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December 2014の記事

December 31, 2014

岡山市→美作市(宮本武蔵生誕の地)→湯村温泉

 大晦日は温泉宿で蟹でも食いながら過ごそうと思い、ネットで検索。
 大晦日ゆえ、宿などほとんど空いてないなか、兵庫湯村温泉に、蟹をたっぷりと食わせてくれる温泉宿に空きがあったので、そこに行くことにした。
 岡山市から湯村温泉に行くにはいろいろとルートがあるが、高速道路は使わず、一般道を斜め方向に向かうことにした。その途中の美作市に剣聖宮本武蔵の生誕の地なるところがあるのを見つけ、そこに寄ることにしてみた。

【宮本武蔵駅】
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【宮本武蔵生誕の地】
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 資料を調べるとここが本当に宮本武蔵の生誕の地かどうかは不確かなところがあるようだったが、しかし、ここは山間の静かな地で、清新な気が漂っている雰囲気があり、剣聖の誕生の地としてまことにふさわしい地であると思った。

 美作市からは県道29号線を走ったのち、湯村温泉には国道482号線を使って向かうことにした。
 ただし、途中の道の駅の案内図では、国道482号線が途中で途切れていたので気にはなったが、Google Mapでは普通に通っていたので、そのまま進む。

【氷の山スキー場】
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 …しかし、氷の山スキー場を越えたあたりで、通行止めの標識が出ており、それから先には行けなくなっていた。道の状況をみると、これは近頃災害で道が崩壊したとかでなく元々通行止めであるようだった。

 大事な教訓:道の情報は、Google Mapでなく、現地の情報を信じましょう。

 それでまた県道29号線に引き返し、県道31号線を使って湯村温泉を目指す。しかし峠を越えたあたりで、積雪のため通行止めになっていた。
 岡山兵庫県境って、思ったよりもハードな地のようである。

 これはまた県道29号線に引き返し、鳥取市まで行って国道9号線に合流しないと行けないと思いつつ、引き返す途中に県道37号線を見つけ、これに期待をかけて走行するうちなんなく国道9号線に合流。鳥取市まで迂回することなしに湯村温泉に着くことができた。

【蟹尽くし】
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 そういうわけで、無事に湯村温泉にたどりつき、夕食は目的の蟹尽くし。
 鳥取で獲れた松葉蟹を、茹で蟹、蟹刺身、蟹鍋、焼き蟹、蟹雑炊と楽しむ。

【年越し蕎麦】
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 蟹に加えて、大晦日の夜は年越し蕎麦もでてきた。


 兵庫、日本海側の鄙びた温泉地で、蟹を食い、酒を飲み、大晦日を過ごして新年を迎える。
 夜が更け寒さが厳しくなっていくうち、年越しのときに、耳を澄ませて除夜の鐘を待っていたが、どうやら近くには寺はないらしく、それらしき音は響いてこなかった。

 さて、ニュースによれば、年越しから大寒波が到来している様子。
 ここに着いたときには雪は積もっていなかったけど、明日の朝、平成27年の朝は雪景色で迎えることになりそうだ。

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December 30, 2014

鮨 縁@岡山市

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 平成成26年度の寿司食い納めは岡山市の「鮨 縁」という寿司店にて。
 寿司店の紹介において店の選択の評価がしっかりしていると定評のある雑誌「家庭画報」に、この店が載っていたけど、そこに掲載されていた鮨の写真が美味しそうだったので訪れてみた。

 料理はおまかせのみで、鮨と肴を交互に出し、後半で鮨のみとなる組み立て。
 いわゆるニューウェーブ系。
 肴は、氷魚、牡蠣のオイル漬け、煮タコ、太刀魚炙り、ウニ丼、鰤の腹の生ハム、山葵の茎、〆鯖、鯛の潮汁、白甘鯛の頭と腹身のつみれ、赤だし、等々。
 鮨は、鯛、甘鯛、コウイカ、地元の海老、赤貝、赤身、トロ、コハダ、厚焼き玉子、穴子、等々。

 瀬戸内の食材に加え、全国の良い食材も積極的に取り入れ、高級感の漂う料理となっていた。また独自の工夫も随所に加えられていて、とくに鰤の腹身を使った「鰤の生ハム」などは絶品の美味さであった。
 鮨は江戸前系であり、すっきりしたシャリと、それぞれ仕事を加えたネタで供されている。

 若い店主は江戸前寿司店で修業したというわけではないそうで、自身の趣向から、延久を重ねて今の鮨を握るようになったとのことである。
 またこの店の肴は酒によく合っていたけど、じつは店主は酒が苦手で、以前は全く飲めなかったそうだ。それで店の客がいろいろとアドバイスをして、酒の選択、あるいは肴の方向性などを示して、そこで出る酒や、肴が決まって行ったとのこと。
 いい常連さんたちがついていて、その客とともに、研究熱心な店主が店を発展させていっている、現在進行形でどんどん美味しくなっている店なのである。
 今後もまた楽しみな、岡山市の寿司の名店であった。

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December 29, 2014

寿司:吉鮨@広島市

Yosisusi

 年末年始は、山陽山陰各地の美味いものを食いながら、ぶらぶらと旅行することにした。
 広島市では相も変わらず、「吉鮨」にて鮨を食う。

 肴は、酒蒸ナマコ、煮タコ、浜田港のノドグロ炙り、小鯛おぼろ、炙りミル貝、子持ち昆布みりん漬、穴子焼きトリュフ塩、対馬の鯖あっさり〆、コウイカゲソ、春野菜、梅干し茶碗蒸し、などなど。
 どれも素材の良さが際立っている。さらにはじつに繊細な手間をかけて仕事をしており、一品一品の完成度がとても高い。それゆえ酒がとても進んでしまい、どこかでブレーキをかけねば際限なしに飲んでしまうことになるので注意が必要なのは毎度のことでもある。

 鮨は、平目、鱚昆布〆、コウイカ、ハマグリ煮詰め、タイラギ、赤身、大トロ、穴子、コハダ、ウニ、アワビ、玉子、カンピョウ巻き等々。
 肴も素晴らしいが、やはり鮨はとても美味。どれもシャリのネタのバランスが完璧といってよい。
 この鮨を食べると、中国地方随一の寿司店と称されるいわれがよく分かる。

 本日は午後6時スタートだったので、一時間ほどは他に客もいなかったことから、店主といろいろと話ができた。
 東京の名店で8年修業したのち、江戸前鮨の文化のなかった広島で店を開き、いろいろと苦労はあったものの、店の味と実力が認められだし、いい常連さんたちから支えられ、今の店を築きあげることができた。そして鮨の世界はまだまだ奥深く、さらに研鑽を重ねていることなど。

 吉鮨、定期的に通いたい店である。
 …ただあんまり広島に来ることがないからなあ。そこがちょっと問題だ。

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December 28, 2014

映画:ベイマックス

Baymax

 科学における天才的頭脳と技術を持っている少年ヒロは、しかしその才能を無駄なことにしか使っていなかった。けれでも、才能はヒロより劣るものの優れた科学者である兄のタダシから科学の真の面白さを教えられたことから工科大学に入学することを決める。
 ところが入学間近に工科大学で爆発事故が起き、兄と、それから尊敬していた教授が亡くなってしまった。失意の日を過ごすヒロのもと、兄が残した看護ロボット「ベイマックス」と交流するうち、徐々に元気を取り戻し、そしてどうやら爆発事故には何かの企みがあったことを疑い、その真相をベイマックスとともに探る。
 その後、正体を現してきた敵は強大な力を持っていたため、ヒロは兄の友達とともにヒーローユニットを結成、そしてベイマックスは戦闘ロボットに改造され、ここから大活劇が始まる、という話。

 とにかく絵が素晴らしい。
 ディズニーのあのポリゴンアニメは私は苦手であったけど、その緻密な動きや、丁寧な表情から、表現力は非常な高さにあり、アニメはここまで来たのかと思うことしきりであった。
 また、東京の新橋から銀座あたりをモデルにしたらしい都市を、ベイマックスが飛びまわる場面、本物よりも本物らしい動きである。この手のシーンは宮崎駿アニメの独擅場みたいなものだったけど、(ベイマックスの監督は明らかに意識していただろう)、もうそのレベルに追いついているようであった。

 全編通して、ディズニーのアニメの実力に感心した映画であった。
 また脚本も、少々突っ込みどころはあるものの、楽しめるものであった。とりわけ本来は介護が専門のベイマックが、要所要所でみせる「癒しの力」の表現、とてもよくできていたと思う。


 映画:ベイマックス 公式サイト


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December 27, 2014

映画:ゴーンガール

Gone_girl

 周囲からは仲の良い夫婦と思われていたニック夫婦に、5回目の結婚記念日、突如妻のエイミーが失踪するという事件が起きた。エイミーは全米で人気の童話のモデルである有名人であった。この事件はマスコミに取り上げられ、大事件となる。
 そして妻を懸命に探そうとする夫のニックは、しかし浮気、浪費、DV等の裏の姿があることが分かり、誰もが「ニックがエイミーを殺したのではないか?」と疑い、マスコミレベルで糾弾されることになり、窮地に追い込まれる。

 エイミーは本当に殺されたのか? そして殺されたのなら、動機と、それに犯人は誰なのか?
 物語はミステリ仕立で進まれる。

 この手の夫婦の失踪事件ミステリは、
 (1)妻は死んでいて、懸命に探していた夫がじつは犯人であった。
 (2)妻は生きていて、夫と完全に別れるため、あるいは夫を陥れるために、死んだふりをして失踪した。
 (3)事件は夫と妻の共謀で、それによりなにかの利益を得る計画であった。
 (4)その他。
 のどれかに決まっているので、どれかなあと、いろいろと注意しながら観ていた。なにしろフィンチャー監督は、一筋縄ではいかない内容の映画が得意なので、どこかにワナがあるに決まっている。
 そして妻のモノローグが怪しいなあとは思い、ここに仕掛けがあると思っているうち、前半であっさりとミステリは解答が出され、謎は解ける。

 しかしここからが、映画の本筋になる。
 ミステリ映画が、コミックホラーになり、恐ろしいけど、可笑しい、笑ってしまうけど、背筋がぞっとする、そういう場面がずっと続き、で、やっぱり怖い。
 とどめの部分は、終末部のせりふ。
 あまりに無茶苦茶なことがありすぎ、結婚生活というものについて、互いに不満と恐怖を感じながら男女が暮すことになんの意味があるのかという主人公の問いに、あっさりと返される「That’s marriage. (それが結婚というものよ)」との返答。
 う~む、やっぱり怖い。


 フィンチャー監督は、込入った筋をうまく場面をつないで、全体として分かりやすく演出する、いつもながらキレのよい映画をつくっている。
 そして出演の役者もまた見事な演技をみせている。
 特にヒロインを演じるロザムンド・パイクは、この人こんなに上手い役者だったんだと驚いた。
 でもやはりベン・アフレックは、じつに上手い。
 物語を転換する最も重要な場面のインタビューのところ。あれは脚本には、台詞とともに、ト書きに「このインタビューで、ニックは心からの反省を示し、その真摯で懸命な態度によって、今まで反感しか感じなかった視聴者の心を反転させる」なんてことが書かれていたのだろうけど、なみの役者には到底無理なことを、ベン・アフレックは見事にやり遂げている。さすが名優、と私は感心した。


 映画:ゴーンガール 公式サイト

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December 26, 2014

読書:その女アレックス

Alex_2

 「このミステリーがすごい2014」の海外トップ作品。どの書評も好評であるし、帯の「あなたの予想は全て裏切られる」とのアオリもあり、頭の体操のために読んでみることにした。

 冒頭、主人公アレックスは突然見知らぬ男に誘拐され、檻に監禁される。飢え渇きから死寸前に追い込まれたアレックスは懸命に脱出を図る。
 そして最初はただの犯罪被害者と思われていたアレックスだが、物語が進むにつれそれとは全く違う正体が明らかになっていく。
 彼女を軸として、さまざまな犯罪が現れ、敏腕刑事がアレックスの真実を追っていくという話。


 この小説、主人公の名前がアレックスであり、男・女どちらでもいい、いかにもミスリーディングを導きそうな名前であり、さらにはアレックスの職業が「看護師」なのでこれもミスリーディングを誘いそうだ。だから私はアレックスはじつは男なのではと注意しながら地の文を読んだが、どうも違う。さらにはこの小説の原文はフランス語であり、ならば「看護師」という単語は男と女で違っているということに気づき、地の文で「看護師(たぶんinfirmière)」が出たらもうそれで性別は確定的なので、「アレックス=男」説はあっさりと諦めた。
 それでどこかでもう一人のアレックスがいて、入れ替わっているのではとか思いながら読むうち、話は速度を速め、陰惨なシリアルキラーの物語となり、あれよあれよという間に終末になだれ込んでいく。

 アレックスの数奇な人生は読者をぐいぐいと引き込ませる魅力があり、よく出来た小説ではあるが、しかし「あなたの予想は全て裏切られる」というミステリを期待した読者にとっては、アレックスの物語自体は予定調和的であった。だからアレックスの出場シーンについてどういうワナが仕掛けられているのだろう?と思っていた読者にとっては、拍子抜けなところがあった。

 けれども「あなたの予想は全て裏切られる」というミステリ要素がこの小説になかったかと言えば、いや、それはある。
 それは終末近く、警部が相続した絵に関するシーンで描かれるのであるが、そのために警部の部下達はこういうキャラクターだったのかと納得される、見事な伏線の張り方と、驚きと、さらに素晴らしいことに、感動的な解答であった。いや、びっくりしました。
 アレックスのほうに注意をとられていたので、こっちは油断していたので、驚きは一層であった。
 まったく、ミステリ読み慣れた私がびっくりするくらいだから、この部分にびっくりした読者は多いであろう、とか言ってしまおう。

 ただし、「このミス」で賞賛されたこの小説のミステリの部分が、それかと言えば、本当にそうなのだろうか?
 その部は本筋とは少々離れているため、この部分のミステリを認めて、「このミス」一位になったとも思えないし。
 そのミステリは、いちおう2014年度の、私のミステリとしておこう。

 そしてさらに、この小説は、表紙に仕掛けがあった。
 これもまた一つのミステリの提示であり、読み終わったあと、「なんちゅう絵を表紙にするんだい!」とも思ったが、とにかくこれは作者と関係ないところで、出版社がミステリを一つ作っていたわけで、…一本やられましたという気にはなった。あんまりいい趣味とは思えなかったけど。

 表紙の説明をすると、軽いネタバレになるので、段落を落として、軽いネタバレ解説をしておきます。

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         軽いネタバレ

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 表紙には、上半身、両足を椅子に縛られた女が描かれている。
 冒頭からしばらくしてアレックスが個室に監禁されるシーンになるので、その光景かと思いきや、そのところは表紙とまったく違う光景であり、???となる。
 そして物語が進むにつれ、これはずっと以前の、どうやらアレックスがモンスターになったきっかけとなった拷問の場面の絵ということが分かる。さらには詳細そのものは描けないので、奇妙な髪形によってその部分をシンボライズしていて、かなり悪趣味な絵である。
 アレックスが受けた拷問はたいへん残酷なものであり、そのシーンを思い浮かべると、とてもまともに見られる絵ではない。
 本を読み終えると、二度と表紙を見たくなくなる、そういうろくでもない表紙であった。

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その女アレックス 著 ピエール・ルメートル

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December 25, 2014

映画:インターステラー

Inter

 平成26年度の映画のマイベスト1。
 文句なしのハードSFの傑作である。

 映画は近未来の地球を舞台としている。
 人類は地球の自然環境の劣化により、ここで生命維持ができなくなる日が近づいているという深刻な状況に陥っていた。
 文明の力は食物の産生という一次産業に主に費やされ、それ以外の技術は放擲され、その結果皮肉なことに諸国は軍隊を保持する余力を失い、世界は平和を得ることができている。

 時間が進むにつれ全世界規模で穀物種は次々に枯れ果て、農場は砂嵐に埋もれていく。食料の喪失と酸素の減少が進むという、類滅亡のカウントダウンが刻まれるなか、しかし人類存続のために懸命の努力を続けている組織があった。
 それはNASAであり、元より人類最先端の科学技術と頭脳を持っていた組織ゆえ、彼らは人類存続のためには、寿命の来た地球から人類が脱出して他の惑星に移住する、二つのプランしかないことを結論づけていた。

 二つのプランはAとBと名付けられていた。
 プランAは人類が重力を制御して新たな動力システムの宇宙船を造り、人類の多くが他星へ移住するもの。
 プランBはプランAの補助的なもので、人類が移住可能な星へ、大量の人類の受精卵を運び、そこで人類のコロニーを造るというもの。

 プランAは理論の完成に大変な手間がかかることから、プランBが先に実行されることになる。
 このプランBも、いろいろと成功するための条件が複雑で、まあその複雑な条件のなかで、凄腕パイロットの主人公が船長として選ばれれ宇宙に旅立つ。


 この映画、宣伝文句からすると、宇宙旅行を背景とした家族愛みたいな物語かと思っていたら、なんのなんの、近年まれにみるハードSFの傑作であった。

 地球からの出発のアナログな描写もいいし、それから画面全体を占める土星の画像、土星近くのワームホールの不気味な造形、そしてなによりあのブラクホールの禍々しいまでの美しさと、そこへの突入の迫力。

 私が見たこともない、そしてこれからも見ることができない、でも宇宙には確かにあるであろう、途方もない世界を、大画面で見る喜び。ハードSF映画を存分に堪能できました。


 そして、この映画ではNASAおよび主人公は、人類を助けようとする高次の存在によって、その旅が導かれているのであるが、これってどう考えても「2001年宇宙の旅」のオマージュである。
 この「高次の存在」は、主人公の家族にあまりに介在していることから、正体はだいたい分かっており、観客はその「高次の存在」が地球にコンタクトするには、それこそ2001年方式しかないなと思うしかないのだが、…まったくその通りだったには、ある意味驚かされた。
 スターゲイトへの突入、そこで繰り広げられる夢幻的光景、それから突然の日常的な空間への回帰。
 これって2001年だなあと思いつつ、でもやっぱり圧倒され、感激してしまった。

 3時間近い長尺の映画だけど、どのシーンも見応えがあり、ずっと集中して見ることができる、まったく時間を感じさせない映画であった。

 また、私がとても気に入ったのは、映画で出てくるAI(人工知能)の魅力である。とくにユーモア感覚たっぷりのTARSという名のAIは映画で重要な役割を果たしており、とても存在感がある。それこそ映画で出ている大名優たちを食うほどの存在感を示している。
 そして、冒険を終えた主人公が、TARSとさらに新たな旅に向かうシーン、じつはここが一番感動しました。


 インターステラー:映画公式サイト

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December 23, 2014

ミニベロ DAHON Mu Elite インプレッション

 自転車を輪行袋に収納して、それとともに鉄道や飛行機を使って移動し、駅や飛行場を起点として自転車旅行する「輪行」は、自転車の行動範囲をおおいに広げることができる。
 ただし自転車というものは分解収納してもけっこうな大きさがあり、純粋にそれを荷物と考えるなら大荷物であり、その大荷物を運搬する手間が、輪行のモチベーションの妨げになっている。

 そこで輪行のために、容易に運びやすい荷物になれるよう特化したミニベロという種類の自転車があり、来年くらいからは、自転車旅行の幅を広げようと思っていた私は、ミニベロを手にいれることにした。

 どれにしようかと思ったが、ミニベロは、ロードバイクとかとは違ってそんなに種類があるわけではない。
 そしてミニベロの分野では大元みたいなDAHON社で、ロングライドが出来るスポーツタイプのミニベロは「Mu Elite」しかなかったので、選ぶのは簡単ではあった。

【Mu Elite】
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 で、そのMu Eliteを田中サイクルに発注し、12月中旬に到着。
 なかなか恰好よく、そして折りたためば、じつにコンパクトになる。

 ただし到着したはいいけど、この寒さのなか自転車に乗る気はせず、Mu Eliteは3月くらいまでは折りたたんだまま冬眠だなと思っていた。
 しかし12月23日の祝日、見事な好天であり、そして寒くなく、いわゆる自転車日和になっていた。
 これはMu Eliteに乗らなくては!
 というわけで、遠見山にGo.

【国道10号線】
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 海沿いの国道10号線をまずは走る。
 向いに見える鉄塔のある山が遠見山。

【遠見山へ】
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 ここからが遠見山への登り。

【遠見山へ】
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 遠見山の本格的な登りへの入り口。
 ここから15%以上の坂が続く。

【遠見山展望台】
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 300mの高さを登って、ゴール。
 天気もよく、四方の眺めがよろしい。

【土々呂へ】
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 山頂からは土々呂方面へ下って行く。

【太田】
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 海面の高さまで下ったところをゴールとする。
 ここから引き返して、登って行く。

【遠見山】
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 もう一度遠見山へと戻って、それから帰宅。


 さて、Mu Elite。
 乗った感じは、ロードバイクそのものであった。
 はたから見ると、小径タイヤの変な自転車であろうけど、乗ってる自分からはバイクの姿は見えず、踏み込んで進む感触はロードバイク同然だったので、ロードバイク並みの疾走感を味わえた。また自転車との一体感もよいので、100kmくらい走っても、あまり疲れないであろうと思われた。

 あとはこの自転車の特徴のブルホーンとバーコンであるが、ブルホーンは違和感なく握れ、使い勝手はよい。
 問題はバーコンだな。

【バーコン(バーエンドコントローラー)】
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 バーコンは構造上握ってシフトする必要があり、こまめなシフトチェンジがしにくくストレスを感じた。これは指一本で自在にシフトできる手元変換システムのほうがずっとよい。ただ、ミニベロという分野は、ブルホーン+バーコンの単純+軽量化されたスタイルが適しているとは思う。STIだと、あまりに頭でっかちな気もするし。
 しかし、STIのほうが楽なのはわかりきっているし…。
 しばしバーコンを試して、やっぱり気に入らなければSTIに変えてみるか。

 あ、それと小さなミニベロだから、軽いと思っていたら、案外と重かった。
 これは意外であった。

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 DAHON  Mu Elite DAHON社サイト

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