« August 2015 | Main | October 2015 »

September 2015の記事

September 27, 2015

やまなみドリームライド2015(復路) ガンジーファーム→筋湯温泉→由布院IC→城島高原

【ロードパーク復路】
19

 昼食休憩を終え、ローロパークを折り返す。
 じつはガンジーファームを出発した時からペダルにクリートが入らず、苦労していたのであるが、ずっと下り道なのでそのまま走り、ここでストップして、クリートを点検。
 さきほどの芝道で、クリートに土と草が入り込みひどい状態になっていた。クリートを掃除して、それからはカチっとはまり、快適にペダルを漕げた。

【九重森林公園】
20

 ロードパークからはやまなみハイウエィに入らず、筋湯温泉方向に向かう。
 いったん下ってから、森林公園へ向けて登り道となるが、この坂が傾斜はたいしたことはないのに、路面の状態が悪く、タイヤがうまくグリップせず、ずいぶんと登るのに苦労した。
 傾斜にしろ距離にしろ、たいした坂ではないのだが、体力の消耗度は全コース中この坂が一番だったと思う。
 じっさい今回はいろいろな峠で写真を撮ったけど、走ってくる人たちの多くが苦難の表情を浮かべているのは、ここだけであった。

【筋湯温泉】
21

23

 峠からは筋湯温泉街を通り、そこを抜ければ、そこから見晴の良い道となる。

【秋の栗】
22

 ところで今回のサイクリングは、台風が過ぎ去ったあとということもあるのだが、幹線道を外れると、道の端に木の葉やら枝やら果実が散乱してることが多かった。
 そして今の季節、栗が落ちているところも多かった。
 栗って、危険な形をしており、まさか栗を踏んだところでパンクするとも思えぬが、それでも気持ちのよいものではなかったなり。

【やまなみハイウエィ 水分峠へ】
24

 そうしてコースは男池の交差点からやまなみハイウエィに戻り、それからアップダウンを経て、水分峠へ。復路はこのままやまなみハイウエィを通って行く。

【由布院IC】
25

26

 水分峠からはずっと由布院ICまでは下り道。
 ここも休憩ポイントだが、ガンジーファームから2ケ所ある休憩ポイントは、どちらも「給水所」となっていた。
 そしてそこは名前の通り、給水用のペットボトルしかない休憩所であり、補給食とかスポーツドリンクはいっさい無し。
 近頃のサイクリング大会は、エイドの補給食が豊かなイベントが多く、こういうシンプルというかストイックな大会はかえって新鮮に思えた。

 ・・・しかし、このイベント、町おこしも兼ねているのだから、御当地グルメも置いていていいのでは。私ら地元民はともかく、遠方から来ている人も多いのだから、この地方の名物を用意して、地方の食の魅力もアピールして、リピーターを増やしすべく努力もすべきなのではとも思う。
 ガンジーファームではガンジーソフト、長者原EPでは九重夢バーガー、由布院ICではBspeakロールケーキ、それに大分名物「とり天」「地獄蒸プリン」「吉野鶏飯」等々、そういうの出せば、より大分サイクリングの印象が強くなるのでは。もっともそこまですると、参加費かなりUPせねばならないか。
 (でも、佐伯とか北九州のサイクリング大会は、エイドは過剰なまでに御当地グルメがそろっていた)

【由布院IC】
27

 由布院ICからは由布岳の美しい姿が見えるはずであるが、例によって雲のなかである。

【由布院】
28

 由布院ICからは県道11号線を通っていく。
 由布院盆地のなかのこの道は、久大線の彼方に由布岳が見える、景色のよいところのはずだが、由布岳が雲のなかなのでイマイチの眺めだ。

【由布院】
29

 由布院の交通の要所的な石松三叉路から、徐々に登りが始まる。

【由布岳正面登山口手前】
30

31

 由布岳へのゆったりした傾斜の坂道を登り詰め、ようやく峠に到着。
 この峠から城島高原まではずっと下りなので、この地点が実質的な最終地である。
 ここからあんまりペダルを踏むこともなく下って行き、そして城島高原のゲートをくぐって到着。
 走行距離は137.8km 走行時間は6時間49分。平均時速は20.2kmであった。まあ、こんなものであろう。


 やまなみドリームライドは獲得標高は多いものの、阿蘇望のように大きな峠がドカンドカンとあるコースでなく、全体的なアップダウンの数で標高を稼ぐタイプのコースだったので、これといった大きな坂はなく、坂好きには少々物足りないコースではあった。
 しかしここは九州どころか日本全国的にも有数の景観を誇るコースなのであり、晴れた日に走れば、移り変わる絶景の数々はたいへん魅力的であり、走りきったあとは十分な満足感にひたれると思う。本日はあいにくの天候であったが、今回この道を初めて走った人たちには、是非ともまた訪れて、真のやまなみドリームライドを経験してもらいたいものだ。

【やまなみドリームライド ロングコース】


| | Comments (0) | TrackBack (0)

やまなみドリームライド2015(往路):城島高原→由布院→牧ノ戸峠→ガンジーファーム

 昨年に、主にやまなみハイウエィを走って獲得標高2900mの高さを行くサイクリング大会が開かれ、延岡のサイクリストでは少々の話題になっていた。この大会、獲得標高2900mは魅力的であるが、私的には、コースをみると、九重山系の登山のためにそれこそヤマほど通った道なので、食指が動かずそのままにしておいた。

 それになにより九州の山岳サイクリングには「阿蘇望」という大物があり、これを走ったあとにまた山岳サイクリング大会に出る気もしないだろと思っていたのである。

 「阿蘇望」はコースの激しさと、それから気象条件の厳しさから、きわめてタフなコースであり、それ相当の鍛錬を重ねなければ完走は無理である。それゆえ、「阿蘇望」は普段の練習を積み重ねて、そして本番では、その練習の収穫のような意味を持ち、完走してようやく全てが完結するという、満足感を得られる。

 ・・・ところが、今年の「阿蘇望」は、台風により突然の中止になり、どうにも中途半端な気持ちが残っていた。阿蘇望中止ののち、まわりの者も同じような気持ちであったようで、それゆえ、「ならば、やまなみのほうにエントリーするか」との機運がもりあがり、私も便乗してエントリーした次第。

【スタート】
1

 城島高原を8時にスタート。
 すぐにやまなみハイウエィに入る。車の通行量が多いので、自転車は一列で走るしかなく、ずらりと長い列が続いていく。

【由布院】
2

 城島高原からは、由布院に下りた時点でやまなみハイウエィから離れ、それから県道11号線の坂道を登って行く。
 この道、私は初めて通ったけど、やまなみハイウエィのバイパス的存在で、車がほとんど走ってなく自転車にとって走りやすい、いい道であった。

【山下湖 EP】
3

4

5

 県道11号線は水分峠を過ぎたところでやまなみハイウエィに合流、それから走ってるうち最初のエイドポイントに到着。
 水に加え、饅頭もあり、さらには温泉(手or顔を洗う用?)もあった。

【やまなみハイウエィ 朝日台】
6

 九州どころか、日本でも有数の景観を誇るやまなみハイウエィであるが、本日は天候が曇りのため、遠景は雲に隠れ、どうにも駄目である。
 由布院側からやまなみハイウエィを走ったとき、まずはこの朝日台で、九重連山の姿が見え、「感動!」のはずなのだが、本日はこのような景色で残念。
 関東から来られた参加者も多数いたのであるが、そういう人たちに、九重の絶景を見せられず、罪作りな天気であった。

【やまなみハイウエィ 男池への交差点】
7

 朝日台からずっと下り、ここらあたりからフラットな道になる。
 やまなみハイウエィの交通の要所地点。ここから、九重連山がぐっと近づき、三俣山の姿が見えてくるのだが、半分は雲のなかだ。

【飯田高原】
8

 飯田高原から長者原は、やまなみハイウエィのハイライト。
 高原地のなかをまっすぐな道が貫き、奥には九重連山の素晴らしい風景が広がっているはずであるが、相変わらず山並みは雲のなかである。

【長者原】
9

 長者原からは牧ノ戸峠に向かっての上り坂が始まる。
 長者原の標高がだいたい900m、牧ノ戸峠が1300mなので、400mの登りである。
 このルートは観光道路であるので、傾斜はゆるやかであり、周囲の景色を眺めながらペダルを漕いでいけば、あっさりと牧ノ戸峠に着くことができる。

【牧ノ戸峠】
10

 車でいっぱいの牧ノ戸峠に到着。
 紅葉のシーズンにはまだ早く、天気もイマイチなのであるが、駐車場は満車である。
 さすがに久住山は人気がある。

【やまなみハイウエィ】
11

 牧ノ戸峠からはしばらくは下り。
 途中のビューポイントに自転車を止めて、阿蘇方面を眺める。
 ・・・せっかくのビューポイントなんだが、ほとんどの自転車はそのまま過ぎ去っていっている。

【久住高原ロードパーク入り口】
12

 やまなみハイウエィからはいったんロードパークに入る。
 この自動車専用道、いまいち使い方が分からない道で、私は一回しか使ったことがなく、使ってもやっぱり使い方が分からぬままであった。
 今回は自転車貸切という贅沢な使いかたをしていたが、・・・車で走ってもたいして面白い道ではないが、自転車だとなかなかいい道ということが分かった。

【久住高原ロードパーク】
13

14

15

 車とてあまり使わぬ道ゆえ、舗装路の整備も悪いが、それでもアップダウンが豊富であり、さらには景色もカーブごとに変わり、自転車を漕いでいて楽しい道であった。

【ガンジーファームへ】
16

 ロードパークからは県道669号線に入り、折り返し地点のガンジーファームへ。
 休憩場までは芝生の道を歩いていく。

【ガンジーファーム】
17

18

 ガンジーファームで昼食。
 サイクリング大会の昼食は、軽めのものが定番であるが、この大会はがっつり系の幕の内弁当であった。少々珍しい。エイドポイントの補給食が貧弱だったので、それとバランスを取ったものなのであろうか?

 ベンチで昼食を取っていると、中年御夫婦が横よろしいですかとたずね、それからベンチに並んでいろいろ雑談。
 観光に来たら、自転車隊がぞくぞくやって来て、驚いたとのこと。
 どこから走ってきたのですかと尋ねるので、「城島高原から、やまなみハイウエィを走って、ここが中間点です。70km弱走り、また70km走ります」と答えたら、驚いていた。
 そして、ぞろぞろチェックポイントに来る人達を見て、「男ばっかりなんですねえ。自転車って女性はしないですか?」と聞いてくる。
 自転車は中年男性に極端に愛好者が偏ったスポーツである。中年に多いのは初期投資費用の多さから説明はできるが、そういえば女性がとても少ないのは、・・・なんでなんだろう? とりあえず、「怪我の多いスポーツですから女性はやりたがらないのでしょう」とは答えたが、本当の理由はなんなのだろう。


 ガンジファームで十分に栄養と休憩を取り、さあ復路だ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 04, 2015

寿司:「鮨 たけ」@宮崎県延岡市

 延岡市に新しく江戸前寿司店が開店。
 宮崎県北は良港が豊富であり、新鮮な魚が手に入りやすいので、鮮魚系の寿司店、和食店、居酒屋は多いのだけど、その魚に手を入れた江戸前系の寿司店は乏しかった。

 今回開店した「鮨 たけ」、若い店主は県北出身で、東京の赤坂の寿司店でずっと修業していた。そして、地元では良い魚がふんだんに仕入れられるので、これを使って、自分の得た技術で美味しい鮨にして、それを供したいと思い立ち、延岡市に自分の寿司店をつくるとことを決意、そして2ヶ月前に開店となり、県北で貴重な江戸前寿司店ができた次第。

 白身、光もの系は、地元のものを仕入れ、それを酢〆、昆布〆等で手入れする。
 さすがにコハダ系は手に入れるのが難しく、築地から仕入れているが、コノシロはなんとか市場に入るので、それをうまく仕込んで鮨にしている。
 車海老は握る前に殻をむいて、香り豊かな鮨となっている。
 ヤリイカは上手に刃を入れて、塩で。
 シャリは甘さ控えめ、赤酢の、純江戸前スタイル。このネタとうまく調和している。

【平目、カンパチ】
3

【コノシロ】
03

【〆鯖】
1

【車海老】
8

【ヤリイカ】
7


 江戸前鮨の象徴である鮪は、ホンマグロを使用。
 鮨用の鮪は九州の市場では手に入れられぬことが多く、もっぱら築地経由で仕入れている。

【鮪】
01

【鮪 赤身~中トロ】
02

 江戸前鮨では是非あってほしい、赤貝、穴子もきちんと仕入れている。
 穴子はふっくらとろとろに煮られ、鮨にすると、とろける食感が味わえる。

【赤貝】
4

【穴子】
9


 素材、シャリとも、なかなかの高水準であって、鮨好きの私としては、さらりと食いに行ける場所に、こういう寿司店があるのは大変ありがたい。
 そして県北の寿司店はツマミを重視した、居酒屋風に使われることが多いのに、この店は鮨が主体で、そして店内禁煙という、鮨自体を味わいたい客にとってはとてもありがたい環境である。
 ただし、そのようなスタイルがこの地で受け入れられるかどうかは微妙なところがあり、開店2ヶ月が過ぎ、今のところ客は少な目である。
 まあ、南九州にいくつかある江戸前系の寿司店の店主は、「開店してから最初の1~2年は客が全然来なくて大変でした。わはははは」と、誰しも同じようなことを言うので、今は客の開拓のときなんでありましょう。

 なにはともあれ、宮崎県北に今までなかったスタイルの良店であり、県北在住あるいは県北を訪れた寿司好き、あるいは和食好きの人にとって、「鮨 たけ」は是非とも訪れるべき店であります。

 ……………………………………

 鮨たけ
 延岡市中央通り2丁目3-4
 TEL 0982-35-3920

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« August 2015 | Main | October 2015 »