「鮨匠のむら」で至福のウニを食う
霧島登山ののちに鹿児島市へ着く。
その鹿児島市、大気も道も、どうも粉っぽい。桜島、相変わらずに活発に活動しているようである。
鹿児島市は地理的に、桜島も含め、水害、台風、酷暑等々、自然環境のたいへん厳しいところなのであるが、それでもここに九州有数の大規模の都市が相当昔から存在しているのは興味深いことだと、いつも訪れるたびに思う。
その粉っぽい雰囲気のなか、一年ぶりの「のむら」へと到着。
「粉っぽいですね」と挨拶すると、少し前に大規模な噴火があって大変なんです、とのことであった。
そしてちょうど本日木曾御嶽で噴火が起きて、未曽有の大災害になりそうであるという情報が伝わっていた。
あらためて日本列島とは、過酷な環境の場ということも思い知る。
そのようなことを話しながら、肴、鮨、日本酒の、いつもながらの「のむら」の宴。
今の時期は、やはり唐津の赤ウニがメイン。
香り、味、色どり、全てが素晴らしい。
甘さと旨みが充満しているウニそのものの味もよいが、そのウニの美しさを際立たせるような、キュウリとイカとの取り合わせが大変良い。
ウニは旨みと甘みが、熱を加えることにより、また独自の味わいが生じる。
ウニはいっしょに蒸したものではなく、あとで載せたものなので、刻々と味が変わり、その変化でより一層ウニの魅力が分かる。
「のむら」では、ウニは軍艦ではなく、そのままで
旨み十分の温かいシャリに、このウニはじつによく合う。
そのへんのウニ丼とは隔絶した違いをみせる、「のむら」のウニ丼。
このウニの形は美しいけど、でも、思いっきり御飯と一緒に掻き乱せば、またこれはこれでワイルドな味を楽しめるのである。
店主が日本最高と豪語するウニのシリーズであるが、やはりたいへん美味しいものであった。
ただし、以前は9月が旬であったのだけど、今は温暖化のせいか旬がずれてきて、今年もピークは8月だったそうである。だから本当の日本最高のウニを味わうには8月に来てほしいとの店主から要望された。
しかし、…8月の鹿児島は極度に暑いからなあ。
じつは昨年は8月に「のむら」に訪れたのだけど、その前に霧島登って、その暑さにたいへんな思いをした。
さて、どうすべきか。
「のむら」に来るさいに無理に山登りをせねばいいのだろうけど、こういう美味しい料理はやはり山登りをして、思いっきり腹をすかせて食うのが醍醐味のような気もするし。まったく思案のしどころである。
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