祖母傾大縦走二日目:祖母山九合目小屋→大障子岩→前障子岩→上畑→九折登山口
縦走二日目。本日も素晴らしい好天である。
宮原への稜線は、岩場で展望が開け、祖母山方面の眺めが見事である。
中央左奥に小さく見えている奇岩が天狗岩。
宮原からは尾平への下山路と、大障子岩に続く縦走路が分かれている。このまままっすぐ縦走路を進んでいく。
標高が下がってからは、アケボノツツジが咲きだしていた。シャクナゲも蕾をつけていて、うまく時期があえば、ツーショットが楽しめそう。
大障子岩付近は岩場が続き、そのなかでも有名なのがこの「鹿の背」。あんまり鹿の背中には見えないが、祖母山の近くの岩場が「馬の背」なので、それに対抗して名づけられたのであろうか?
岩峰の多い縦走路中でも、最も巨大な岩峰がこの大障子岩。縦走路の展望所から見ると、こんな岩どうやって登るんだろう?と思ってしまうが、裏に巻道がある。
その巻道を使って、大障子岩に到着。
ここから眺める縦走路の風景は、広々、長々としていて素晴らしい。
そして本日は好天のため、阿蘇、九重もよく見渡せる。
阿蘇はいまだ大噴火継続中であり、黒い噴煙をもくもくと噴き出していた。
大障子岩を過ぎ、次のピークは前障子岩。岩場の多いルートゆえ、登ったり、下りたりが続く。
縦走路を進むうち、軽装のトレラン中の若い男性に遭遇。
どこまで行くのですかとたずねたら、なんと夜通し走って大崩山まで行くとのこと。
ハセツネカップとかTJARとか見てると、そういうことをする人たちが世の中にはけっこうな数がいることは理解しているけど、しかしやっぱりアンビリーバブルな世界ですな。
そうこうするうちに、縦走路最後のピーク前障子岩に到着。この岩場を登って山頂に行って見る。
前障子岩山頂から見る縦走路は、先ほど登ったばかりの大障子岩も見え、その長大さを存分に知ることが出来る。
この山は、岩場を登るのが(あるいは下るのが)少々たいへんなのではあるが、この絶景を見るために、やはり山頂には登ったほうがよいであろう。
前障子岩を過ぎれば、あとは基本的に下っていくだけである。
この縦走路も岩場が多く、アケボノツツジが美しい。
やがて林の間から上畑の集落が見えだすと、そろそろ障子岩登山口が近い。
そして集落のなかの道を下りていくと、障子岩登山口に到着。
もっともここから登ったわけではないので、スタート地点の九折登山口までまだまだ歩かねばならない。
九折登山口までは、ずっと舗装路を歩いていく。
道そのものは面白くもなんともないけど、ここから見える傾山の眺めが、歩くととも刻々と変わって行き、その姿を見ていると退屈することはない。
4kmほどの舗装路を歩いたのち、ようやく車を置いている九折登山口に到着。祖母傾大縦走ミッション完了である。
二日間かけて歩いた距離は39.4km、獲得標高は3430m。よく歩き、よく登りました。
アケボノツツジの季節の週末、二日続けて絶好の好天に恵まれ、絶景が続く、眺め良き縦走を楽しめた。祖母傾山系の魅力を存分に堪能できた良き二日間であった。
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