やかん落とし@大崩山山系
花崗岩の岩峰のいくつも聳えたつ大崩山山系は、もちろん下ワク塚から小積ダキにいたるパノラマコースが一番岩峰が多く、登っていて楽しいのであるが、その他にも素晴らしい岩峰が聳えたっている。
小積ダキから祝子川をはさんで対峙する東側の岩峰群、これらも下から見てじつに魅力的であるが、一般登山ルートはなく、私は登ったことはなかった。
ところが、大崩山焚火パーティの宴会時、宮崎市トレラン組が、明日は天気が良いので、朝のうちにこの岩峰群の一つである「やかん落とし」に登ると言う。
写真(これは小積ダキからの風景)で示す、目立つ岩峰がそれであり、私もぜひそれに登りたく、ということで同行させていただくことにした。
「やかん落とし」への道は一般道でなく、あまり人も入らい。それゆえ踏みあともはっきりしない難路である。
ここをしっかりとルートを見つけながら、登って行く。
今回は、ヴェテランである宮崎トレラン組のリーダー氏が率い、快調なテンポで登って行く。
あまりに快調すぎ、私がポイントポイントで写真を撮っていると、あっというまに引き離され、その都度追いつくのに苦労してしまった。
登山路は、深山幽谷の雰囲気に満ちている。
大崩山の魅力満載である。
そうして、谷を伝わっての道を登りつめて、稜線に着き、それからしばし歩くと、「やかん落とし」の岩の上に着く。
じつにじつに見事な絶景が私たちを待っていた。
大崩山が正面にあり、そしてワク塚、小積ダキの岩峰群が、一望することができる。そしてその奥には鹿納坊主までが見渡せる。
私は大崩山に通うこと多かったが、この風景は初めて見た。
やかん落とし、リーダー氏の得意のポーズ。
ここに登ると、このポーズを決めずにはいられないそうだ。
高度感たっぷりであります。
下に見えるは祝子川。
この「やかん落とし」、どうしてそういう名前なのかは不明なのであるが、横から見ると、この岩、やかんに見えぬこともないので、それから名づけられたのでは?
「やかん落とし」、こんなマイナーな山に登っているのは我々だけかと思いきや、そのあと3人組の人が登って来た。
登山中、他の人の気配はまったくしなかったので不思議に思ったが、むこうも不思議に思っていたらしく、そして、我々とは違うルートで登って来たことが判明。
それで帰りはその人たちが使ってきたルートを使うことにして、エントリを教えてもらったあと、下って行った。
この道は、「やかん落とし」の岩峰に沿って下ってから、尾根に入るルートで、とにかく急峻であり、下りに使うには適していないルートであった。
次に「やかん落とし」に来るとしたら、こっちを登り、谷筋を下りに使うのがよいと思った。
岩峰を過ぎてからの尾根筋は、通りやすいルートとなった。
テープも要所要所についており、わかりやすくなっていた。
往復3時間ほどで、登山口に戻った。
暑くなる前の、早朝登山であり、快適な登山を楽しめた。
そしてコース自体も面白く、大崩山は、魅力をたくさん秘めている山と改めて感心した。
その新たなる魅力を教えていただき、おおいに感謝いたします。
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