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May 2015の記事

May 24, 2015

映画:メイズランナー

Maze_runner


 あらすじ。
 外の世界から隔絶された場所に、定期的に記憶を消去された人間が送り込まれる。その場所は巨大な迷路に囲まれており、そこを踏破しなければ外へ脱出はできない。しかしその迷路は自在に構造を変えるので、迷路を解くのは困難きわまりない。しかし閉じ込められた者たちは懸命にその脱出法を探って行く。

 …って、このあらすじみると、誰だって映画「CUBE」の翻案モノ(パクリとも言う)で、舞台を大がかりに変えただけじゃ? とか思うわけだが、この手のsolid situation thriller(異常な状況下に閉ざされた空間で、その謎を解く分野もの)は好きなほうなので観てみた。
 solid situation thrillerは舞台が限定されているので低予算が定番なんだけど、この映画は、大規模なセットを組んでおり、けっこうな予算を使っているらしいのが新趣向とはいえる。

 さて、観た感想からいえば、「せっかくの巨大迷路、その意味があんまり感じられなかった、これは残念」、ということに尽きる。

 「迷路」を前面に出した映画だと、昔はいざしらず、現代では、迷路を知力体力をふりしぼって、それで脱出できてめでたしめでたしで単純に幕、というわけになるはずはない。かならず、なんらかのトリックあるいはオチがあるはずである。
 それで映画中、漠然といくつかパターンを考えたけど、

 (1) 巨大迷路はグループを閉じ込めるものなのでなく、実は外界からの攻撃を守るための盾であった。→反転もの
 (2) 巨大迷路は試練の装置であり、その脱出の過程で、グループの各員の能力を高めるための道具であった。→教養もの
 (3) 巨大迷路は実は異能力の産物であって、それを超能力で造った者がグループのなかにいる。だから迷路は彼を倒さないと消えない。その人物を探すための疑心暗鬼の心理劇がくりひろげられる。→心理サスペンスもの
 (4) 巨大迷路は実は生物であり、グループの者たちはそれを養うための下僕みたいなものであった。→ザルドスもの
 (5) 巨大迷路は実は巨大迷路につながっており、永遠にきりがなかった。→ループもの

 等々いろいろと考えたけど、終幕にいたっての解答は、なんというかかんというか、…よくわからんものであった。

 この巨大迷路本体の謎に関しては、単純にまとめれば「誰が何のために造ったのか」という、WhoとWhat forの二つが大事なのだが、「誰」についてはなんとなくわかったけど、「何のために」は、説明らしきものはあったけど、あれじゃ納得はいかんですわ。

 もっとも、この映画は3部作の一番目なので、謎を完全に明かしたら、ここで終わってしまうから仕方ないのだろうけど、どうにもスッキリこない。

 といわけで脚本はイマイチだったが、では映画は観なくてよいかといえば、あの巨大な迷路の絶望感、そして迷路の俯瞰図を観てさらにその巨大さに驚嘆する、あれは映画館の大スクリーンでみないと分からない。
 それゆえ迷路、特におおがかりな迷路が好きな人にはお勧めの映画である。

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メイズランナー:公式サイト


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May 23, 2015

映画:リピーテッド

Repeated

 リドリー・スコット指揮、主演がニコール・キッドマンとコリン・ファースの二人の名優によるミステリ映画。
 これは期待できるあろう。というわけで、観てみた。

 簡単なあらすじ。

 ヒロインのクリスティンは、傷害事件により頭を強打されたことにより、高次脳機能障害を負い、記憶が一日しか保てない。そのため一日を終え、眠りにつくと朝起きた時、「ここはどこ?私は誰?」という状況に陥る日々を10年以上続けている。
 その都度、夫であるベンは、「君はクリスティン。僕は夫のベン。君は記憶を無くしているんだ」と説明することを延々と繰り返している。そういう絶望的な作業を、献身的に行う夫のサポートによりクリスティンは日々の生活をなんとか送っていた。

 あるとき、彼女の症状に興味を持つ持つ医師ナッシュがクリスティンと偶々出会ったことから、彼女の病状の改善のために治療を行うことにした。それは彼女に毎日の記憶をデジカメ動画に記録して、そこで記憶を積み上げていくことにより、脳の機能を改善を図るというもの。

 クリスティンにとって最大の謎は、「なぜ自分は殴られる目にあったのか、そして犯人は誰なのか?」ということである。それを知れば、自分の脳機能も回復するのではと思う。
 彼女は医師のサポートを得ながら、時折現れる記憶の断片を、パズルのピースを組み立てるようにして、記憶の改築を図って行く。

 しかし、そこで徐々に明かされていく真実は彼女にとって、とても残酷で、そして辛いものであった。

 ある意味自業自得としかいいようのない、彼女の真実に対し、それを隠しながら彼女を見守り、保護し続けた、夫ベンの真実の愛を知り、彼女は号泣する。そして、夫に全てを告白して、そこで感動の終幕にいたると思いきや、そうではない。
 その感動(?)の場面から、一挙に物語は暗転していく。

 彼女が懸命に追っていた謎、それはたしかに重大な謎であったが、じつはそれよりはるかに強烈な謎が彼女の目の前にずっと存在していたのである。
 親友クレアからの電話の一言がその決定となる。その一言で、今までの世界がひっくり返り、安定したはずの大地が一挙に崩れ去る。ここの場面は、映画の最大の見どころである。

 この映画、ミステリ映画と思いきや、じつは夫婦の純愛物語なんだなあと途中で思わせながら、じつはやっぱりミステリ映画であったという、手のこんだ映画であった。
 そしてミステリ映画として、小道具もうまく用いており、たとえば全然使ってないように見えていたパソコンが、重要な小道具であったこともあとで分かる。
 二転三転の筋といい、最後の着地の良さといい、全体的によく出来ていたミステリだと思う。


 そして、やはりこの映画で一番存在感を示していたのはヒロインのニコール・キッドマン。一日のうちにとんでもないことー絶望とか、恐怖とか、不安とかを経験しているのに、翌朝はまったくそれを忘れている記憶障害者という、難しい役を、いかにもリアルそのものに演じている。元々、たいへん上手い役者だったけど、やっぱりとても上手いと感心してしまう。
 それから、ニコール・キッドマンも30代ころの極端な美貌はさすがに衰えてはいるが、色気が抜けてきたぶん、透明感が出てきて、独自の魅力を示していた。いい感じで枯れてきており、20代、30代、40代のそれぞれでハリウッドの代表作をものにしてきた稀代の名優だけど、50代でもそれをおおいに期待できそうである。


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 リピーテッド 公式サイト

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May 22, 2015

名山きみや@鹿児島市

 宮崎市の「一心鮨光洋」の木宮四兄弟のうち、和食料理長を勤めていた次男さんと、鮨職人の三男さんが鹿児島市に開いた新店。といっても、一心鮨光洋の鹿児島支店というわけではなく、兄弟独自のやり方で新たなスタイルの和食を出そうと志した店である。
 鹿児島市での開店は突然というわけでなく、準備段階でまず鹿児島市内の有名料理店で働き、当地での仕入れのルートを熟知し、そしてまた贔屓の客も得て、準備を整えて開店となった次第。

 …とはいえ、店の看板もなく、またビルの表札も間に合わせ感満点で、なんとはなしにおもしろい。

 料理は今の所、おまかせの8000円の1コースのみ。

【海老かき揚げ】
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 この店は完全なオープンキッチンスタイル。
 カウンター目の前で桜海老が揚げられ、それを香立たせるために炭火で炙って、それから供される。丁寧な仕事である。

【炊き合わせ】
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 鮑と野菜の炊き合わせ。
 初夏近い野菜の食感が爽やか。

【お造り】
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 石鯛と赤貝の刺身。
 鹿児島はよい漁場があることから魚のレベルが高い。
 良い素材をふんだんに用意してくれている漁師さんとのコネもでき、安定してよい魚が入っている。

【椀物】
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 淡路島の真玉葱と、蓴菜を使った、スッポン椀。
 スッポンの出汁は旨みが濃厚でありながら澄み切った感じのたいへんよい出汁である。熟練の技。
 そして甘みたっぷりの新玉葱もまたたいへん良い。

【鮨】
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 鮨は料理のあいまに出され、全体のコースのよいアクセントになっている。
 コハダは5日〆たものと2日〆たものが出される。
 九州の寿司店でのコハダはあんまり〆ないものが多く見受けられるけど、これは本場なみにしっかりと〆られている。修業先の「海味」の味に近い。
 光洋ではこのタイプのコハダは出なかったので、この店で自分のやりたい鮨をのびのびと握っているようだ。
キス昆布〆、赤身、中トロ、大トロ、赤海老等々、どれもなかなかの素材。きちんとした仕事のなされた江戸前鮨である。

【焼き物】
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 焼き物はノドグロで。
 焼き加減抜群である。

【椀物】
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 椀物は、フォアグラと蟹の茶碗蒸し。濃厚な料理のはずであるが、出汁が繊細なのでくどくなく、卵と素材の味を楽しめる。

【炊き込み御飯】
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 九州の鮨割烹は、和料理のあと鮨で〆るパターンが多いけど、この店では〆は御飯ものである。
 鹿児島牛と高菜とスイートコーンの炊き込みご飯。
 鹿児島牛は脂たっぷりだが、これに高菜とスイートコーンがそれにうまく拮抗していて、たいへんバランスのよい料理となっている。
 だから、箸が進み、今までけっこうな量を食べているのに、何度もお代わりができる。

【デザート】
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 デザートは蕨餅と黒蜜糖。これ、グラッパによく合います。


 どの料理も質が高くて、それに流れがよいので、コース全体としてもたいへん満足できる。
 鹿児島市に新しい和食の名店誕生である。
 そして素材の質と、調理の手間暇を考えると、この値段はとてもコストパフォーマンスが良い。
 鹿児島市は、家賃のせいなのかどうなのかは知らないが、和食店全体としてコストパフォーマンスがよろしくないという印象を私は持っているけど、この店はその認識を変えさせられた。

 月ごとに旬の素材によって、メインの料理を次々に変えていくそうなので、また近いうちに訪れようと思った。

【兄弟、頑張っています】
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May 17, 2015

トゥーランドット@宮崎市国際音楽祭2015

 宮崎市の毎年恒例の一大イベント、国際音楽祭。今年のトリは「トゥーランドット」である。このオペラ、一度はナマの大音量の演奏で聞きたかったでの、行ってみた。

 トゥーランドットのあらすじ。

 遥か昔、支那の歴代帝国のうちのどれかの帝国の首都北京を舞台にしての物語。
 善政を行ってきた皇帝には跡取りは一人しかいなかった。その唯一の跡取りの王女トゥーランドットは、世継ぎのために養子をとらねばならず、結婚を強いられているが、姫は男性恐怖症であり結婚などしたくない。それで先祖の呪いとかなんとか理由をこじつけて、婿探しを先のばしている。それでも婿を取る義務ある身ゆえ結婚へのプレッシャーは強く、それで婿選びはするものの、伴侶となる者には過酷な条件を課した。それは伴侶となる者は王女の出す3つの謎を解かねばならない、そしてその謎が解けなければ問答無用で首をはねるという超ハイリスクな婿トライ。そんな命がけのチャレンジ、誰がするんだいと思いきや、美貌の姫と皇位を同時にGetできるという機会は貴重のようで、それに挑む若者は次々と現れる。しかし姫の謎は難解であり、皆失敗して、毎年毎年多数の若者の首をはねられていき、それを王女が冷酷に見据える光景が北京の日常茶飯事になっていた。

 ある時、たまたまこの国を訪れた韃靼国の王子カラフは、処刑の場に現れたトゥーランドットを見て、その類まれなる美貌に一目ぼれして、彼女を得るために、命を懸けた3つの謎にチャレンジするこを決意した。

 周囲の者たち、-王子の父、それから皇帝、大臣たちは、「命は大事にしなさい」と懸命に忠告をするのだが、一目ぼれの心の高揚の勢いのまま、カラフは3つの謎にチャレンジして、見事に解き明し、王女の伴侶の資格を得る。

 しかし、トゥーランドット姫は前言を翻し、求婚を激しく拒否する。父親の皇帝は「約束したのはお前だろ。ちゃんと守れ」と諭すものの、王女は断固として結婚を拒む。そして王子に対して「こんなに嫌がる娘を無理やりに嫁にして何が楽しい!」とそこだけ聞けば真っ当な、しかし今までの己の所業からすると極めて理不尽な抗議をする。

 王子は、しかし甘い人間であり、王女を哀れに思ったらしく、そこで、王女に半日の猶予を与える。「夜が明けるまでに自分の名前を知ることが出来たら、それで私は諦めて死のう」と。こんな異国で自分の名前を知る者などいるわけはなく、半日悶々と過ごせば王女も頭が冷えるであろうという企みだ。

 それでも結婚が嫌で嫌でたまらない王女は当然この提案に飛びつき、全市民にお触れを出す。
 「夜明けまでになんとかこの王子の名前を探せ。もしそれが出来なければ、みんなの首をはねる」

 ここ数年、人の首を狩ることに慣れ親しんだ王女は、このような非人道的、残酷なお触れも平気で出せるのである。

 事態は相当に複雑なことになってしまった。
 それまでは単に3つの問いに答えて、その結果で全てが決定するはずの求婚劇はいつのまにか何十万という人が住む北京市全体を巻き込んだ騒動になったのである。
 この事態を平穏に収め、そして王子が姫と結婚するためには、
 (1)自分の名前を秘密のままにする 
 (2)それでも市民の命を助ける 
 (3)氷の心を持つ姫の人間的な心の持ち主に変える 
 の3つの難問を同時に解く必要があり、舞台はその難題への対処方法を求めて進むと思いきや、そうではない。

 第3幕はその難題への対処の物語なのだが、そこで冒頭、有名なアリア「誰も寝てはならない」が王子によって歌われる。
 そこで、王子のきまぐれによる提案で恐怖の一夜を迎える羽目になった何十万という市民たちは、「王子の名前が分からないと自分たちは死ぬことになる。なんとかしてくれ」と王子への嘆願の大合唱をするのだが、肝心の王子はそれら哀れな市民を一顧だにせず、「誰も俺の名前など知らない。夜が明ければ自分の勝ちだ。それで自分は王女を得る。俺の勝ちだ(Vincerò!)、俺の勝利だ。びんちぇろ、びんちぇ~ろ!」と高々と歌い上げる。まことに天晴な外道っぷりである。

 アリア「誰も寝てはならない」は美しい旋律なので、その歌詞もロマンチックと思いきや、じつは相当にろくでもない内容なのではある。

 このサイコパス王女と外道王子の、奇っ怪な恋物語はどのように着地していくのだろうか。
 このままいけば、夜明けとともに大虐殺が行われ、何十万という市民たちが血まみれになって地に伏す北京の街を背景に、王宮のなか、嫌だ嫌だと泣き喚く王女を引きずって、強引に結婚式があげられるというようなフィナーレになりそうなものだが、いろいろと紆余曲折があって、そうして感動的なフィナーレを迎える。


 筋だけ書けば、乱暴な話なのだが、その乱暴さを音楽が支えているのが、トゥーランドットというオペラのいいところである。
 そしてサイコパス王女トゥーランドットの極端な性格を描出するには、相当な表現力を要し、これを歌う歌手は特殊な声量声質が必要とされるのであるが、今回招待された歌手シューイン・リーは、それを見事に歌いきっていたと思う。
 終幕、オーケストラがフルボリュームで演奏するなか、それに負けず、その高い声は、オーケストラを突き抜け、コンサートホール全体に響き渡り、トゥーランドットの世界を描ききっていた。
 とても良かったと思う。


 毎年行われている宮崎国際音楽祭、これからも面白い演目を繰り広げてくれることを期待しております。

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May 06, 2015

宮崎大分県境峠越えサイクリング:日之影温泉駅→岩戸神社→尾平越トンネル→上畑→大白谷→梅津越→杉ヶ越トンネル→日之影温泉駅

 宮崎と大分には県境の峠がいくつもあるけど、そのなかに大きな峠が二つあって、その峠「尾平越」と「杉ヶ越」はどちらとも700m以上の高さを登る必要がある。この二つの峠を通って周回するコースは、険しい山岳地帯を行くため、距離にして123km、獲得標高3100mとタフなコースとなる。
 暑くなるととても行く気のしなくなるコースなので、まだ涼しい時期にトライしてみることにした。

【日之影青雲橋】
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 日之影温泉駅第二駐車場に車を止め、そこから自転車スタート。
 青雲橋のもと、この時期名物の鯉のぼりが見立川にたくさんかけれらている。

【旧国道218号線】
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 しばらくは五ヶ瀬川に沿ってのフラットな道。
 国道218号線にかかる巨大な橋を眺めながら行く。

【県道7号線】
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 高千穂町から県道7号線に入る。この道は宮崎大分を結ぶ山岳ルートで、祖母山系の姿が前に広がっている。

【天岩戸神社】
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 観光名所の天岩戸神社で一休憩。
 GWだけあって、朝からにぎわっていた。

【上岩戸大橋】
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 県道7号線を登っていくうち、突然現れる巨大な橋が上岩戸大橋。
 とても立派な橋だが、あんまり使われていない。

【ヘルメット地蔵】
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 県道7号線の宮崎側には、名物がいくつかあり、このヘルメット地蔵もその一つ。

【常光寺の滝】
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 これも名物の「常光寺の滝」。
 紅葉の時期が有名だけど、新緑の時期もなかなか美しい。

【県道7号線三叉路】
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 県道7号線は、この三叉路からが本格的な登り。10%を越える坂が続く。
 高千穂ヒルクライムレースでもここからがとてもきつい。
 しかし、今日はヒルクライムレースではないので急ぐ必要はなく、足に負担をかけないようにゆっくりと登って行く。

【尾平越トンネル】
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 そうして最初の峠、「尾平越トンネル」に到着。
 標高は978m。出発点の日之影の標高が102mなので、およそ800m近く登ってきたわけだ。

【尾平越トンネル】
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 トンネルを抜けると、そこは大分である。祖母山の雄大な姿が眼前に迫って見える。
 宮崎側よりもこちらのほうが景観はずっと良いので、尾平越トンネルで休憩するときは大分側のほうがお勧め。

【尾平】
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 トンネルからはずっと下りである。
 祖母山の登山基地である尾平から見る祖母山系の姿はやっぱり圧倒的。
 そして尾平唯一の民宿「もみ志や」。GWなので登山者たちもたくさん宿泊していたことであろう。

【奥岳川】
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 尾平を過ぎると、奥岳川に沿っての道となる。

【上畑】
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 上畑まで下ると、傾山が見えてくる。

【奥嶽橋】
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 県道7号線から奥嶽橋を渡って宇目小国林道へと入る。
 奥嶽橋の近くに、休憩所があるのでここで一休み。

【滞迫峡】
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 奥嶽橋から眺める滞迫峡。ここも高千穂峡同様の柱状節理の巨大な岩壁が見られる。どちらも阿蘇の噴火活動によってできてものだ。

【宇目小国林道】
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 宇目小国林道は走りやすい道である。

【大白谷へ】
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 やがて林道は狭くなり、いわゆる本格的な林道となり、ここからずっと登りである。

【大白谷線入り口】
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 200mほどの高さを登り、本日第二の名もなき峠に到着。
 林道大白谷線の入り口であり、ここを行けば、傾山の登山口に着く。
 自転車はここには行かず、舗装路のほうを下って行く。

【夫婦岩】
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 林道を進むうち「夫婦岩」なる名所があった。

【県道45号線へ】
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 「白山扇子踊りの里」という大きな看板がある三叉路で、県道45号線に入る。
 ここから第三の峠である「梅津越」に向けて200mほどの登りが始まる。

【梅津越】
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 坂を登り切り、梅津越へ。ここから県道6号線に向かって下って行く。

【県道6号線】
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 広い道路にポンと出たら、そこが県道6号線である。ここを南に向けて進むうち、ようやく「杉ヶ越」の標識が出てきた。

【木浦名水館】
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 県道6号線はこの木浦名水館あたりから登りが始める。
 名水をボトルにつめこんでおきましょう。

【木浦内トンネル】
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 坂を登っていくうち、狭くて暗いトンネルがやがて前に見える。
 路面は荒れているし、水で濡れているので、慎重に通過していく。

【傾山】
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 トンネルを抜けると、傾山の姿を見ることが出来る。
 だいぶと雲が厚くなってきた。
 予報では夜から雨ということだったが、それより崩れるのは早いようだ。

【休憩所】
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 杉ヶ越に近づくと、この休憩所があるのでここで休憩。傾山登山のときのテント泊によく使われている場所である。
 この時点で小雨が降りだしてきた。

【杉ヶ越トンネル】
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 そしてようやく本日最後の峠「杉ヶ越トンネル」に到着。ここからは下っていくだけである。小雨のなかウインドブレイカーを着て、下って行った。

【見立川沿い】
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 見立川沿いの道は新緑が美しかった。
 が、寒冷前線のせいで気温が急に下がっており、それに雨に濡れた身では、この下り道がたいへん寒かった。
 登りなら身体が勝手に温もるけど、下る一方なので体温は奪われる一方である。そのうち手がかじかんで感覚もなくなってきた。
 杉ヶ越から日之影まではずっと下りなので、今回のコースで一番楽なはずであったが、一番つらい目にあってしまった。

【青雲橋】
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 杉ヶ越トンネルから30km近く寒い思いをしながら下るうち、青雲橋が見えてくると、ようやくゴールが近い。

【鯉のぼり】
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 日之影町に着くと、はためく鯉のぼりがお出迎えである。

【日之影温泉駅】
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 そうして日之影温泉駅へ、ゴール。
 とにかく冷えきった身には、ここの温泉がたいへん有難かった。


 今回通った県境2峠越えのコースは、走行距離123km、獲得標高3100mであり、あのサイクルマラソン「阿蘇望」をしのぐ規模を持つコースだ。そして祖母傾の山岳の眺めは雄大だし、迫力ある渓谷もあり、いくつもの美しい渓流に沿って走ることもできる、たいへん魅力に満ちたコースだと思う。
 宮崎県北、あるいは大分県南在住のサイクリストにおおいにお勧めのコースである。ただし、坂好きサイクリストに限定ではあるが。

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 本日の走行コース


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May 04, 2015

アケボノツツジ(?)@尾鈴山

 四月から続いたアケボノツツジシリーズの最後の〆は尾鈴山へ。
 尾鈴山もアケボノツツジの名所であるけど、ほぼアケボノツツジの南限に近いところに位置し、アケボノツツジはたぶん終わりかけているであろう。その終焉を観察したい、という目的。
 それと同時に春の尾鈴山はアケボノツツジとともに、シャクナゲでも有名であり、その開花状況を調査するのもまた目的である。

【林道から】
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 駐車場に車を止め、林道を歩いて登山口へと。今日はいい天気だ。

【甘茶谷登山道】
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 林道を1時間ほど歩いて、登山口に到着。 
 登山道に入ってからは道は急峻となり、高度を稼げる。

【展望所】
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 尾鈴山は標高があまり高くなく、樹々がよく茂っているので、展望はどこもあまりよくない。そのなかで、九合目あたりに数少ない展望所がある。ここで、ミツバツツジがお出迎え。そしてここからは日向灘方面の風景が展望できるのだが、その方向には雲が出てきて、あまり見晴はよくなかった。

【山頂】
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 そうして山頂へ。
 ここは展望はまったくないので、そのまま登山道を進んでいく。

【アケボノツツジの花びら】
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 尾鈴山は、山頂からの稜線ルートに、アケボノツツジやシャクナゲが生えていて、その花の盛りは、花のロードとなるわけだが、すでにアケボノツツジは散っており、その名残の花びらが登山道にちらほらとあった。

【稜線から】
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 尾鈴山山頂が見えるスポット。
 この中央の樹がアケボノツツジであるが、もう葉が出ていて、花はほとんど散っていた。
 一週ほど前なら、美しい風景であったろうけど、まあしょうがない。

【ミツバツツジ】
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 アケボノツツジは終わっていたけど、ミツバツツジはところどころ残っていた。
 このミツバツツジは、花は萎れており、終わりかけているけど、樹にしがみつくような形でまだ咲いていて、妙な趣があった。

【シャクナゲ】
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 これから旬を迎えるシャクナゲは、まだぽつりぽつりと咲いているところ。
 全体的に花芽が少ないのが気がかりだが、それでもあと2週くらいすれば、稜線上いたるところでシャクナゲの咲く姿が見られるであろう。

【ヤブレガサ】
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 今日は、花よりも目立ったのがヤブレガサ。
 ヤブレガサはその姿も面白いけど、大、中、小、様々な大きさのものが、所かまわず生えており、それがリズミカルな印象を与え、なんだか絵画的世界を思わせる。

【白滝】
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 滝の多い尾鈴山で、一番のスターが白滝。
 昨日の雨のせいで水量も増しており、勢いがあった。
 そしてまわりの新緑もまた美しい。

【旧トロッコ道】
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 白滝からは、旧トロッコ道を歩いていく。
 この道も新緑の季節を迎え、どこかしこ、鮮やかな緑を楽しむことができた

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 本日の登山ルート
Osuzuyama


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May 02, 2015

アケボノツツジ@夏木山:大崩山山系

 例年GWは祖母山か大崩山にアケボノツツジを見に行くのを常にしていたのだが、今年は4月にどちらも登ってしまったので、他のアケボノツツジの名所を訪ねる必要がある。
 そうなると、やはり夏木山が第一候補に挙げられるであろう。
 それで夏木山に登ることにした。

【杉ヶ越神社】
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 夏木山に登るコースはいろいろとあるが、気分の問題で杉ヶ越から登ることにした。
 このコースはあまり夏木山に登るには使われていないけど、そのぶん途中まで人のいない閑散とした山行を楽しめる。

【新百姓山】
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 杉ヶ越から夏木山に至るルートは、たくさんのピークがあり、登っては下りるの繰り返しであり、とにかくピークだらけなのであるが、そのうち名前のついているピークが二つあり、その最初の一つが新百姓山である。面白い名前であり、それなら「百姓山」あるいは「旧百姓山」もありそうな気がするが、この山系にそのような山はない。

【稜線】
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 稜線上は、ミツバツツジが所々見られた。
 杉ヶ越から檜山に至るコースは、じつは花より、ヒメシャラとブナの林の、清新な感じの林が魅力的だと思う。光がよく入り、樹々の肌と、そして葉が美しく映えている。

【檜山】
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 新百姓山から杉のピークが檜山。
 ここまではなだらかなコースであるが、しばらくしてから岩場となる。

【鋸尾根】
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 鋸尾根からは、その名前の通りのアップダウンの激しい道が続く。
 その鋸尾根の入り口の手前に一人中年男性が居たので挨拶した。「これから岩場が続くんですよね?」と私に聞いてくるので、「ええ夏木山までは岩場の連続です」と答えた。すると、「やっぱりそうなんですか。すぐそこの最初の岩場に行って、これはとても無理だと思いました。もう引き返します」と言う。「え? そのへんのおばちゃんでもわらわら通っていますよ」と私は心では思ったが、もちろん口には出さず、「地図にも難所と書いてますから、無理はしないのがいいですね」と答えておいた。

 藤河内渓谷からの夏木山に至るコースは人気コースなので、登山者も多い。本日もよく出会った。
 このルート、たしかに岩場続きの険しいルートであるが、ロープ、足場、ハシゴ等、よく整備されているので、それらをきちんと使えば、安全に通ることが出来る。
 ただし、檜山側から行った場合は、最初の難所が下りになるので、慣れていない人は逆方向からのほうがいいとは思う。

【鹿の背】
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 その岩場の連続で、一番の難所がこの「鹿の背」。
 切れ味鋭いナイフリッジであり、通過に躊躇しそうな高度感を持つ。
 ただし、ここには手がかりにロープが張られ、足場にコの字型のタラップが打ち込まれているので、きちんとそれらを使えば通過に問題はない。

 ・・・とは言え、国定公園の、風光明媚な岩場にこのような人工物を打ち込むのは、いかがなものかと思わぬこともない。

【夏木山山頂】
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 鹿の背からは、また小ピークをいくつか越え、それから本格的な登りに入り、ようやく山頂に到着。
 夏木山山頂には、アケノボツツジの群落があり、そしてちょうどその盛りの時期であった。

【アケボノツツジ】
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 山頂にはたくさんのアケボノツツジが咲いていたが、そのなかで一本特に色の濃い樹があり、大勢で賑わう登山者たちも、その一本を被写体として、集まっていて、人気の樹となっていた。

【アケボノツツジ+鹿納山】
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 夏木山は山行の交通の要所みたいなところで、ありここからは様々な山がよく見える。
 満開のアケボノツツジの奥に、鹿納山。

【アケボノツツジ+傾山】
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 こちらは傾山が背景。

【大崩山】
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 大崩山もよく見えるが、なぜかこの方向にはアケボノツツジはなかった。


 夏木山山頂で、爛漫たるアケボノツツジの花々を見て、十分に満足し、それからもと来た道を下って行った。

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 本日の登山ルート
Natukimt


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