香港の大観覧車
毎年3月下旬に香港で開かれる、大規模な音楽祭「香港アートフェスティバル」に今年も行ってきた。
音楽と食事の好きな者たちが一同に会して、音楽と中華料理をさんざん楽しもうというツアーである。
香港には各自で訪れ、現地集合。
初日は、当代一番の人気指揮者ドゥダメルによる「マーラー交響曲第六番」を聴いたのち、フォーシーズンホテルの香港最高峰の広東料理の名店「龍景軒」で夕食(というより夜食)、ゴージャスプラン。
それらの話はあととして、まずは香港の風景の紹介。
100万ドルの夜景と称される香港の夜の風景も、今回訪れたときは、いつも靄がかかっており、遠景まではよく見えなかった。
それでも、香港島の夜の近景はよく見え、さすがに独特の美がある。
さらに、昨年にはなかった風景が一つ増えていた。
画面の中央ほどにある、ホイール。観覧車である。昨年の12月に出来たものだそうだ。
コンサートののちは、スターフェリーで対岸を渡る。
向いは香港中心地の中環。やや右にある超高層のタワー、Two IFCがランドマークであり、中環ではこれが目立つので道に迷うことはない。
夜の大観覧車。
ライトアップされた姿は、近寄ればさらに美しい。
翌日、昼食が中環にある店だったので、またこのあたりを訪れた。
大観覧車、人気スポットだろうから人が多いだろうと思っていたが、閑古鳥が鳴いていたので、乗ってみることにした。
料金は大人一名100香港ドル。日本円にして約1500円ほど。
あんまり観覧車には乗ることはないけど、日本の基準からすると、やや高めのようである。
まあ、どーせ一生で一回しか乗らないだろうから、料金を払って乗ることにした。
それで、観覧車のすぐ前のゲートで待っていたが、客を乗せた観覧車は客を下ろすことなく通りすぎ、一回転してもさらに回り続けて、その次もまた回っていた。
いくらなんでもエンドレスということはないだろうけど、さすがに不安に思って係員に「いったい何回まわるんですか?」と聞いたところ、「15分間、3回転です」とのことであった。
そして待っているうち、観覧車はいったんストップして、それから客を下ろして、私が入り込んだ。
観覧車から眺める九龍湾の風景。
じつのところ、中環にはこれよりも高い建物はヤマほどあるので、さしてここから見る風景に驚きはないのだが、それでも徐々に高さを増していく風景の変化にはそれなりに味がある。
3回まわって、もうおしまいかと思ったら、1回余分に回り、4回で終了。
事前の説明より一回ぶん得をした。
たぶん客が少ないので、サービスしてくれたのであろう。
香港というところは、人口がたいへん多いわりには、平たい土地が少なく、開発が難しいところだ。それでも、中環湾岸のこういう一等地にまだこのようなものを造る活気があるわけで、パワーに満ちた地であることを再認識した。
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