台湾料理@欣葉101食芸軒(台北市)
台湾に来たからには、まずは地元の「台湾料理」を食べてみたい。
「台湾料理」は大陸南部の料理と日本料理のハイブリッドだそうで、それの有名店である「欣葉」の101ビル支店の「欣葉101食芸軒」を訪れた。
ここは料理も有名だけど、400m近い高さに店があるので、そこから見下ろす台北の風景もまた名物であり、料理と風景の両方を楽しめる店だ。それゆえ席は窓際が絶対的にお勧めであり、当然あらかじめ席まで指定して予約しておく必要がある。今回は早めの予約が効いて、きちんと窓際席をGETすることができた。
料理はアラカルトもあるが、無難にコース料理を頼んだ。
「牛ヒレの前菜5種盛り合わせ」
台湾名物カラスミや、海鮮物、帆立に、牛ヒレを3種の中華ソースで。
牛ヒレ肉は日本と比べるとどうしても質が劣るし、べつに出さなくてもよいと思ったけど、他のものは味付け、香り、いかにも中華という佳品の数々である。
「フカヒレの上海風煮込み 炊き立て御飯とともに」
フカヒレは大きなブロックがごろんと入っており、ゴージャスである。そしてスープは鶏出汁の醤油味で、けっこう濃厚。その濃厚なスープが力強い食感のフカヒレによくあっている。
この料理はさらに、フカヒレとスープに御飯を入れてかき混ぜ、雑炊にして〆る。ずいぶんと豪華な雑炊である。
たいへん美味であったが、味が強く、そして量も多い。
この料理がコースのメイン料理5つのうちの1つ目であり、こりゃ全部食う大変だなと思ったが、ヘヴィーな料理はこれのみで、あとは適量であった。
「やわらかアワビの蓮の葉包み 塩岩焼き」
アワビを蓮の葉で包み、塩釜で蒸したもの。アワビそのものにはさほど手を加えていなく、アワビの素材そのもの旨さが、蓮の葉の香りと、塩釜からの塩味で、より引き出されている。アワビの下には豆腐がひいてあり、アワビの味がふんわりと移って面白い味となっている。
この料理は、たぶん和料理からの発展形。
「活きオマール海老と手羽先の海老味噌風味」
でかいペペロンチーネ風料理というか、大量の唐辛子を揚げた油で、オマール海老と手羽先を揚げた料理。(たぶん)
見た目スパイシーだが、使っている唐辛子がそこまで辛くないせいか、ほどよい感じにスパイシーであった。オマール海老の質はよく、ぷりぷりの食感がたいへんよろしい。
「高菜の干し貝柱あんかけ」
日本語メニューでは「高菜」となっていが、たぶん少し違う種類の野菜。
やや辛味がある歯ごたえある野菜に、貝柱ソースをのせているもの。
野菜自体もおいしいけど、それに貝柱ソースで変化を加えて、さらにおいしく食べられる。
「ワタリガニの茶油そうめん炒め」
ワタリガニをメインに、スパイス、香草をからめ、椿油でいためた素麺。
いろいろと賑やかな味と香りの料理だけど、うまく調和していると思う。
「燕の巣の氷砂糖煮、陳年ウーロン茶、緑豆の蒸し菓子」
高級中華のデザートの定番「燕の巣」
まあ、珍味のたぐいであり、美味いものではないな。
ウーロン茶はさすがに本場のもので、独特の甘い香りがなんともいえずに優雅である。
全体として、油や砂糖の使い方は控えめで、海産物、野菜の素材をうまく生かした、日本人受けする料理だと思う。(フカヒレはちょっと違った路線のようだったけど)
メニューをみると、まだまだ食べたい料理が並んでおり、また台湾料理を食べたいものだと思った。
この店のもう一つの名物、85Fからの台北市の眺め。
本当は日が暮れるあたりに来て、明るいうちの風景と夜景の両方を眺められたほうがよいのだが、今は12月末なので、夜景しか見えず。
その夜景、道路や家々の明かりに加え、近くの高層ビルも独自のライトアップをしており、観ていてあきません。
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欣葉101食芸軒 →HP
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