晩秋の尾鈴山
九州の山はそろそろ紅葉は終わりである。
新聞をみると、尾鈴山は11月いっぱいまで紅葉が残っているとの情報だったので、尾鈴山に登ってみることにした。
朝、登山口の駐車場に着くと、紅葉シーズンのはずなのに、車が一台も止まっていない。不思議に思ったが、…登るうちに疑問はとけた。ようは、紅葉はほぼ終わっていたのだ。
駐車場から、1時間ほどてくてく林道を歩いて甘茶滝の登山口へ。
この登山口から急登が続く。
尾鈴山は雑木林の山なので、展望はあまりきかないけど、頂上前に一ヶ所だけ、展望が広がっているところがある。
都農町、日向灘が一望できる好スポットである。しかし、好天の秋の日というのに、空気は少々霞んでおり、いまいちの眺めであった。
尾鈴山山頂。
樹々はすっかり葉を落としている。
もう紅葉は終わっていたけど、落ち葉がぎっしりと登山道に積もり、落ち葉の絨毯のようになっている。
これはこれで晩秋のとても風情ある景色だ。
頂上からすぐのヒメシャラ林も、落ち葉の絨毯である。
尾鈴山山頂から白滝への縦走路中、落葉樹はほとんど散っていたけど、この樹だけはなぜか赤い紅葉が残っていた。
矢筈岳岳手前で縦走路を離れ、白滝へと向かう。
尾鈴山が誇る名瀑、白滝周囲にはわずかに紅葉があったけど、写真にはうまく写っていない。
白滝への入り口は、湿気が多いせいか、苔むした岩々があり、屋久島にも似た雰囲気がある。
高度が下がり、山麓の旧トロッコ路ではまた紅葉が残っていた。
そして散った葉はまだ色が残っており、多くの黄色のなかに、赤い葉がわずかに混じっている。同じ楓なのに。
山麓には幾本かの紅葉の樹々。
尾鈴山、今シーズン最後の紅葉である。
トロッコ路を歩き、この分岐を右に行くと、元の駐車場前に出られるので、行きすぎないようにしましょう。
駐車場に着いて、6時間ほどの山行は終了。
山の高さのわりにはずいぶんと時間のかかる山ではあるが、登りと下りに、どちらも1時間半ほどの林道歩きがあるので、そこがこのルートの問題ではある。
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