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October 2014の記事

October 26, 2014

秋の行縢山

 秋の紅葉シーズン、日曜日は行縢山へと登ってみた。

【滝見橋から】
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 行縢山は、その山の規模からは規格外の立派な滝を持っていることで知られ、それがこの「行縢の滝」。

【行縢の滝】
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 行縢の滝をひさしぶりに見てみたくなったのは、先日阿蘇高森の「うそぐいの滝」を見たことによる。
 あの滝は面白く変則的な滝で、じっくりと見て楽しむことができた。そして、でももっと正統的な滝も見たくなったのである。

 行縢の滝は、高さ80m弱の高度を一枚岩を背景に一挙に落ちる滝である。
 これは書道でいうところの楷書の直線のような、スタンダードなもので、…うん、これを見ると、世の調和みたいなものを感じることができる。

【行縢山 雄岳山頂から】
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 行縢の滝に寄り道して、行縢山雄岳に。
 紅葉はまだ始まっておらず、たぶんあと2週間後が紅葉の盛りといった感じであった。

【県民の森へ】
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 山頂からは、県民の森経由で下山。
 県民の森あたりは、わずかに紅葉しており、それなりに美しい。
 ここもあと2週間くらいがピークだな。

 行縢の山、紅葉には早かったけど、清流、岩、滝、雑木林。いろいろ楽しむところのある、いつもながらのいい山であった。

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October 25, 2014

登山:秋の大崩山でトレラン娘に遭遇した話

【大崩山】
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 紅葉のシーズン。今週末も晴天だったので、大崩山に登ることにした。
 祝子川沿いの道から見る大崩山は、晴天のもとくっきりと見え、今日は展望を楽しめる登山が約束されているようだ。

 登山口に着き登山届を書いていると、傍を小柄な若い女性が、「お早うございま~す」と挨拶していって、通り過ぎて行った。この登山口の入り口は急傾斜なのだけど、そこを小鹿が飛び跳ねるようにして、通常の登山とは異なる速度で登って行く。
 短パンスタイルの軽装と軽装備から、たぶんトレラン志向の人なんだろうけど、大崩山のようなトレランに最も適していない山に果敢に向かうとは、たいしたものだな~、と思いつつ、私は私のペースで登って行った。

【ワク塚渡渉部】
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 祝子川傍の登山道から、ワク塚渡渉部に下りて行こうとしたところ、そちらから先ほどの女性が引き返してきた。
 「あれ、どうしたんですか?」と尋ねたら、「今回初めて大崩山に来て、大崩山山頂を目指しているのですが、まず坊主尾根への登り口が分からず、次にワク塚の登り口に来たけど、今度も見つかりませんでした。だから今度は三里河原へ行きます」とのことであった。

 う~む。難しさでは九州屈指の大崩山に対して、あまりにいいかげんな登山計画であるが、ここまでいいかげんだとかえって清々しい。これが若さの特権か、と感心。
 ただし、坊主尾根登山口も見つけられぬ者が、それよりずっと難しいルートの三里河原からモチダ谷を遡行できるとは到底思えず、そのまま行かせるわけにはいかんしょ。

 「そっちのルートはヴェテラン向けだし、大崩山への一般的なルートはワク塚経由だから、そこまで案内しますよ」と私は言って、一緒に祝子川へ降りて行った。

【ワク塚渡渉部】
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 ワク塚渡渉部は、私のような一般男性にとっては、川から頭を出している岩を適当にぴょんぴょんと渡って対岸に行けばいいのであって、今までルートなど考えたことはなかったけど、いざこういう小柄な女性を連れて行くと、なるほどそういうやり方では歩幅が全然足りないことが判明。それで、ルートが分からず引き返したわけだ。
 ただ河原をよくよく観察すると、上流側にルートがあることが分かり、そこを使って渡渉した。写真で赤テープが垂れ下がっているところが、渡渉後の入り口。
 こういうところがあるのを、じつは私は初めて知った。いつもはもっと下流側から渡渉していたゆえ。

【登山道】
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 その女性には、これから迷いやすところはあるけど、赤テープはふんだんにあるからそれを見失わないように登っていってくださいとアドバイス。彼女は礼を言ってから、また快調なスピードで登って行った、というか走って行った。

 登山道を登って行くと、高度が増したところで紅葉が多くなる。
 向いの木内山岳の白い岩峰と、紅葉のコントラストが美しい。

 そして袖ダキへの急傾斜に入ったころ、後方から軽快な足音が近づいてきて、私に追いつく者がいた。それはさきほどの女性であった。
 なんで後ろから来るんだい、という感じだが、ここまでの道でいくたびも道迷いし、そして知らぬ間に登山道に復帰したとのこと。

 相当に危なっかしいことやってるので、登山歴を聞いてみたら、マラソンとトレランが趣味で、でも登山そのものはあんまり経験がないとのこと。
 とりあえずここから先は道ははっきりしているので、迷うところはないとは思われる。
 それで、「このまま行くと、三叉路の標識があり、どっち方向も大崩山山頂には行けるけど、でも左側の袖ダキへ行かないといけないよ」とアドバイスした。
 しかし、どうにも頼りない。おそらく単独では道なりに山腹ルートで大崩山に向かってしまい、「大崩山に登ったけど、展望もなにもありませんでした」と、初級者が大崩山に登ったときによくある間違いをおかす可能性は大と思われる。
 それで私はギアを上げて、トレラン娘のペースに合わせて登って行き、道案内をすることにして、速度を上げて登山。 …ぜえ、ぜえ。
 まあそういうわけで、ハイペースで袖ダキに共に到着。

【袖ダキ展望台】
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 大崩山を代表する風景。袖ダキ展望台からの眺望。
 これを見逃しては、大崩山に登った意味もない、という風景である。
 トレラン娘も感動しておりました。

【乳房岩から】
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 袖ダキに行ったついで、これは知らないと寄らない乳房岩も案内。
 ここからの眺めもまた素晴らしい。

【縦走路】
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 大崩山ほどトレランに向いていない山もないと思われるが、そのなかで数少ないトレラン向きの登山道が袖ダキから下ワク塚ルート。
 トレラン娘は、この道気持ちいい~と言って、さっそうと走っていき、あっという間に視界から去って行った。速い、速い。

【縦走路】
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 稜線上、下ワク塚を振り返れば、黄色に染まった葉と、白い岩峰のコントラストが美しい。

【縦走路】
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 中ワク塚を見上げれば、こちらもまた紅葉と岩峰のコントラストがまた美しい。
 この週末は、大崩山の紅葉はちょうどピークであった。

【中ワク塚】
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 中ワク塚の手前は、窪みになっていた庭園風になっているのだが、いい具合に紅葉していて、京都の庭園に負けぬような、美しき庭園風風景となっていた。

【中ワク塚から上ワク塚】
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 中ワク塚から、上ワク塚を眺める。
 天空に尖った岩峰を突き立てる上ワク塚と、周囲の緑と紅葉、そして青空。
 峻厳たる素晴らしい光景。

 中ワク塚から上ワク塚へ向かおうとすると、中ワク塚の岩壁の前で、岩を越えられず困っているふうなトレラン娘がまたも居た。
 中ワク塚は、山の技術がある人はついつい稜線沿いにそのまま直行して、ドツボにはまりがちなのだが、トレラン娘もその轍にはまっていたようであった。まあ、岩壁を乗り越えるところまで行ってなかったので、良かったとはいえる。あの岩壁を越えると、進むも退くも大変だから。(経験者は語る)
 …というか、袖ダキのところで、「中ワク塚はいったん行き止まりなので、100mくらい下るんだよ」と、アドバイスはしたのであるが。

 またもやトレラン娘をガイドしつつ、上ワク塚へと向かう。

【上ワク塚】
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 上ワク塚へはいろいろと登り道がある。
 正面からハシゴを使っての岩穴ルートは、出口が狭いので一般人には難しいが、トレラン娘のような小柄な人なら大丈夫だろうと思い、「あなたならこの道行けるだろう」と言って、私は裏ルートから登った。

 写真にはその岩穴から出てくるトレラン娘が写っているけど、「脱出するの大変でした」と言ってたから、やはりこのルートは、あんまり使うべきものではないみたい。

 ところでトレラン娘が、鹿納山の位置を聞くので、あそこの出っ張った山がそれだよと教えた。そして彼女の今日の登山計画は、鹿納山に行ってそれから三里河原に下りて登山口に戻るというものであることが判明。
 玄人好みの、大崩山の魅力満載のコースである。ただ、これはあまりにハードだ。
 「それって普通はテント担いでの一泊二日のコースだよ」と言うと、「私は地図記載のコースタイムの半分の時間で走破できます」との返事。
 「そりゃ、あなたなら時間的には大丈夫だろうけど、ほとんど人とも出会わなマイナールートだし、道も分かりにくいし、さらに台風が来た後だから道も荒れているだろうか難易度高い。絶対に道迷いするからやめておいて、山頂行ったあとはまた戻って坊主尾根ルートで下山したほうが無難」とアドバイス。
 トレラン娘は、とりあえずその一般コースで下ることを納得したようであった。

 初めての大崩山登山を、権七屋谷を使ってのワンディ登山という、成功すれば若き日のいい思い出になる経験を、私のアドバイスで御破算にしてしまったみたいだが、登山口からの流れからして、このシチュエーションならば、百人が百人とも同様のアドバイスをするでありましょう。

【七日巡り岩】
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 上ワク塚から見る風景の一番の魅力はこの七日巡り岩。
 今の季節は、紅葉に囲まれて、いい雰囲気である。
 そして、上ワク塚に登ったとき、私に挨拶をしてこられた人がいた。
 宮崎市の自転車仲間のSさんだった。じつはSさんが登山する人とは知らなかったので、びっくりしてしまった。先週は私と同様に大船山に登ったそうで、今の季節、九州の登山好きは同じような山を登っているようである。

【上ワク塚】
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 Sさんと会話して、それから休憩中のトレラン娘に、くれぐれも鹿納山には行かないように言ったのち、私は下山に入る。
 上ワク塚を下って、基部の紅葉。
 ここは樹の形が独特であり、ななめに入る陽光の効果もあって、美しい風景となっていた。

【象岩】
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 上ワク塚からは、小積ダキを経由してのパノラマルートで下山。
 今日の紅葉は、象岩周囲が最も鮮やかだったようである。

【紅葉】
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 今日の紅葉のうち、一番の美人さんは、象岩手前のこの紅葉であった。
 このレベルの紅葉が全山まとったなら素晴らしいのだけど、なかなかそういう年はない。

【坊主尾根】
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 坊主尾根周囲も、紅葉が美しい。
 大崩山は紅葉の時期、花崗岩と紅葉のコントラストがまた見ものである。

【坊主尾根渡渉部】
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 坊主尾根を下りきり、大崩山を見上げる。
 いつもながら、ここで登山の満足感にたっぷりとひたる。


 ところで、私は今日は、夕方の午後6時に知人の結婚披露宴に招待されていた。
 それで下山したのちは、午後4時台のJR特急に乗ってで宮崎市に行く予定であった。
 しかし私は大崩山パノラマコースはいつもは5時間半前後で回っていたのだが、本日はトレラン娘の速度に知らず知らず引きずられ、4時間45分で回っていた。おかげで、予定よりも相当早く下山できたことから、一本前の各停を利用することができ、結果特急券分節約することができた。

 というわけで、トレラン娘と遭遇したおかげで、特急券820円分が節約できたという、なんだかせこい話で、この記事を〆るのであった。

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October 19, 2014

不思議物件:うそぐいの滝@阿蘇高森

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 阿蘇高森は自然豊かで広大な地であるけれど、その秘境みたいなところに、「うそぐいの滝」と呼ばれるユニークな造形の名瀑があるという話を聞き、ツリーハウスを訪れたついでに行ってみることにした。

 場所については、けっこう大変なところにあるのであるが、「うそぐいの滝」という語句でGoogle検索すると最初の行に出てくる、「写真でたどるうそぐいの滝」という記事が、滝へのガイドとして分かりやすかった。そして「うそぐいの滝」への道は、この記事がないと、途中で不安になって引き返すであろうハードな行程であり、たいへん有用な記事であった。

 というのも、県道8号線から枝道に入り、滝への遊歩道の入り口までの舗装路が、地元の軽トラ専用のような林道・農道のたぐいであり、路面は荒れているし、路肩も崩れているし、脇から笹や雑木ははみ出しているし、アップダウンは激しいわで、この道は大丈夫なのか?と、事前情報がなかったら、運転していて不安に陥る道だから。

 そういうハードな道を越え、滝への入り口に到着。
 車4~5台が駐車できるほどのスペースがある。
 ここからはしばし杉の造成林のなかを歩き、そして本格的な山道に入る。

【うそぐいの滝へ】
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 川の高さまでは、急峻な尾根を下って行く。
 木段、金属製のハシゴ等で整備はされているが、いちおう登山の装備(トレキングシューズ、手袋等)でないと、この道はきつかろう。

【遊歩道(?)】
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 川の高さまで下ると、あとは平坦な遊歩道になる。
 しかし、この遊歩道はあまり踏跡ははっきりせず、ほとんど獣道の雰囲気である。
 傍の崖からは、清冽な水が岩から直接流れている。

【うそぐいの滝】
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 やがて滝らしい水音が高く響いてくるようになると、うすぐいの滝が姿を現す。
 この界隈は阿蘇の溶岩によって地形が造られているが、その岩の特徴から、地下水が岩を穿ち、岩から直接噴き出してくることによって水の流れができている。
 だからどの岩からも水が勢いよく出ているが、そのなかでも、その噴出孔が多く集まっているのがこの「うそぐいの滝」。
 上方の滝口には水は流れていないのに、岩壁から直接水が噴き出て、立派な滝を造っている、素晴らしい造形の美がある。

【遊歩道】
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 この滝はアプローチの不便さから、人訪れること少なきという事前情報だったけど、帰り道で4人組の見物客と会った。
 この滝の経験者の先導とのことで、みなさんしっかりした装備をしていた。「ひどい道のように思うでしょうけど、3年前よりは良くなってます」と言っていたので、高森の観光資源として、粛々と整備が整えられてきているみたい。

 面白い滝であった。
 そして滝の周りの植生から紅葉の時期はさぞかし美しく染まるであろうし、その絢爛たる風景のなかでの、白き滝の流れは絵画的な美しさを持つであろう。
 そのときにまた見てみたいという気はするが、…途中の運転のことを考えると、やはり躊躇してしまうなあ。

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不思議物件:ツリーハウス@阿蘇高森

 旅の目的の一つに、今まで見たこともないような風景を見てみたい、という欲求がある人も多いであろう。
 そういう人が熊本を訪れたときは、阿蘇大観峰をまずは勧めるのがよい。
 およそ直径20kmにおよぶ、スパッと切れた崖が円形に火口を形成して、その中央にもくもくと煙を上げる火山が位置するこの風景は、日本でも稀なるものであるから。

 阿蘇大観峰で、その雄大な景色を楽しんだあとは、やまなみハイウエイを使って由布院まで行くのもよいであろう。
 丁寧に手入れされた草原が延々と続く、この風景もまた日本離れしたものだから。

 ただし由布院に行く前に、その旅人が「今まで見たこともないような風景を見てみたい」人なら、是非とも寄ってもらいたいスポットがある。

 それこそ誰からしても「今まで見たことのない風景」に違いないゆえに。
 それは、「高森ツリーハウス」である。

【ツリーハウス 入り口(?)】
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 「高森ツリーハウス」は個人の趣味の建物であり、公共的な観光名所というわけでもないので、訪れる人は少ないのだけど、いちおうきちんとした道路の横にあるので、そこを通る人は必ず、「え?」と思い、車を止めて寄ることになる。
 それくらいインパクトの強い施設だ。

 入り口はこのように、神社の鳥居風になっている。妙な迫力を感じさせる。

【水神木】
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 このツリーハウスのメインは、巨大な杉の木。このあたりで水神様として、信仰されていた巨樹だそうだ。
 この神木、台風の影響により幹が痛んだことから伐採しようという話が出て、それはいかがなものかと思った人が、このあたりを神木を含めて買い取って、神木を維持するために、支持、補助のための工事を行い、この施設が出来たそうだ。

 で、神木に寄りかかる建物と、その建物を支える神木。
 この絶妙のバランスが素晴らしい。

【建物】
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 阿蘇高森には、樹はたくさんあるので、建物の意匠にあった樹をふんだんに用いて、このようなじつにユニークな造形を表現している。

【建物】
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 近くで見ると、さらにこのユニークさが分かる。
 樹の柔らかさを用い、有機的な、建物が生きているかのような楽しさを感じることができる。

【建物】
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 ツリーハウスは、まだまだ建築中のようであり、工事半ばのところがあった。

 見た目は廃墟風であり、建築機材もないことから、ツリーハウスの完成は放擲されているっぽいけど、しかしそれがまた未完の大器的な印象も与え、じつに味のある建物であると思う。

 高森ツリーハウスは、あまり宣伝されていないゆえ、マイナーな存在であるけれど、しかし、熊本のみならず、九州でも、ここまで個性的な建造物はマレであるゆえ、熊本、そして九州を訪れた人は、ここを訪れることをぜひともお勧めいたします。


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 阿蘇高森ツリーハウス → 地図

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October 18, 2014

秋の大船山

 紅葉のシーズン到来である。
 今年は週末になると決まって天候が悪くなっていたが、紅葉の時期を迎えた今週末は珍しく好天ということで、九重へとGo。
 この時期を待ちわびていた登山者たちで、牧ノ戸から長者原までは駐車場はほぼ満杯であり、道路脇にずらりと車が駐車しているのは、いつものことでもある。

【三俣山】
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 長者原から雨が池経由で大船山に登ることにした。
 三俣山はいい具合に紅葉に染まっており、大鍋あたりは今は見ごろのようだ。

【雨が池】
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 雨のときだけ池となるこの地は、台風の影響か、奥の湿原が池となっていた。

【坊がつる】
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 坊がつるを見下ろす。
 テントがいくつも張られていて、今が九重の最もにぎあうシーズンである。

【段原】
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 坊がつるから大船山への稜線である段原に出ると、おおくの登山者でにぎわっている。

【稜線から】
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 大船山の山はだも紅葉が始まっており、緑の葉といいコントラストである。

【山頂から】
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山頂から望む稜線の紅葉。

【山頂 御池】
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 九州中のなかでも、抜群の紅葉の名所である、大船山山頂。
 ただし紅葉の旬にはまだ少しばかり早いようで、あと1週後くらいがピークのようであった。さらに既に染まっている葉も、色がややくすんでおり、今年は色づきがよくなかったようである。今年は冷夏、台風と条件が悪かったからしょうがないか。

【坊がつる】
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 坊がつるに戻れば、色とりどりのテントの数がさらに増えている。
 天気は回復しており、今夜テン泊する人たちは素晴らしい星空が楽しめるであろう。

【秋の花】
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 登山道では、幾輪もの秋の花を楽しむことができた。
 マツムシソウ、ワレモコウ、リンドウ、ヤマラッキョウなど。
 どれも野の花らしく、可憐な花ばかりである。

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October 04, 2014

秋のETOランド周回

 秋になって涼しくなり、自転車シーズンの到着である。
 ただし今年の天候はどういうわけか週末に台風が悪影響を与えて、九州が暴風圏に入ることが毎週続いており、そして10月第一週も例にならってそのパターンであったのだが土曜日のみは午前中は好天気ということである。

 というわけで、宮崎県北の定番の好ルート、宇納間経由のETOランドへGo.

【秋の果実】
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 黒木トンネル手前、上を見上げるとアケビがたわわに実っている。
 アケビは和菓子のような上品な甘さがあり、たいへん美味しいのであるが、あの高さだと取るのが大変なのでここは写真に撮るに留めておく。

【小黒木へ】
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 黒木トンネルを越えたところから、小黒木から宇納間へのルートがある。このルート、表の道の黒木→宇納間と異なりアップダウンが多く変化に富んだ道である。そして、道はよく整備されているけれど、車の走行は少なく自転車で走るにはもってこいの道であり、県北の自転車乗りにはよく知られた道だ。

【県道20号線】
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 今年の台風はいろいろと被害を与えているのだけど、これもたぶん台風11号の爪痕なのだろう。

【秋の風景】
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 宮崎ではもう稲刈りの季節だ。
 稲刈りと、天日干し、それにこれから金に染まる銀杏の樹々。

【宇納間地蔵】
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 休憩ポイントの宇納間地蔵。
 ここはこのルートにおける交通の要所である。

【県道210号線】
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 宇納間から県道210号線を行く。
 秋の収穫間近の田圃を見ながらの自転車行だ。

【県道210号線】
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 一足先に収穫を終え、天日干しにしている農家もある。

【県道210号線】
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 この道を登って行くと、やがて渓谷沿いの道となり、眺めはとてもよくなる。

【あじさいロードへ】
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 ETOランドへの道、あじさいロードへの入り口に辿りついた。
 宮崎県北の屋根六峰街道には、そこに登るルートはいくつもあるけれど、坂の勾配はこのルートが一番きつい。そのぶん、早くに六峰街道には着ける。

【紫陽花畑】
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 ひたすら続く激坂を登るうち、勾配が緩くなると民家が見えてきて、紫陽花畑に着く。
 ここは6月には紫陽花がきれいなのだけど、今の時期は当然あじさいなど咲いていない。そのかわり、コスモスの咲いている姿を見ることができた。

【紫陽花畑から】
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 先の紫陽花畑からは道の両脇に紫陽花が植えられており、6月には美しい風景となる。

【六峰街道】
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 あじさいロードを登り詰め、六峰街道へ。
 ここからETOランドまではいくつものアップダウンの道を行く。
 高度感ある楽しいルートである。

【ETOランド】
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 ETOランドに着けば、風車がお出迎え。
 向かいの草スキー場はいつのまにか、太陽光発電所になっていた。

【太陽光発電】
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 草スキー場跡のみならず、ETOランドは太陽光パネルがあらゆるところに並べられていた。
 元々風力発電があることから、送電のインフラは整っていたから、施設を造るのは容易だったんでしょうな。

【よっちみろ屋へ】
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 ETOランドからは北方へ降りる道は、台風11号による法面崩壊のため通行止めになっているので、よっちみろ屋経由で行くことにする。

【よっちみろ屋へ】
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 途中眺めのよいところがあり、目指すよっちみろ屋と、218号線、橋梁を望むことができる。

【218号線】
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 218号線は高規格の国道であり、橋梁やトンネルの整備が行き届いている。
 この橋から五ヶ瀬川を見下ろせば、ずいぶんな高さである。

【上水流 鮎やな】
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 218号線からは上水流経由で元に道に戻る。
 上水流は鮎やなで有名なところであるが、ユンボが入ってなにか工事をしている。
 台風に備えて、鮎やなをいったん撤去しているのであろうか?

【上水流の坂】
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 上水流の橋からこの坂を行けば、六峰街道の入り口へ至る。
 今回は北方からの六峰街道の入り口を使えなかったため、大回りのルートとなった。


 本日の走行距離: 101.6km

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