1月2日は、皆生温泉→湯本温泉へ
正月の夜は日本海側特有の気候で、夜通し風が吹き荒れていた。
泊まった旅館はそれに備え、二重構造の窓+カーテンで防音がしっかりしていたのだけど、それでも今回の悪天候は相当なものらしく、荒れ狂う風の音はずっと伝わってきた。
おかげで、寝ていても微妙に頭が起きていたみたいで、変な夢を4回見ることになり、いわゆる初夢をたくさん見ることが出来て、…ラッキーではあったのか。
夢をたくさん見るのも疲れるものであって、くた~とした頭で、まずは朝風呂に浸かり、雪景色と日本海を眺めながらの雪見風呂としゃれこみ、少しはしゃっきりとしてから朝食。
1月2日の朝は、立派で本格的な御節料理である。
黒豆、紅白蒲鉾、酢ごぼう、栗金団、伊達巻、くわい、搗ち栗、紅白なます+いくら、田作り、数の子、それに棒だら。
良い御節は、良い酒の肴なのであるが、あと運転する身としては飲めないのが残念。でも近頃は、ノンアルコールビールの味の質が高くなっているので、あんがいこれでけっこう満足できたりする。
そして、雑煮はすまし汁で、餅は紅白の丸もち。鴨、海老しんじょう、かまぼこ、椎茸、水菜と具だくさんである。
皆生温泉、午前中はそれなりに天気が良かったが、午後からはまた極度に崩れてくるとの予報。
昨日ほどの目には会わぬだろうとは思いながら、出発。
国道9号線と山陰道を使いながら西へ向かう。
宍道湖SAから宍道湖を見ようと思い、SAに停車したところ、天候が急激に悪化し、吹雪状態が始まった。
車を進めると、雪も激しく降るが、さらに風が強くなり、橋などの吹きさっらしのところでは車が左右に振られるという、台風なみの風である。
とにかく本日の目的である、というか今度の旅の主目的でもあった出雲大社参拝のために出雲ICで降りて、それから出雲大社に向かうが、近くに来たところで吹雪がひどくなっていた。とても外を歩ける状態でなく、参拝をあきらめて、また国道9号線に戻り、湯本温泉に向かうことにした。
正月三が日は、寺社や観光地にとっては、大事な稼ぎ時であろうけど、平成27年度はどこも大変だっただろうなあ。
出雲市から大田市に抜けると、雪はやみ、道路の雪もなくなり、運転に支障はなくなった。しかし、まだまだ強風は吹き荒れている。
右側に見える日本海も、冬独特の荒れた風景を見せて風情がある。
ところどころ止まって写真を撮ったりしたが、風があまりに強く、自動車のドアを開けるのも大変であった。
そうして寒い思いをしながら、山口の湯本温泉に到着。
部屋風呂は、こういう茶碗型の掛け流し風呂であった。
ここの温泉はたいへん気持ちのよいものであったけど、こういう茶碗型の風呂に入っていると、なんだか自分が味噌汁の具になったような、あるいは「鬼太郎の親父」になったような、なんだか妙な気分にもなってしまうのであった。
冬の山陰は蟹文化圏であるが、冬の山口は河豚文化圏となる。
正月料理の祝い膳とともに、河豚は、河豚刺し、河豚唐揚げ、河豚鍋と河豚コースが供される。これに加え、鮑の残酷焼きや、山口和牛などもあり、山口の魅力たっぷりの夕食であった。
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