その勢いそのままに民進党のポスターが目立っていた。

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December 30, 2015

宮廷料理@辰園(台北市)

 旅行ガイド本「地球の歩き方」を見ていて、レストランの項を調べると最初のほうで紹介しているレストラン「辰園」では宮廷料理を出していて、この料理は台湾では一軒しか出されてないということが載っていた。
 「宮廷料理」とは、あの「満漢全席」のことである。だいぶと前に開高健や邱永漢のエッセイで名前だけ知っていて、憧れの念を持っていたまま、ずーと放っておいた料理が実際に食べられる機会がある、ならばそれは経験してみたい。
 そして満漢全席は清王朝の皇帝が食していた料理であって、「熊の掌」「猿の脳味噌」「駱駝のコブ」等々、今となってはゲテモノとしかいえぬ料理がメインの珍味シリーズなのだが、さすがに現在では相当にアレンジされているだろうから、その変遷具合も確かめたいという好奇心もあった。

 そういうわけで、「辰園」に宮廷料理の予約を取り、Go。
 ( じつは一行で済ますほどあっさりとはいかなく、いろいろと前後で苦労したが、まあ異国の旅行とはそんなものでしょう )

 「辰園」は、潮州料理の店。新鮮な海産物は浅めの味付けで調理し、それからフカヒレやアワビはそれなりに手を加えてその素材自身の旨みを強めて呈する、そういった料理が得意な料理である。

【延寿参茶】
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 「地鶏と高麗人参の滋養茶」
 このスープ、ほとんど漢方薬の乗りの味なんだけど、食前酒に似て、これからいっぱい食べるための、胃薬みたいな感じのスープであり、・・・美味いとは思わぬが、相当に手間暇かけた複雑な味わいが面白い。

【紅花献瑞】
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 「子豚の黄金丸焼き」
 中国では肉料理は豚が主役のようで、そして皮の調理には特に技術をこらしている。
 そしてカリカリに爽やかに焼けた皮がこの料理の主役。周りの野菜やクラゲを口直しに、カリカリと食いましょう。

【鳳蹄金鼎】
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 「極上フカヒレの姿煮」
 フカヒレは、・・・いい食材なのだけど、中国では極上のスープで煮る料理しか出てこないのは何故なんだろう。
 いや、とっても美味しいんだけど。なんか他に料理法はないのかと。

【双献吐珠】
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 「大正海老と帆立のチキンソースかけ」
 なんだか甘ったるそうなソースだけど、じつはさっぱり系統の、鶏の出汁が滋味ふかく感じられるソース。海老の素材もよい。

【金碧輝煌】
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 「極上アワビと茸の煮込」
 有難そうな名前の料理。
 アワビは複雑な味がたっぷりつまっていて、相当に手を加えたものであり、濃厚な味である。

【巨海霸玉】
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 「季節の蒸し魚」
 広東料理系の「清蒸鮮魚」的な料理。
 魚はたぶん鱸だったと思うけど、味付けはあっさりしており、魚の旨みがよく感じとられた。

【大地金絲】
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 「京風味手打ち麺。
 〆の炭水化物は、京風味手打ち麺」
 素朴な味付け肉と、柔和な腰の麺。中国でよくある系統の、ほっこりとした感じの麺料理。

【デザート】
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 ツバメの巣の杏仁ココナッツソース風味、季節の果物。烏龍茶。

 というわけでの「宮廷料理コース」。
 立派で豪華感のあるコース料理なんだけど、しかし皇帝が食していたコース料理にしては、平凡なような気もするであろう。べつだん珍味系の食材もなかったし。
 けれどこの店の「宮廷料理」とは、じつは料理がメインではなかった。


 辰園での宮廷料理。その流れ。
 レストランに入り、「宮廷料理」を予約しているといったら、専用の広い個室案内される。そして清王朝の皇帝の衣服を示され、それを着用にするよう言われ、着衣したところで記念撮影。そのままの格好で食うことも可能なのだけど、さすがにこういうシルクの高価な衣服で料理を食う気もせず、普段着に戻り食事がスタートする。
 個室では宮廷衣装の給仕の女性がずっと付きっきりでサーブ。(部屋に置いている卓上コンロで、担当の女性がスープ料理のたぐいを調理するのは、ちょっとやめてくれよとは思ったが。)
 そして、宮廷料理のサービスとして、お土産に辰園特製のお茶と塩で造った人形とメニューを書いた扇がもらえる。

【辰園個室と皇帝衣装】
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【辰園 お土産 三品】
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 そういうわけで辰園の宮廷料理とは、「古の皇帝が食っていた料理の再現」というわけでなく、「皇帝が経験していた豪華な衣服で優雅にサービスを受けながらの食事」という、バブリーな気分で食事を楽しむのが目的の料理であったみたい。

 これって、多人数で、みんな皇帝の衣服を着てわいわい騒ぎながら食べていたらたしかに面白そうだけど、私のように、食事を目的にして最少人数で訪れたら、部屋の空間は無駄だし、給仕の着飾った女性も時間をもてあましていたし、なんだか思いっきりはずしていたようであった。


 料理はもちろん良かったのだけど、なんだかいろいろと反省すること多き、辰園の料理であった。


 【大事な教訓】 初めてのレストランを訪れるときは、事前にくれぐれも調べましょう。

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故宮博物院@台北市

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 台湾で一番有名な観光の名所は、殷周から清にいたる歴代支那王朝が所蔵した膨大な量の宝物を収納した「故宮博物院」。
 観光目的で台湾を訪れた者が、まず訪れる場所である。

 この博物院、台湾の象徴でもあるような重要な存在だが、意外と交通の便が悪い。これがないと台湾という国家の正当性がなくなるほどの価値からして、街のまんなかにあってしかるべきとは思うのだけど、(じっさい北京のほうの故宮博物院は、天安門広場の奥、旧紫禁城内にあるわけだし)、なぜか郊外のやや辺鄙なところにある。しかも地下鉄の最寄りの駅からけっこう遠い。
 台北市に着いてから博物院の場所を調べて、そのことを知り少々不思議に思った。

 まあそういうことに文句をいっても始まらないので、面倒ながら地下鉄とバスを乗り継ぎ、博物院を訪れた。

 なかに入って収蔵物を見学するが、多いですねえ。
 しかも其々のレベルが高いので、ざっと見るだけでは済むわけもなく、いちおう全部見るだけで相当に時間がかかってしまった。

 ただ、故宮博物院で是非とも見たかった、人類の宝ともいえる黄公望「富春山居図」、王羲之「快雪時晴帖」、徽宗の書画といったところのものは、展示されていないか、あるいはレプリカのみ展示されており、やや拍子抜けであった。
 なにしろ70万近い数の収蔵物があるので、全部展示するというわけにはいかないのだろうから、それぞれが展示されている時期に訪れねばならないということであろう。

 展示されているもので、とくに見ものであったのは、やはり宋代の青磁や白磁。造形にしろ色彩にしろ、このあたりの年代の陶磁器は極度に完成度が高く、それがゴロゴロとたくさんガラスケースのなかにあるので、ただ圧倒されてしまう。
 博物院の展示室は、書画・器等に分けられ、それらが殷から清まで時代別に並べられているが、支那の文化は、書画にしろ陶磁器にしろ、宋代に大きなピークが来ているのが、こうやって俯瞰的に見るとよく分かる。

 ところで、博物院のなかで一番混雑して見物者が多かったものが「肉形石」。
 故宮博物院三大至宝のうちの一つで、以前九州国立博物館にもこれが来て、たいへんな行列ができたことで話題にもなった。
 本場の博物院でも長蛇の列が出来ていたが、・・・そんなに並んでまでした見るものでもないなあというのが感想。まあ、並んだわけだが。
 たしかに面白い造形だが、博物院にはこれより素晴らしいものはいくらでも、それこそ無数にあったとは思う。

【肉形石 Wikipediaより】
Nikugataishi


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December 29, 2015

台湾料理@欣葉101食芸軒(台北市)

 台湾に来たからには、まずは地元の「台湾料理」を食べてみたい。
 「台湾料理」は大陸南部の料理と日本料理のハイブリッドだそうで、それの有名店である「欣葉」の101ビル支店の「欣葉101食芸軒」を訪れた。
 ここは料理も有名だけど、400m近い高さに店があるので、そこから見下ろす台北の風景もまた名物であり、料理と風景の両方を楽しめる店だ。それゆえ席は窓際が絶対的にお勧めであり、当然あらかじめ席まで指定して予約しておく必要がある。今回は早めの予約が効いて、きちんと窓際席をGETすることができた。

 料理はアラカルトもあるが、無難にコース料理を頼んだ。

【寶喜美彩蝶】
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 「牛ヒレの前菜5種盛り合わせ」
 台湾名物カラスミや、海鮮物、帆立に、牛ヒレを3種の中華ソースで。
 牛ヒレ肉は日本と比べるとどうしても質が劣るし、べつに出さなくてもよいと思ったけど、他のものは味付け、香り、いかにも中華という佳品の数々である。

【紅燒大排翅】
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 「フカヒレの上海風煮込み 炊き立て御飯とともに」
 フカヒレは大きなブロックがごろんと入っており、ゴージャスである。そしてスープは鶏出汁の醤油味で、けっこう濃厚。その濃厚なスープが力強い食感のフカヒレによくあっている。
 この料理はさらに、フカヒレとスープに御飯を入れてかき混ぜ、雑炊にして〆る。ずいぶんと豪華な雑炊である。
 たいへん美味であったが、味が強く、そして量も多い。
 この料理がコースのメイン料理5つのうちの1つ目であり、こりゃ全部食う大変だなと思ったが、ヘヴィーな料理はこれのみで、あとは適量であった。

【岩鹽鮮鮑魚】
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 「やわらかアワビの蓮の葉包み 塩岩焼き」
 アワビを蓮の葉で包み、塩釜で蒸したもの。アワビそのものにはさほど手を加えていなく、アワビの素材そのもの旨さが、蓮の葉の香りと、塩釜からの塩味で、より引き出されている。アワビの下には豆腐がひいてあり、アワビの味がふんわりと移って面白い味となっている。
 この料理は、たぶん和料理からの発展形。

【歌樂辣山龍蝦】
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 「活きオマール海老と手羽先の海老味噌風味」
 でかいペペロンチーネ風料理というか、大量の唐辛子を揚げた油で、オマール海老と手羽先を揚げた料理。(たぶん)
 見た目スパイシーだが、使っている唐辛子がそこまで辛くないせいか、ほどよい感じにスパイシーであった。オマール海老の質はよく、ぷりぷりの食感がたいへんよろしい。

【干貝芥菜】
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 「高菜の干し貝柱あんかけ」
 日本語メニューでは「高菜」となっていが、たぶん少し違う種類の野菜。
 やや辛味がある歯ごたえある野菜に、貝柱ソースをのせているもの。
 野菜自体もおいしいけど、それに貝柱ソースで変化を加えて、さらにおいしく食べられる。

【茶油蟹肉麵線】
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 「ワタリガニの茶油そうめん炒め」
 ワタリガニをメインに、スパイス、香草をからめ、椿油でいためた素麺。
 いろいろと賑やかな味と香りの料理だけど、うまく調和していると思う。

【冰糖燕窩/陳年老茶/綠豆糕】
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 「燕の巣の氷砂糖煮、陳年ウーロン茶、緑豆の蒸し菓子」
 高級中華のデザートの定番「燕の巣」
 まあ、珍味のたぐいであり、美味いものではないな。
 ウーロン茶はさすがに本場のもので、独特の甘い香りがなんともいえずに優雅である。

 全体として、油や砂糖の使い方は控えめで、海産物、野菜の素材をうまく生かした、日本人受けする料理だと思う。(フカヒレはちょっと違った路線のようだったけど)
 メニューをみると、まだまだ食べたい料理が並んでおり、また台湾料理を食べたいものだと思った。

【台北市の夜景】
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 この店のもう一つの名物、85Fからの台北市の眺め。
 本当は日が暮れるあたりに来て、明るいうちの風景と夜景の両方を眺められたほうがよいのだが、今は12月末なので、夜景しか見えず。
 その夜景、道路や家々の明かりに加え、近くの高層ビルも独自のライトアップをしており、観ていてあきません。

 …………………………………

 欣葉101食芸軒 →HP

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台北101@台湾台北市

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 台湾の一番の名所である超高層ビル、台北101。
 高度509m。少し前までは世界で一番高いビルであった。そして年明けの午前12時に、新年を祝う花火が盛大に打ち上げられる、巨大な燭台と化すことでも知られており、今回はそれを見ることに第一の目的に、年末年始、台湾に滞在することにした。

 このビル、しかし大晦日まで用がないということはなく、このビルの高層階にあるレストラン「欣葉101食芸軒」が、台湾料理の名店ということだったので予約しており、到着当日訪れねばならない。
 泊まったホテルが善導寺駅傍であり、101までは約6kmくらいの距離だったので、台北の街の見物がてら歩いて行くことにした。

 101はホテルから出てしばらくして、道路のあいまに見えたので、ああけっこう近いんだなあと思ったが、いくら歩いても大きさが変わらず、近づく気配がない。
 どうやら、ビルの規模がでかすぎるので、自分の感覚がおかしくなっていたようだ。

 以前はじめて北アルプスを訪れたとき、涸沢に着いて奥穂岳を見たらずいぶんと近くに見えたので、すぐに登頂できるだろうと思ったのに、歩いても歩いても全然山のサイズが変わらず閉口した記憶がある。九州の山に見なれた者には、穂高のサイズが想定外だったわけだが、101ビルもそれと同様だったようで、東京、大阪を含め、日本で見る高層建築とはケタ違いの大きさだったので、そうとうに感覚をくるわされた。

【101ビル】
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 それでも1kmくらいに距離になると、歩くにつれビルが近付くことが分かって来た。
 そしてさらに近づくにつれ、ビル全体は、仰ぎ見ないと見られず、もっと近づくと、全体像を見ようとすると引っくり返りそうになる、とんでもなく巨大なビルであった。

【101ビル玄関】
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 なにはともあれ、101ビルに到着。
 レストラン欣葉は85階にあり、エレベーターを使う必要がある。
 欣葉に予約をとったとき、2階で受付けしてから入店してくれとのことだったので、まずは2階に行かねばならない。
 101ビル正面玄関から入ると、1階すぐに鉄道の改札口みたいなゲートがあった。なにかのセキリュティチェックがあるようだったが、こういう商業ビルにセキュリティチェックもなかろうと思い、そこをそのまま通って、奥にあるであろう階段ないしはエレベーターを目指すと、警備員から呼び止められ、どこに行くのかと尋ねられた。レストラン名をどう発音するのか知らないので、ガイドブックに載っている「欣葉101食芸軒」の項を指で示すと、このゲートは一般人通行禁止であり、レストランに行く客は左にあるエスカレーターで2階に行ってくれとのことであった。

 ・・・あとで調べると、101ビルはオフィスビルが主体であって、パスカード持ってる職員でないと、そっちの区域には入られないようであった。

 台湾についた早々、みっともないまねをしてしまったわい。

 【大事な教訓】 初めての場所を訪れるときは、事前にくれぐれも調べましょう。


 そうしていったん引き返して、左手にあったエスカレーターをのぼった2Fに、レセプションがあり、ここで名前を告げると、通してくれて、エレベーターに乗ることができる。
 このエレベーターがじつに快速。あっという間に60階に着き、それからまた高層階のエレベーターに乗り換え、スムースにレストランにたどりつけた。

【欣葉101食芸軒】
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 さあ、ちょっとしたアクシデントはあったが、欣葉101食芸軒の台湾料理、そして85階からの夜景を楽しもう。

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December 25, 2015

ギエム引退公演@福岡市

Guillemfukuoka

 ギエムが今年で引退するとの声明を行ったが、その今年いっぱいである2015年の年末に日本で公演を行うとの発表がされ、そのなかに福岡が入っていたので、発売と同時にチケットをゲットし、本日に臨んだ。

 公演で踊るギエムの演目はコンテンポラリーの「two」と、それに「ボレロ」。
 ボレロに関しては、以前の熊本公演でも福岡公演でも観ており、(地方だとボレロやらないと集客が稼げないという事情があるみたい)、ボレロはもういいやという気もしないでもなかったのだが、なにはともあれギエムの踊りが見られるのなら演目はなんでもいいのではあり、その日はこれで最後に観ることになるギエムの踊りを真摯に観ていた。

 とてもよかった。

 そしてもういいやと思っていたボレロであるが、それでも闇のなかからギエムの手がスポットライトに浮かび出る最初から、ずっとその世界に没頭させられた。
 一人の踊り手が静と闇の世界から現れ、孤独なまま無心に踊るうち、その踊りは徐々に熱を帯びて感情を盛り上げて行き、周りの踊り手を、そして観客をも、その情熱に引き入れて、やがて光と狂乱と歓喜の世界へと巻きこんでいく。圧倒的な踊り手にのみ許された、闇と光の祭典劇。
 これを踊るにはまずは卓越した技術がいる。ギエムはもちろんその技術を持っているけれど、ただ、以前に比べると明らかに跳躍力は減じており、あの空中でポーズがコマ送りのような感じで決まる、超人的な芸は今度は見ることができなかった。
 それでも、ボレロというダンス、そしてダンスの器の会場を支配するカリスマは圧倒的であり、要所要所のポーズがじつによく決まっている。その踊り、ポーズはギエムそのものであり、そしてギエムの人生そのものなのである。その途方もない芸、一人の超人的ダンサーが、とんでもない努力をして築きあげたダンスが、福岡サンパレスの劇場の空間に、深く強く刻まれていく姿に、今の時代に生でこういうものが見られる幸せがただただ嬉しかった。

 ボレロが終わったのちは、会場全体のスタンディングオベーション。そしていつまでも止むことのない拍手の嵐。カーテンコールに幾度も現れる半泣きのギエム。
 ギエムの公演でこんなに盛り上がっていたのは初めての経験だけど、盛り上がるのは当たり前の、素晴らしい燃焼度のギエムの踊りであった。

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December 20, 2015

登山:由布岳

 雪の九重を目当てに九重に登ったものの、一日にして気圧配置が冬型から一挙に崩れ、また暖冬の気候に戻ってしまった。
 また中岳山頂から見る、三俣山や大船山には雪は期待できないようである。そして九重から見た由布岳が、ときおり雲がかかっていて、まだ大船山とかよりは雪が残っていることが期待できたので、九重の次は由布岳に向かうことにした。

【狭霧台から】
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 今の季節の由布院の名物は、盆地の朝霧。
 暖冬とはいえ、朝はそれなりに冷え込んでいるので、温泉に満ちた由布院は蒸気をいっさんに立て、それが霧となって盆地を包み込む。
 そして朝霧による雲海も面白いが、朝の由布院を歩くと、街中で湯気がたっていて、それもまた雲海におとらず面白い。

【由布岳】
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 朝霧はよかったのが、肝心の由布岳に、雪がない。
 昨日高速道路から見たときは、山頂周囲は雪が積もっていたのに。
 残念だが、せっかく来たのだから登ろう。

【西峰へ】
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 マタエから西峰へ向かう。
 このあたり、もう少し寒いと霧氷がきれいなのだが、溶けている。

【西峰】
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 西峰。
 雪はない。

【御鉢巡りへ】
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 西峰からは東峰へ、御鉢巡りで行く。
 御鉢巡りの登山道は一部、雪が残っていた。
 でもうっすらとかぶっている程度で、アイゼンをつけるほどではない。

【御鉢巡り】
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 御鉢巡りの岩稜帯は、雪はほとんどなく、通りやすくはあった。

【東峰】
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 東峰に到着。
 空気は霞んでいて、冬の空ではなかった。

 このあと下山していると、薄着で背の高い外国人の男性二人組が登って来るのとすれ違った。
 挨拶して、どこから来たのですかとたずねたら、ノルウエーとのことであった。そして観光で日本を訪れていると言う。
 由布岳っていい山だけど、わざわざノルウエーから来て登るほどの山でもないよなあと思い、なぜ由布岳?とたずねたら、「いい温泉のある山」として選択されたとのこと。たしかにそれなら納得だ。
 それから、「本当なら今の季節は由布岳には雪が積もってきれいなんだけど、今年は暖冬で雪がない。あなたたちに雪が見せられなくて残念だ」と私が言ったら、「ノルウエーで雪は見飽きているから、雪はべつにいいです」との返事。I see I see, そりゃそうだと、3人でおおいに笑った。
 まったく、雪がなくて残念なのは、私なのであった。

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 【本日の登山ルート】
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December 19, 2015

雪の九重:牧ノ戸~星生山~中岳~久住

 12月、年末も近くなってようやく寒波が到来し、牧ノ戸のライブカメラをチェックすると、駐車場に雪が積もっている。それで九重の雪を楽しもうと、Go。

【やまなみハイウエィ】
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 今年は暖冬であり、せっかく履き換えたスタッドレスタイヤが役に立たぬままシーズンが終わるかもと危惧していたが、いちおう路面に雪はあった。

【牧ノ戸峠】
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 牧ノ戸峠は標高1330m。
 この高さで雪があるので、それなりの量の雪は楽しめそうである。

【登山道】
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 沓掛山から続く登山道には雪が積もっている。

【西千里浜】
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 条件がよいときは雪原となる西千里浜であるが、ここは日当たりがよいので、シーズン初めでは雪が少ないことが多い。今日も、雪はまばらにあるのみ。

【星生山】
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 西千里浜からは星生山にまず登ってみる。
 ここから見る硫黄岳は、寒気のせいで、噴き出す蒸気がよく見える。

【西千里浜】
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 星生山から見下ろす西千里浜。
 上から見るとよく分かるが、やはり雪は少ない。

【御池】
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 この時期の久住ルートの楽しみは御池。
 天狗ヶ城から望む御池は、まだ全面的には凍っていない。

【中岳】
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 天狗ヶ城からそのまま中岳へと登る。
 ここからは大船山、坊がつるが一望できるが、この方面には雪は乏しいようだ。

【御池】
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 御池へと下りる。
 池の縁は氷は厚く、上を歩くことは可能であった。
 ただ、雪が積もっていないので、つるつるに滑るため用心して歩く必要がある。

【久住山】
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 御池からは久住山にも登ってみる。
 本日は晴天で周囲がよく見える。

【西千里浜】
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 九州を訪れた寒波は一日だけだったようで、午後からは気圧配置が緩み、気温もあがってきた。それで西千里浜も午後は地面の雪や氷が溶けだし、泥道になってしまっていた。

 なにはともあれ、午前中のひとときは雪山気分を味わえた九重登山であった。

 …………………………………

【本日の登山ルート】
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December 13, 2015

双石山@宮崎市 行者コース

 双石山は主尾根を使って山頂に登り、そのまま尾根を進んで下山すると、違う登山口に下りることになり、国道22号線を2kmほど歩いて戻らねばならない。舗装路を2km歩くのはおもしろくないし、疲れる。これば双石山登山のウィークポイントだなと思いながら前回舗装路を歩いていたのだが、その途中でもう一つ登山口を見つけ、それについて調べてみると、双石山には「行者コース」という主尾根に並行している登山道があることを知った。
 今回はそれを使って、双石山に登ってみた。
 行者コースは正式な地図はないようなので、双石山登山によく使われている「双石山鳥瞰図」をガイドに使ってみた。

【ルンゼ登山口】
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 行者コースの入り口は、小谷登山口よりもさらに県道を進んだところ。道路から沢が見え、そして「ルンゼ登山口」という名前の小さな標識がある。

【分岐部】
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 登山口から10分ほど登って、岩壁が前に見えだす頃、この妙なオブジェがあり、ここから右が行者コースである。

【遭難碑】
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 分岐部よりすぐ垂直の岩壁があり、そこにここで遭難死した宮崎大学学生の遭難碑がある。

【岩の合間を行く】
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 行者コースの名所の一つ。2枚の岩がトンネルをつくっている。ここをくぐって進む。

【登山道】
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 行者コースはあまり整備はされてなく、道の崩れたところや、倒木が多く、ところどころ道を見失うところがある。
 前方に見えて3人組のパーティも、よく道を間違えていた。
 このコース、いちおうは要所要所には赤テープがあるので、それが見つかれば、道をはずしていないことになる。

【登山道】
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 行者コースは、いったん沢を少し下り、そこから杉林と岩壁の合間の道を進むルートとなる。
 ここからは赤テープのついた道が崖側に無理に寄ったような感じでつくられており、どうにも不自然でルートファインディングがしにくい。
 とにかく赤テープを目印に行くうち、林業用の赤テープが混在しだし、妙な方向に導かれたりする羽目になり、正規の赤テープを探すのに苦労するところもあった。

【奥の院へ】
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 行者コースを進むうちようやく双石山への支尾根に近づいてきたので、向きを山側に変えて沢筋を登って行く。ただ、この道は赤テープがまったく無かったので、これはたぶん向かう尾根を一つか二つ間違えたなと思ったけど、方向的には間違ってないはずだし、それに先ほど追い抜いた夫婦二人組も下のほうからついてきたので、まあいいかと思い、そのまま進んだ。

【奥の院】
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 沢をある程度登ると、奥の院への分岐に到達。
 となると、「双石山鳥瞰図」に載っていた「岩のトンネル」をパスしたわけで、やっぱり尾根を一つ間違えていた。本来の行者コースはもう一つ沢を越えて、その尾根から登るルートだったようだ。
 とりあえずは奥の院へ参拝。奥の院から尾根に入れるかなと思って、さらに登ったが行き止まりになっていたので、元の分岐に戻る。この分岐から沢筋を登っていってどこかで尾根に這い上がろうと思ったが、私が奥の院に行っているあいだに分岐を通り過ぎた夫婦組はいったん右に回っている。それでそっちをついて行ったら、赤テープ豊富な正規の行者コースが現れた。

【登山道】
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【大奥の院】
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 奥の院から左手の尾根に乗り上げたあとは、いったん下り次の尾根を登る。この尾根の基部みたいなところに「大奥の院」があり、そしてその上部の岩壁には磨崖仏が彫られており、ここが「行者コース」と名付けられた理由がよく分かる。

【登山道】
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 大奥の院から尾根に乗り上げ、そのまま尾根を登って行く。

【登山道分岐】
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 行者コースのいったんの終了点。山頂よりすぐ下の正規登山道に合流する。

【双石山山頂】
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 双石山山頂。標高509mの低山であるけど、なかなか手ごわい山であった。

【登山道】
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 山頂から次は「象の墓場」へと向かう。
 主尾根の正規登山道は、よく整備されており、快適そのものの道である。

【第二展望台】
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 双石山主尾根の東側の端になる第二展望台。
 宮崎平野と日向灘を一望できる。
 本日は宮崎県最大級のイベントである青島太平洋マラソンが開催されており、あの風景のなかで1万人を超えるランナーが走っているはず。
 ただ、12月も中旬というに、今年は暖冬で登山して暑いほどであったが、マラソン走っている人はもっと暑かっただろうな。

【象の墓場へ】
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 第二展望台から引き返し、下山のルートへ。
 三段梯子を下ったところに、「象の墓場」への標識があり、それに従って進む。

【象の墓場】
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 山道を登って行くと、やがて大きな二枚の垂直の巨岩にはさまれた空間が出現する。
 ここが双石山の名所「象の墓場」。
 左手の岩が象の正面像のように見えるから名付けられたそうだ。
 なんとも神秘的な荘厳な雰囲気を持つ、特異な空間である。
 こういう空間はそう滅多にあるものではなく、宮崎県でもっと有名になってよいとは思う。もっともそれで人が訪ねすぎると、ここの静謐な空間が損なわれてしまうので、それはそれで困るのだが。

【ルンゼ】
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 「象の墓場」からは、「ルンゼコース」となる。
 踏み跡、赤テープにしたがい下って行くと、このルートの名前のモトになったルンゼ(岩溝)があり、そこをくぐりぬけると、もう分岐部は近く、元の登山口もすぐである。

 双石山は標高は低いものの、巨岩、奇石が多く、また変化にも富んでいて、たいへんおもしろい山である。
 そして鳥瞰図にもあるように、道が複雑に入り乱れており、それぞれの道を使って様々なコースを組み立てることのできる、楽しみがいのある山でもある。


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【鳥瞰図(双石山の各所に貼られている)】
Boroishi_map


【本日の登山ルート】
Photo


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