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November 2014の記事

November 30, 2014

平成26年度田中サイクル納会サイクリング

 平成25年度の忘年会のレポートを少し前に書いたような気がするが、時間の経つのは早いもので、もう次の忘年会サイクリングがやってきた。

 ・・・それにしても、今年はほんとに自転車に乗らない年であった。
 私が本年度の田中サイクルツアーに参加するのはこれが最初だし、そして個人的にもまともなロングライドは、大分行きの一回しかやっていない。
 これは私の自転車のやる気がなかったからではなく、今年は週末が徹底的に天候が悪かったからである。それが証拠に、1~2ヶ月に一回のパターンで行われている田中サイクルツアーもほとんどが悪天で中止になっていた。

 まあそういうわけで、九州在住のアウトドアスポーツ愛好者にとっては、まったくよろしくない年であった平成26年であった。

【スタート】
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 集合の8時半の時点では、見事な好天。
 しかし午後は確実に雨が降るとの予報なので、当初の予定の須美江までの山越えルート完遂は微妙なところとなる。

【阿賀多橋】
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 延岡市市内の阿賀多橋の時点で、雲が西方から湧いてきた。

【山下商店街】
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 延岡のメイン商店街である山下商店街はゆっくりと徐行である。

【最初のヒルクライム】
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 北川の最初のヒルクライム。
 ここから先は川沿いにアップダウンの道が続く。

【家田】
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 最初のエイドポイントの家田集会場への道。
 左手に行縢山を眺めながらのビュースポットである。
 ・・・雲が厚くなってきたなあ。

【家田集会場】
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 パンダの置物がシンボルマークの家田集会所で休憩。
 天気の崩れるのが予報よりも早く、ここから須美江へのヒルクライムは中止となり、引き返すこととなりました。

【リターン】
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 というわけで、みなさん引き返します。

【鹿小路橋】
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 復路は、鹿小路で道を変えて、グリーンライドを通ることになる。

【グリーンライン】
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 グリーンラインは山のなかを通るルートであり、アップダウンの多く、走っていて面白い道である。しかも規格がよく、道路の幅が広く、舗装の質も良いので、じつに走りやすい。

【田中サイクル】
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 11時ころに田中サイクルに戻ったときに、丁度雨がぱらぱらと降りだした。
 ずっと雨にたたられた今シーズンを象徴するかのようなサイクリングであった。

 田中サイクルに着くと、恒例のカレー昼食。
 大釜に3升半の大量の御飯が炊かれている。

【カレーライス】
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 3升半の御飯も、腹を空かしたサイクリスト達にとってはなんのこともない。
 あっという間に、みなさんの腹に収まりました。

【忘年会】
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 サイクリングのあとは、夜にまた集まって忘年会。
 不完全燃焼のサイクリングではあったが、忘年会では完全燃焼のノリで盛り上がるのでありました。


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November 29, 2014

晩秋の尾鈴山

 九州の山はそろそろ紅葉は終わりである。
 新聞をみると、尾鈴山は11月いっぱいまで紅葉が残っているとの情報だったので、尾鈴山に登ってみることにした。

 朝、登山口の駐車場に着くと、紅葉シーズンのはずなのに、車が一台も止まっていない。不思議に思ったが、…登るうちに疑問はとけた。ようは、紅葉はほぼ終わっていたのだ。

【甘茶滝】
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 駐車場から、1時間ほどてくてく林道を歩いて甘茶滝の登山口へ。
 この登山口から急登が続く。

【展望所から】
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 尾鈴山は雑木林の山なので、展望はあまりきかないけど、頂上前に一ヶ所だけ、展望が広がっているところがある。
 都農町、日向灘が一望できる好スポットである。しかし、好天の秋の日というのに、空気は少々霞んでおり、いまいちの眺めであった。

【山頂】
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 尾鈴山山頂。
 樹々はすっかり葉を落としている。

【登山道】
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 もう紅葉は終わっていたけど、落ち葉がぎっしりと登山道に積もり、落ち葉の絨毯のようになっている。
 これはこれで晩秋のとても風情ある景色だ。

【ヒメシャラ林】
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 頂上からすぐのヒメシャラ林も、落ち葉の絨毯である。

【稜線上の紅葉】
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 尾鈴山山頂から白滝への縦走路中、落葉樹はほとんど散っていたけど、この樹だけはなぜか赤い紅葉が残っていた。
 矢筈岳岳手前で縦走路を離れ、白滝へと向かう。

【白滝】
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 尾鈴山が誇る名瀑、白滝周囲にはわずかに紅葉があったけど、写真にはうまく写っていない。

【白滝入り口】
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 白滝への入り口は、湿気が多いせいか、苔むした岩々があり、屋久島にも似た雰囲気がある。

【登山道】
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 高度が下がり、山麓の旧トロッコ路ではまた紅葉が残っていた。
 そして散った葉はまだ色が残っており、多くの黄色のなかに、赤い葉がわずかに混じっている。同じ楓なのに。

【登山道】
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 山麓には幾本かの紅葉の樹々。
 尾鈴山、今シーズン最後の紅葉である。

【登山道】
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 トロッコ路を歩き、この分岐を右に行くと、元の駐車場前に出られるので、行きすぎないようにしましょう。

 駐車場に着いて、6時間ほどの山行は終了。
 山の高さのわりにはずいぶんと時間のかかる山ではあるが、登りと下りに、どちらも1時間半ほどの林道歩きがあるので、そこがこのルートの問題ではある。

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November 24, 2014

トゥラジョア@名古屋で至高の料理を食う。

 本日は、名古屋遠征食い物ツアーの目的地「トゥラジョア」でのランチ。
 ここに来れば、美味しいものを食えるのは当然として、いつでも食べ物に対する、驚きと、感動を知ることができる。
 いつもながら、唯一無二の店と思っている。

【伊勢海老と大根のスープ】
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 伊勢海老の美味しさを表現するため、ここに載っている伊勢海老以外に、この皿一つあたりに伊勢海老三匹分の尾の部分の身を煮込み、伊勢海老の旨みを抽出したスープをつくる。
 伊勢海老は普通は頭の部分の殻と味噌を使って出汁を取るのであるが、それをやると味が濁るということで、そこは使わずに、伊勢海老の一番の芯となる部分を表現する料理にしているのである。
 このスープ、ただただ美味しい。そして、それを吸った大根もまたたただ美味しい。

【天然鰻の白焼き野菜添え】
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 鰻の白焼き、という料理のわりには、全然そういうふうには見えない。
 それだけで美味しい天然鰻に、さらに特殊加工をした野菜を添えている。強引な足し算の料理。
 これにさらに驚くべきは、付け合せの、右上にあるフォアグラ。フォアグラはとにかく脂っぽいので、付け合せにはあわないのだが、特殊な処理をして、脂を抜いてパウダー状にして、フォアグラの旨さのみを残したサラサラのパウダーとしている。これはそのまま食べても美味しいのだが、ふわふわの(絶妙の焼き加減)の鰻にあわせて食べると、さらに旨さが倍増。

 この店の天然鰻はこだわりがあって、宮崎椎葉の懇意の漁師から特別に取り寄せており、…そんな貴重な鰻ならそのまま白焼きで食いたいと思わぬこともないが、ここまで徹底的なトゥラジョアの料理になっていると、それはそれでおおいに納得してしまう。

【海鮮の秋の香り】
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 白トリュフ、フカヒレ、燕の巣、鶉卵、という料理。
 とにかくまずは白トリュフの香りに圧倒される。
 そして、この一見普通に見える鶉卵がまたとんでもない。食べると、奥からトリュフの香りが立ち上る、というトリュフ卵。これをつくるにはたいへんな手間がかかるのであるが、こういう小さな一品にも決して手を抜かないのがこの店の流儀。
 それにしても、このバブリーな食材の組み合わせ。本来なら美味い高級食材を組み合わせただけ、という料理に落ちがちで、破綻しそうなものだが、名人須本シェフは見事にバランスを保ち、上品な料理に昇華させている。
 いやはや、感心しきりである。

【和牛いなり】
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 〆の料理は「いなり」なんだけど、これもまた面白い。
 「和牛のいなり」である。
 こんな味の濃厚で、かつワインにあういなりも、まずない。


 コースすべてにわたって、食の広がりと奥深さを教えてくれる、須本マジックの世界でした。
 こういう料理は、仕入れ、仕込み、気が遠くなるくらいに手間暇かかるはずである。しかし須本シェフは、料理を考え造るのが大好きで、それが生きがいな人なので、その手の苦労はいっさい苦にならないそう。まあ、そういう人でないとこういう高技術のいる独創的で突拍子もない料理はつくれないではありましょう。
 須本ワールド、おおいに堪能させていただきました。今回も感謝しきりであります。

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November 23, 2014

名古屋市の紅葉@平成26年

 京都で紅葉を楽しんだ昨日に引き続き、本日も好天である。
 それでは紅葉の見物にでかけよう。

【徳川園】
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 まずは名古屋市の紅葉の名所の第一、徳川園から。
 名古屋は徳川御三家の地であり、尾張徳川家が別荘として贅を尽くして造り上げたのがこの徳川園。
 いわゆる大名庭園形式の庭で、それはだいたいは池が風景形成のポイントとなるのだが、この庭園もそういう形式で見事に造られている。


 徳川園ののちは徳川美術館を見学したのち、次は熱田の白鳥庭園へと向かった。
 栄駅から名城線に乗り、神宮西駅で降りようとしたら、金山駅から妙な方向に向かったのであわてて日々野駅で下車。
 名城線って、名古屋市をぐるぐる回る地下鉄かと思っていたら、なかには例外的な列車が走っているのだ。

 日々野駅から白鳥庭園までは、けっこうな距離があり、余計な距離を歩くことになってしまった。

【白鳥庭園】
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 白鳥庭園、入場料を払おうとしたら、本日はイベントがあるので無料だと言われた。ラッキー♪

 白鳥庭園は、昭和から平成にかけて造られた公園。
 大名庭園のフォルムを取り入れ、それにいろいろな庭園形式を取り入れた雑多な形式の庭園であった。なかなか面白い。
 名古屋市のような大きな都市が、このような個性的な自前の庭園を持っているのは素晴らしいことだと思う。

【名古屋駅前】
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 庭園以外の紅葉は、名古屋駅前の大通りの銀杏並木がなかなかのもの。
 黄色に染まる大銀杏の列に、その向こうにそびえるツインタワー。
 名古屋を代表するいい風景になっていると思う。

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November 22, 2014

京都の紅葉@平成26年

 11月下旬の三連休。高気圧がすっぽりと日本を覆い、どこも好天であるけど、京都も見事に快晴。そしてちょうど紅葉の盛り。これは京都の紅葉の名所を訪れたくなる。
 それでとりあえず京都駅から降りてみたら、あまりの人の多さにおどろいてしまった。
 秋の京都はけっこうな数を訪れたけど、ここまでの人は初めての経験である。好条件がそろったゆえであろうけど、駅がこれだけ人が多いのだから、名所はいずこも人だらけであろうと予想、そしてその予想は当然あたることになる。

【東福寺】
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 京都駅から東福寺まではとことこ歩いて訪れた。東福寺駅に近づくと、またたいへん人の数である。その人の列についていって、東福寺へ。

 京都の紅葉の名所はだいたいが人工的な紅葉であり、庭、建物、借景、常緑樹を使い、それぞれの趣ある風景をつくっているけど、東福寺は、…まあ人工的な紅葉の極致なんだが、いわゆる日本的な美学を排して、ひたすら紅葉のパワーで景色を染め上げる、一種力づくとでも称すべく紅葉が見られる。

 天通橋周囲は、すべてが紅葉に染まり、豪華絢爛たる光景である。あまりに圧倒的な紅葉に、歩いていると紅葉酔いしそうになってしまうほど。
 東福寺の紅葉は、やはり唯一無二の魅力がある。

 ところで、ここを歩いていると挨拶してくる人がいた。
 三年ほど前に一緒に働いていた同僚が偶々家族旅行に来ていたのである。九州じゃ、三年間会わなかった人が、ここ京都で会う。他にも同様の経験はしており、京都の魅力というか、吸引力を改めて感じる。

【清水寺】
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 東福寺からは東山方面に向かう。
 まずは清水寺。
 産寧坂を歩くと、みごとな渋滞。その渋滞の末に清水寺にたどりつく。
 清水寺の大舞台は、それそのもので十分に素晴らしい光景だが、やはり紅葉のなかではその存在感がさらに引き立つ。

【高台寺】
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 スケールの大きな清水寺に対して、高台寺はより情緒豊かな日本庭園的な美を特徴としている。
 おもしろいオブジェを並べ、紅葉と対比させる庭園がまず面白い。
 そして臥龍池も紅葉の盛りに入ったところで、水面に映る紅葉も含め独自の美がある。

【円山公園】
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 円山公園の紅葉も、また旬であり、美しい。

【知恩院】
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 東山を散策。
 知恩院の三門は工事中であったが、門がでかいので、クレーンもまた背の高いものであった。


 京都は、ちょうど紅葉の盛りであった。
 そこに雲一つない快晴の天気で、陽光がさんさんと降り注ぎ、紅葉はさらにその美しさを増しており、存分に京都の紅葉を楽しめた一日であった。

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すっぽん料理:山猫軒@名古屋市

 11月定例の名古屋食べ歩きの会。
 一日目は、名古屋の中心街丸の内の有名店「山猫軒」。
 この店、人気店なんだけど、店の雰囲気は、入り口からして分かりにくく、妙にあやしい雰囲気がある。そして店のなかに入ったときも、なかは段ボール箱が壁中に積まれていたり、内装も安っぽく、とても場末チックな空気に満ちている。元は雑居ビル内の雀荘だったそうで、その雰囲気を残して改修したみたいだ。
 この店、トイレ前にある本段にずらりの並ぶのは、あの月刊COMだったりして、たぶんこの全体的な雰囲気は、昭和40年代をわざと再現しているようであった。たぶん店主の好みなのであろう。なかなか面白い店である。

 さて、本日は山猫軒の得意な料理、「すっぽんのフルコース」。
 浜松の養鼈場で質の良いすっぽんが手に入ることから、その抜群の素材の全てを料理に出すという、まさにフルコース。
 そのうちのいくつかを。

【甲羅】
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 すっぽんの甲羅の柔らかいところと固めのところ。
 むちむち、ぷりぷり、コラーゲンがたっぷり。

【すっぽんの串】
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 胸肉、胃袋、脂、肝を串にして。
 酒の肴としてじつによい。

【すっぽん玉子焼き】
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 いわゆる出汁巻玉子であるが、すっぽんの出汁を使ったものなので、その旨さも際立っている。さらにここに使っているのが、店主自慢の良質の卵であり、その相乗効果で、すばらしい玉子焼きになっている。

【丸鍋】
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 すっぽん料理の定番、丸鍋。
 お酒をたっぷり使い、それに丁子と八角で香を整えた丸鍋。
 すっぽんそのものも良いが、このスープがまたよろしい。

【すっぽん肩肉】
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 歯ごたえばつぐんのすっぽんの肩肉。

【すっぽん炒飯】
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 濃厚なるすっぽんの出汁と香りは、あんがい炒飯にもあう。

【すっぽん燻製】
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 桜チップで燻ったすっぽんの燻製焼き。
 すっぽんの味が強いので、これほどの香りに負けていない。
 これにスモーキーなウイスキーをあわせて飲むと、まさに大人の味。

【すっぽん雑炊】
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 すっぽんの〆は雑炊に決まっているけど、これに先にも出てきた卵を合わせ、じつに豊かな味の広がる卵雑炊となる。


 すっぽんフルコースという料理は、ある意味完成されたものであり、どの店でもだいたい出てくるものは決まっているのだけど、山猫軒はそれらに飽き足らず、新たなすっぽん料理を模索していた。
 それもそのはず、店主は元は現地で修業したイタリアン系統の職人で、日本に戻ってきてから和の方向にも目指した、創作系の料理人なのであった。店主の探求心から、この店では幾多の新鮮でユニークな料理が経験できるとのことで、名古屋に来たときはまた訪れたい店であった。

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November 21, 2014

寿司:多田@北新地

 このごろ大阪を訪れる機会が増えている。
 大阪の食文化は独特であり、それにならって私も大阪を訪れたときは、「餃子の王将」とか「蓬莱」で一杯やることがパターン化していたけど、…大阪の寿司もじつは美味しいということが分かりだし、近頃は寿司店に行くことが多い。

 今回は、大阪の北新地の「多田」を訪れてみた。

 「多田」は江戸前寿司店と聞いていたけど、酒によくあうツマミがふんだんに出て、それから鮨に行くという形態であった。
 まずはツマミがどれも秀逸。
 関西での自慢らしい明石産の平目は、旨さが一番分かる、塩と山葵で食する。
 白甘鯛は昆布に載せて焼いていて、昆布をミックスさせての重奏的な香りと味を楽しめる。カワハギの白身は丸々太った肝を載せて一緒にいただく。今が旬の脂のたっぷり乗った鯖は、生と炙りで。

【明石焼き】
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 この店の名物料理「明石焼き」
 といってタコ焼きではなく、明石産の蛸の桜煮なんだけど、それに蛸の粉末で出汁をとったスープといっしょにいただくスタイル。「蛸+スープ」なので、「明石焼き」と称しているのが面白い。
 さらには蛸を煮るのに使った大根が、おでん風に味を調えて使われていて、これも独自の美味しさ。

【セコ蟹】
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 時期限定の「セコ蟹」。
 北陸名物「セコ蟹」って、全国的な肴になってきたのだなあと感心。もっとも、「多田」では秋には定番料理となっているそうで、「セコ蟹」のシーズンは仕込みが大変だそうだ。

 今までのツマミで相当に食って飲んだのち、鮨へと。

 白身は明石の平目。
 次に変化球で大阪風の鯛の棒寿司。ただし、シャリが甘目でないところが、この店の流儀。

【イカ】
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 剣先烏賊は錦ゴマと泡塩を振って。
 見た目に美しく、また食せば複雑な味の広がり。

【ウニ・イクラ丼】
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 豪華なミニ丼。味がとにかく濃厚。

 〆ものはコハダ、鮪は大間の蛇腹、それに〆の穴子。

【玉子】
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 丁寧に焼かれた厚焼き玉子は、店の焼き印を入れているけど、「Krug」の焼き印バージョンもある。この店がKrugと関係が深いそうで、それでシャンパンを準備しているのかと気付いた。


 寿司は白身、鮪、〆ものは純江戸前風だったけど、そのほかは店主独自の工夫の入った創作系であり、いわゆるハイブリッド系であった。
 いずれもネタが良く、また工夫も良く、たいへんレベルの高い鮨を楽しめた。
 大阪の鮨、いまままでさしたる理由もなく敬遠していたけど、もっと通うべきだったと痛感いたしました。

 そして「多田」は一見お断りの店であり、私の知人に出禁になった人もいたので、頑固店主の厳しい店なのかなあと思っていたら、…なんのなんの、いかにも関西風の乗りのよい、にぎやかで親切な店主が仕切る、at homeな店でありました。
 そして、たぶん野球シーズンのさい、阪神の調子のよいときは、もっと盛り上がっていることも想定されました。

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November 18, 2014

カオスな秋の宴@光洋

 「秋の名物を光洋で食おう、炭火も用意させてるぜ!」との食事会の誘いがあり、そういえば以前光洋のカウンターで松茸を炭火で焼いたとかの話があったなあ、ならば松茸の炭火焼きでも食ってみるかとの気になり、光洋へと出かけた。

 光洋へ着くと総勢4名のうち発案者のW氏以外は私も含め今回の食事の内容をよく理解していなかったのであるが、前菜のいくつかの次に、まずは宴のメイン1が登場。

【大間の鮪】
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 今の時期の本鮪のブランドもの、大間の鮪がでーんと現れた。
 鮪の輪切りの身って、赤身から脂身へのグラデーションがじつに美しい。

【鮪のサクドリ】
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 この貴重品を目の前で丁寧にサクドリをしていく。
 あのグラデーションある身が、滑らからな包丁さばきで、それぞれの部分に分かれていくのである。

【サク】
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 こうして、鮪の各部分のサクがカウンターに並べられた。
 どれもじつに美味しそう。

【鮪】
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 で、赤身、中トロ、大トロ、とツマミで出てくる。
 それぞれが鮪の個性をよく出した、鮪の真髄のような、うん、まさに大間の鮪。

【松葉蟹】
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 絶品の鮪ののちは、解禁になって今からが旬のズワイガニ。メイン2である。
 ただし、宮崎の海にズワイガニはいないので、これは鳥取から取り寄せたものである。今は輸送の技術がしっかりしているので、宮崎でも鳥取ブランドの松葉蟹が食べられるのだ。

【蟹料理】
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 ズワイは、焼き蟹に、蟹鮨、甲羅酒と調理された。
 蟹料理の〆の甲羅酒は、やはりいい。

【唐墨】
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 いったん休憩といった感じで、自家製唐墨が出てきたけど、これも今が旬の珍味。
 思いっきり酒の進む肴である。

【鴨】
Kamo

 秋はジビエのシーズンということで、寿司店にしては変則的な野鴨も登場。メインの3だ。
 まあ、これはサプライズみたいなもので、今日の宴会の発案者が昨日獲れた鴨を持参して、コースに無理やり入れたものである。

【鴨南蛮】
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 鴨は、やはり葱に合わせましょう、ということで〆は鴨南蛮うどん。
 出汁はたいへんよろしい。うどんも、またたいへんよろしい。

【鮨】
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 光洋は寿司店なので、ところどころいいタイミングで、鮨も出てきた。キンメ、コハダ、マグロ、ウニといったところ。これらはどれも美味。

 秋の味覚ということで、大間の鮪、鳥取の松葉蟹、宮崎の鴨をメインにしたコースであったが、それに光洋の鮨もあわさっての、カオスな秋の宴であった。
 個人的にはこれだけ個性的な素材だと、鮪は鮪で、蟹は蟹で、とじっくり味わいたかった気もしないではないが、こういう構成の料理はそうそう経験できないものであり、面白い秋の夜を楽しめたことにおおいに満足した。

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November 15, 2014

見立の紅葉

 宮崎県北の紅葉の名所でよく知られたところは祖母傾・大崩と、険しい山ばかりだけれども、それでも五ヶ瀬川からの支流沿いの川も、それに劣らぬ紅葉の名所である。
 ただし、それらがいずこも観光名所になりにくいのは、道路が狭くて、運転がしにくいゆえであり、…なんとか整備してもらいたいものだ。

 それはともかく車で行けるところでは、県北随一の紅葉が見られる見立川へ行ってみた。

【見立川沿い】
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 日之影町から見立川に入って、川に沿って道を進んでいく。
 紅葉はそろそろ旬にはなっているようであったが、紅も黄も、どうもくすんでおり、今年の紅葉はあんまり具合がよくないようであったけど、ここの橋の向いは、楓と銀杏と、それから常緑の樹々がいいコントラストをなしていた。
 そして、周囲の岩峰と、渓流も、山水画的な味のある風景をつくっていて、いわゆる絵になる風景であった。

【歩道橋】
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 生活道路みたいな吊り橋。
 ここから望む風景は、360度どこも良かった。

【見立川】
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 澄んだ水が、碧色になって流れる川。
 そして趣ある岩々がいくらでもあり、見事な風景となっている。

【紅葉】
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 橋を渡って、今日一番赤に染まっていた紅葉を見る。
 この樹の傍には何本か楓の樹があったのだが、この樹のみが赤に染まっていた。
 日照条件からなんだろうけど、うまく紅葉するのは難しいということが分かる。

【飛行機雲】
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 紅葉、渓流、岩々の眺めを楽しんで、また橋を渡ると、頭上には、晩秋の澄んだ青空に、二条の飛行機雲がリアルタイムで平行に伸びていく。

 樹々の赤、黄、緑、渓流の紺碧、そして空の青と、飛行機雲の白。

 美しい数々の色を楽しめた見立の散策であった。


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November 08, 2014

秋の行縢山(2)

1weathermap

 11月になり、天候が悪いサイクルに入ってしまっている。
 天気は全体的には良いのだが、週末になると天気が崩れるというパターンが続き、今週末もそれである。
 天気図で示せば、せっかく高気圧が日本を覆っているのに、大陸側にもう一つ高気圧ができたため、そのあいだが気圧の谷になってしまって、それが雨雲の通り道になってしまっている。

 とりあえず、土曜日の午前中は曇りであり、雨は降らないとのことなので、短時間でさらっと登れる行縢山に登ってみることにした。

【行縢の滝】
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 行縢の滝を見上げると、周囲の紅葉はくすんだ色である。

【行縢山山頂】
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 登山道にはちらほらと紅葉も見かけ、そして頂上へ到着。
 先着者が一人居て、その人は外人さんであった。そして私に「お疲れさまです」と日本語で挨拶してきた。外人さんに「お疲れさまです」と返事を返すのも何か変と思ったので、Oh you speak Japanese very well!とまずはこういう場合の定番の返事をした。それからThank you. And I am surprised to see a foreigner at such a local mountain. とか言おうと思ってたら、その前に、「私、日本語大丈夫です」と答えてきた。会話をすると、なんでも日本在住20年というキャリアの持ち主。ま、そういう人でないとこういうローカルな山には登りに来ないでしょうな。

【山頂から】
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 山頂から望む風景は、先々週に比べて紅葉もなかなかの染まり具合。
 しかしどんよりした天気のなかなので、あんまりさえないのが残念。

【北岳手前】
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 雄岳からいったん下りて、北岳へ向かう。
 北岳手前の雑木林は紅葉の美しいところなのだが、今年の染まり具合はあまり良くない。この楓の樹もこれくらいの染まり具合で、もう散っていく雰囲気である。

【登山道】
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 行縢山の紅葉は、赤よりも黄に染まる樹のほうが染まりが良かった。

【県民の森】
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 県民の森は、紅葉は終わりかけだったが、それなりにいいコントラストで染まっている。

【展望台から】
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 行縢山の祠の奥の展望台から眺める風景。
 やはり赤よりも黄がよく目立っていた。

【登山道】
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 行縢山は延岡のシンボルタワーのようなもので、小中学生の遠足によく使われているけれど、本日は幼稚園生たちの遠足に遭遇した。さすがに山頂までは行かなかったそうで、行縢の滝までだったそうだけど、それでもけっこうな急傾斜を登ってこないといけないわけで、ずいぶんと鍛えられたことであろう。彼らから、さてどれくらいの逞しい山男、山女が誕生してくるのであろうか。

 下山すると、ちょうど雨がパラパラと降りだしてきた。
 この雨は明日の午前中いっぱいまで断続的に降るみたいなので、やれやれな週末である。

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November 03, 2014

紅葉探訪サイクリング@国道388号線

 11月初旬の連休は初めの二日が雨というさえない天候で、月曜日のみが好天。
 それで紅葉を目当てにサイクリングにでかけることにした。
 紅葉が見られそうなルートだと、国道388号線を山にほうに向かっていけばよさそうだ。渓流沿いだし、それにけっこうな標高も行くので、それなりの紅葉は楽しめるであろう。

【五十鈴川】
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 五十鈴川の川原では、雑草の刈り取りを行っていた。飼料用なのだろうか。

【舟方轟】
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 宇納間に向け、さらに五十鈴川に沿って行けば、景勝地「舟方轟」。断層を川がえぐった独特の風景をつくっている。
 紅葉は始まったばかりといったところ。

【宇納間地蔵尊】
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 いつもの休憩ポイント、宇納間地蔵尊。

【田園風景】
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 和田越トンネルの手前では、田圃が広がっている。
 すでに稲刈りを終わっていた。

【分岐】
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 和田越トンネルを下り、しばらくしてから日向と南郷の分岐がある。ここは右に曲がり、登り坂が始まる。

【田園風景】
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 こちらの田圃では、稲の天日干しが行われていた。
 今日は雲一つない快晴で、空の色が澄み切っており、美しい。

【公園】
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 388号線沿いの公園にて。
 石段の組み合わせがリズミカルである。

【388号線】
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 九州では有数のハードな道、酷道とも称される国道388号線がその真の姿を見せ始める。国道というより林道といったほうがいい、幅の狭さと、曲がりくあいである。
 もっとも車だと酷道だろうが、自転車ならなんということはない。

【小原隧道を越えたところ】
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 本日のサイクリングは小原隧道を越えたとこが最高点。標高は400mほど。
 この高さであまり紅葉はしていなかったので、このあたりは全般的に紅葉はまだまだのようだ。

【トンネル工事】
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 小原隧道を降り切ったところで、トンネル工事現場があった。
 どうやら林道部から小原隧道に至るハードな部分をショートカットするような新しい高規格な道路を建設中のようである。
 国道388号線もこうやって徐々に酷道を脱却していくのだろうな。

【分岐点】
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 日向と南郷への分岐点。右に曲がって国道388号線をそのまま行けば、さらにユニークな道となるのだが、そっちに行っては帰れなくなってしまうので、ここで388号線とは別れを告げて、左の446号線で日向方向へ向かう。

【若山牧水生家】
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 国道446号線沿いにある名所「若山牧水生家」。かの歌人、若山牧水の生まれた家である。この家の前の銀杏が、今回のサイクリングでもっとも美しく染まっていた。

【農道】
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 その後、枝道とかに入って紅葉を探すが、まったく見つけることはできなかった。
 今回の紅葉探索の成果は、牧水生家の銀杏一本であった。

 しかし、今日は空の澄み方が抜群であり、この美しい青空をずっと楽しめたサイクリングだったので、じゅうぶんに満足である。

 ……………………………………
 本日の走行距離 107.3km



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