秋の九重(1):三俣山~大船山~平治岳
今年は例年になく涼しくなるのが早くなり、それで九州の山の情報として、「紅葉の当たり年」「紅葉の時期がいつもより2週間くらい早い」といったことが伝わってきた。
これは時期を逃したか、と思いつつ、紅葉目当てに九重へとでかけてみた。
九重の紅葉の名所、「三俣山大鍋」と「大船山御池」を訪れるべく、長者原からまずはすがもり越経由で三俣山に登ってみる。
本日はたいへんよい天気でずっと雲ひとつない快晴であった。
秋の登山シーズン、三俣山も登山者でにぎわっている。
三俣山大鍋は紅葉の時期は火口壁は燃えるような色に染まるのだが、すでに紅葉は盛りを過ぎ、くすんだ色となっていた。
予定では大鍋におりるつもりだったけど、これじゃ下りての眺めもたいしたことはないので、このまま大船山に向かうことにする。
三俣山南峰からは、坊がつるに直通する登山道がある。この道、使い方がいまいちよく分からないルートであり、じっさい使っている人も少ない。
しかし、三俣山と大船山を一日で登りたいときには便利な道である。
坊がつるにおりるとこの近傍の紅葉はちょうど時期であった。
九重では、標高1200mくらいが紅葉のピークを迎えていたようである。
大船山の稜線につくと、この高さでは紅葉の時期はやはり過ぎていた。
それでもいくつか残っているドウダンの赤が美しい。
本日のメインである大船山御池。
旬の時期は小さな火口壁が鮮やかに染まり、それが水面に映る、じつに美しい風景を楽しめるのだが、残念ながら時期は過ぎ、晩秋の佇まいに近くなっていた。
毎週登っている人によれば、2週前がピークで、それは見事なものだったそうだ。
大船山からは稜線を歩き、大戸越へ。
ここで見上げる平治岳は、もとから紅葉に染まる山でもないので、普通のたたずまいである。ミヤマキリシマの時期はピンクに染まり、登山者でおおにぎわいとなるのだが、秋の平治岳はとても静かだ。
そういえば私は平治岳は春にしか登ったことはなく、秋には登ったことはない。
本日は三俣山の大鍋を省いたので時間が余っており、それで平治岳に登ることにした。
ミヤマキリシマの時期は一面ピンク色になる平治岳も、秋は一面緑である。
本日は三俣山、大船山も、多くの登山者でにぎわっていたけど、平治岳ばかりは閑散としていた。それでも3名ほどの登山者が南峰にいた。
まあ、紅葉は楽しめなくとも、ここの眺めはやはり素晴らしいから、登る価値は十分にある。
平治岳からは坊がつるから雨ヶ池経由で長者原へ。
雨ヶ池でも紅葉を期待していたのであるが、ここも時期は過ぎていた。
紅葉に関してはイマイチであったが、しかし天気は素晴らしくよく、そして気候も涼しく、全体としては楽しい登山を楽しめた秋の九重であった。
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本日の登山ルート
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