鵞頸街市(市場)@香港銅羅湾
香港に来て以来、多彩な食材を使う中華料理を毎日食っているわけだが、その素材そのものについては私はじつはよく分かっていない。
それで香港の食材が一番集うと言われ、香港の台所とも称される「鵞頸市場」を訪れてみることにした。
このマーケットは、古き雰囲気に満ちた町の一角にぎっしりと各種の素材店があるつくりになっている。いかにもローカルな市場なのだが、そのそばには香港有数の巨大ショッピングモールであるタイムズスクウェアの近代的超高層ビル群が近くに聳え、ここあたりは新旧の混淆の世界が広がっている。
中華料理の出汁の基本である、乾物がたくさん置いている店。
これらを使いこなせると、じつに深い味のスープを作れるのだろうなあ。
香港は沖縄よりずっと南にあるので、亜熱帯~熱帯系の野菜がありそうだが、そうではなくて、日本の本土にあるような野菜がずらりと並べられている。
ただし、瓜、葱、茄子、玉蜀黍、等の野菜は、日本のものより色とか香りとかが、強めであり、なんというか大陸の力を感じさせる。
肉のたぐいは豚がメインとなっているようであった。
「猪手」なる素材は明らかに豚足っぽかったけど、日本の豚足よりずっとスケールが大きい。
鶏肉の店は、鶏全体の料理にしろ、各種パーツにしろ、品ぞろえが豊富。それこそ鶏という素材は全体が美味しく食べられるということが、こういう店を見るとよく分かる
日本では生魚を食う文化があり、それは世界レベルでは特殊なことかと思っていたのだが、この市場を見ると、魚、貝、海老、等々は全て新鮮そのものである。
それゆえ、かえって中華料理で生の魚が出ないのが不思議に思うほどであった。
それはともかく、中華の名店で食う、煮魚や、海老の焼売とかで、素材のレベルが高いのに感心したけど、こういう店を見ると、その理由が容易に理解できた。
中華料理の美味しさは、こういういい素材の元に成り立っているということがよく分かった、鵞頸街市の風景であった。
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