九重は大混雑@平治岳と大船山のミヤマキリシマ
5月は平日は好天で週末だけ雨天というパターンがずっと続いていたけど、梅雨に入った6月は、平日は雨天で週末は好天という天候からスタート。
それでは週末はミヤマキリシマを見に九重に行こう。
予報では晴れとのことだが、朝はまだ曇りであり、三俣山どころか指山も雲のなか。
まあ、歩いているうち晴れてくるであろう。
ガスのなかを進むうち、雨ヶ池に到着。
ここから平治岳、大船山が見え、その姿からミヤマキリシマの状況が分かるのだが、ガスのなかなにも見えない。
坊がつるに着いても、いまだ雲は晴れず。天気の回復がどうも遅れている。
坊がつるから大船山の稜線までは林のなかの道なので天気の状況がよく分からなかったが、稜線まで出るとようやくガスが吹き払われ、くっきりした大船山を見ることが出来た。
しかし、肝心のミヤマキリシマは咲き具合がよろしくない。
ミヤマキリシマは期待できないものの、いちおうは山頂まで行かねばならない。
そしてミヤマキリシマの時期、九重はどこも大混雑である。
なにしろ全国中の登山愛好家が、特別天然記念物のミヤマキリシマを見に来るわけであるからして。
渋滞のなか、何度も離合を繰り返し、山頂に到着。
山頂はご覧の通りの混雑ぶり。
山頂標識のところは写真を撮る順番待ちの人でごった返しであった。
山頂から段原に戻り、そして北大船から平治岳へと向かう。
ミヤマキリシマの大群落はこのルートにあり、花のつきがよいときは稜線じゅうがピンクの花に染まる、幻想的な美しさを見せる場所である。
ただし、段原から見る限り、あまり花のつきはよろしくない。
北大船の稜線は、ところどころに株いっぱいに花をつけたミヤマキリシマを見ることはできたが、全体的には花のつきはよくない。
全盛期を100とすると、20~30の出来といったところであった。
大船山のミヤマキリシマはあまりよくなかったが、それに輪をかけての惨状が平治岳の山腹であった。
ミヤマキリシマとは名ばかり、といってはいかんが、茶色の樹の枝のみのミヤマキリシマが斜面を覆っており、今年の虫害のひどさが無残にも現れている。
「九重+ミヤマキリシマ」で画像を検索すると、上位のほうにその画像がずらずらずらと並ぶ、九重を代表する写真スポットの平治岳南峰山頂。
しかし、今年のミヤマキリシマはどうもこうもならず、「今年は駄目でした」との証拠写真にしかならなかった。
しかしながら、平治岳本峰のほうは、全盛期には比べるべくもないが、まだ花のつきは良く、これを見られたなら登った甲斐もあったものだと思える、美しい花の群落を見ることができた。
平治岳本峰のミヤマキリシマを見て、それなりに満足したのちは、昨日の雨でどろどろにぬかるんでいる登山道を下り、坊がつるへ。
明日に山開きを迎えた九重。
坊がつるにはたくさんのテントの花が咲いている。
明日も天気は良いようなので、たのしいテントの夜を過ごせるであろう。
坊がつるの渡渉部。
みなさん、ここで泥だらけの登山靴の泥を落としていた。
朝はガスで何も見えなかった雨ヶ池であるが、午後には好天となり、平治岳、大船山がはっきりと見える。
ミヤマキリシマの咲ぐあいが良いときは、平治岳の山頂がピンクの帽子をかぶったような姿になり、たいへん美しいけど、今年の平治岳の姿は平凡なものであった。
今年はひさびさのミヤマキリシマの大外れ年だったわけだが、とりあえず来年に期待しよう。
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