霧の韓国岳
今年の九州の夏はどうしたことか、週末は狙いをつけたように天候が崩れることが多く、アウトドア派にとってはつらいシーズンとなっていた。
9月ももう終わろうとしている。週間天気予報では9月最後の週末は天気が良いことになっていた。しかしながら、例のごとく前日になって突然現れた台風の影響で、土曜日、宮崎は雨とのこと。
ただし、そのことを予想していたわけでは全くないけれど、登山を予定していたところが宮崎鹿児島県境の霧島であり、そちらは曇りの予報だったので、予定通りに霧島へと出かけた。
大浪池登山口は、いつのまにか避難シェルターができていた。
考えてみれば、隣に現在進行中で活動中しており噴気あげている火山があるので、今までなかったのが不思議とも思えた。
大浪池まではずっと階段状の登山道であり、歩きやすい。
大浪池に着けば、…ガスが立ち込め何も見えない。
雨が降っていないだけましだと思い、さらに登って行く。
大浪池の縁を歩いていくと、所々展望台があって、火口湖である大浪池を見下ろすことが出来るはずだが、本日はガスが火口湖を覆っている姿を見るのみ。
大浪池を半周して韓国岳登山口へ。
韓国岳は雲のなかであり、登っても全然面白くなさそうである。
本来ならここで引き返すべきなのだろうけど、本日は登山よりも、ほどよい運動をしてお腹を減らすのが主目的のため、とにかく登っていくことにする。
韓国岳登山口から山頂までは、ずっと木段を使っての登山である。
そしてガレ場が見えてきたら、すぐに頂上へとたどり着く。
下から上が見えないのに、上から下が見えるわけもなく、まったく展望の利かない山頂であった。ここは風も強く、じっとしていると寒くなってきたので、写真だけ撮ってさっさと下山しようと思ったら、山頂に待機していた鹿屋体大の学生が、登山のアンケート調査に協力してほしいと声をかけてきた。
鹿屋体大の学生って、私ら一般人からすると超人みたいな存在であり、私は尊敬の念を持っているので、面倒であったがやたらに項目のあるアンケート調査に協力いたしました。
この天気では登山者も少なく、アンケートの数はとても稼げないだろうなと思っていたら、20人ほどの登山者の集団が霧のなか到着。
大学生の集団だったらしく、すんなりとアンケート調査の協力が得られたようであった。
山頂から下方を眺める。
晴天ならこの方向には大浪池が見え、また側方にはマグマのたまっている新燃岳火口、それに高千穂の峰が見えるはずなのだが、全てはガスのなか。
景色は楽しめないだろうけど、秋の花は楽しめるかなと思ってはいたが、時期が微妙だったらしく、ポツポツといった感じで少ない花々が咲いているのみであった。
ヤマアザミに、アキノキリンソウ、それにホソバリンドウ。
あと一月もすれば、紅葉とともに、多くの花々も楽しめるのだろうけど。
下山は、濡れた木段と石段に注意しながら下って行き、登山口に到着。
景色や花々はあんまり楽しめなかったが、とりあえず適度な運動はでき、お腹もすいた。
さてこれから鹿児島市に行き、「鮨匠のむら」で、美味しい肴と鮨、それに酒を堪能しよう。
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