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September 2014の記事

September 27, 2014

ソムリエ秋葉@鹿児島市

Vin


 「鮨匠のむら」のあとは、酔ったいい気分で天文館を歩き、それからワインバー「ソムリエ秋葉」へと。
 「鮨匠のむら」はバイザグラス方式で肴・鮨の流れに合わせて延々と日本酒が出てくるので、相当な量を飲むわけであり、店を出たあとはお酒はもういいやという気分にはなるのであるが、しかし日本酒と赤ワインとは別腹なのであり、気分的には赤ワインならまだ入るので、以前から気になっていた「ソムリエ秋葉」を訪ねることにした。

 「ソムリエ秋葉」の店主は、鹿児島隋一の名ホテル「城山観光ホテル」で長くソムリエを勤めていていた。店主はワイン、とりわけブルゴーニュワインを激しく好んでおり、この素晴らしいワインの世界を自分流のやりかたで鹿児島に伝えたいということで、当時は珍しかったワインバーを開店したとのこと。

 店の規模はそれほどでもないのだが、入ってすぐ分かるワインセラーのなかの膨大なワインの品ぞろえからも分かるように、古きも若きも、良さげなワインをたくさん揃え、どのような人にもその好みにあうワイン揃えている。

 ワインリストをみると、食指をそそるワインがいっぱいあるのだけど、さすがにのむらの後ではワイン一本開けるわけにもいかず、店主のお勧めワインを何杯か飲むことにした。

 ちょうど客がいなくなった時間帯だったので、いろいろと店主と雑談をするけど、やはり鹿児島は寿司の美味いところであることに意見が一致。
 店主は、江戸前の寿司には、ワインが合うことにいち早く気が付き、そういう啓蒙運動もしてきた、和食+ワイン文化の樹立の先駆者でもあったのだ。

 この店は予約もすれば、きちんとしたコースとワインのディナーも楽しめるとのことで、いつかはそれらを楽しみたいと思った、鹿児島の一夜であった。

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「鮨匠のむら」で至福のウニを食う

 霧島登山ののちに鹿児島市へ着く。
 その鹿児島市、大気も道も、どうも粉っぽい。桜島、相変わらずに活発に活動しているようである。
 鹿児島市は地理的に、桜島も含め、水害、台風、酷暑等々、自然環境のたいへん厳しいところなのであるが、それでもここに九州有数の大規模の都市が相当昔から存在しているのは興味深いことだと、いつも訪れるたびに思う。

 その粉っぽい雰囲気のなか、一年ぶりの「のむら」へと到着。
 「粉っぽいですね」と挨拶すると、少し前に大規模な噴火があって大変なんです、とのことであった。
 そしてちょうど本日木曾御嶽で噴火が起きて、未曽有の大災害になりそうであるという情報が伝わっていた。
 あらためて日本列島とは、過酷な環境の場ということも思い知る。
 そのようなことを話しながら、肴、鮨、日本酒の、いつもながらの「のむら」の宴。
 今の時期は、やはり唐津の赤ウニがメイン。

【ウニ】
1

 香り、味、色どり、全てが素晴らしい。
 甘さと旨みが充満しているウニそのものの味もよいが、そのウニの美しさを際立たせるような、キュウリとイカとの取り合わせが大変良い。

【ウニ茶碗蒸し】
2

 ウニは旨みと甘みが、熱を加えることにより、また独自の味わいが生じる。
 ウニはいっしょに蒸したものではなく、あとで載せたものなので、刻々と味が変わり、その変化でより一層ウニの魅力が分かる。

【ウニの鮨】
3

 「のむら」では、ウニは軍艦ではなく、そのままで
 旨み十分の温かいシャリに、このウニはじつによく合う。

【ウニ・マグロ丼】
4

 そのへんのウニ丼とは隔絶した違いをみせる、「のむら」のウニ丼。
 このウニの形は美しいけど、でも、思いっきり御飯と一緒に掻き乱せば、またこれはこれでワイルドな味を楽しめるのである。


 店主が日本最高と豪語するウニのシリーズであるが、やはりたいへん美味しいものであった。

 ただし、以前は9月が旬であったのだけど、今は温暖化のせいか旬がずれてきて、今年もピークは8月だったそうである。だから本当の日本最高のウニを味わうには8月に来てほしいとの店主から要望された。
 しかし、…8月の鹿児島は極度に暑いからなあ。
 じつは昨年は8月に「のむら」に訪れたのだけど、その前に霧島登って、その暑さにたいへんな思いをした。
さて、どうすべきか。
 「のむら」に来るさいに無理に山登りをせねばいいのだろうけど、こういう美味しい料理はやはり山登りをして、思いっきり腹をすかせて食うのが醍醐味のような気もするし。まったく思案のしどころである。

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霧の韓国岳

 今年の九州の夏はどうしたことか、週末は狙いをつけたように天候が崩れることが多く、アウトドア派にとってはつらいシーズンとなっていた。
 9月ももう終わろうとしている。週間天気予報では9月最後の週末は天気が良いことになっていた。しかしながら、例のごとく前日になって突然現れた台風の影響で、土曜日、宮崎は雨とのこと。

 ただし、そのことを予想していたわけでは全くないけれど、登山を予定していたところが宮崎鹿児島県境の霧島であり、そちらは曇りの予報だったので、予定通りに霧島へと出かけた。

【大浪池登山口】
1

 大浪池登山口は、いつのまにか避難シェルターができていた。
 考えてみれば、隣に現在進行中で活動中しており噴気あげている火山があるので、今までなかったのが不思議とも思えた。

【登山道】
2

 大浪池まではずっと階段状の登山道であり、歩きやすい。

【大浪池】
3

 大浪池に着けば、…ガスが立ち込め何も見えない。
 雨が降っていないだけましだと思い、さらに登って行く。

【大浪池】
4

 大浪池の縁を歩いていくと、所々展望台があって、火口湖である大浪池を見下ろすことが出来るはずだが、本日はガスが火口湖を覆っている姿を見るのみ。

【韓国岳登山口】
5

 大浪池を半周して韓国岳登山口へ。
 韓国岳は雲のなかであり、登っても全然面白くなさそうである。
 本来ならここで引き返すべきなのだろうけど、本日は登山よりも、ほどよい運動をしてお腹を減らすのが主目的のため、とにかく登っていくことにする。

【韓国岳山頂】
7

 韓国岳登山口から山頂までは、ずっと木段を使っての登山である。
 そしてガレ場が見えてきたら、すぐに頂上へとたどり着く。

 下から上が見えないのに、上から下が見えるわけもなく、まったく展望の利かない山頂であった。ここは風も強く、じっとしていると寒くなってきたので、写真だけ撮ってさっさと下山しようと思ったら、山頂に待機していた鹿屋体大の学生が、登山のアンケート調査に協力してほしいと声をかけてきた。

 鹿屋体大の学生って、私ら一般人からすると超人みたいな存在であり、私は尊敬の念を持っているので、面倒であったがやたらに項目のあるアンケート調査に協力いたしました。

【韓国岳山頂】
8

 この天気では登山者も少なく、アンケートの数はとても稼げないだろうなと思っていたら、20人ほどの登山者の集団が霧のなか到着。
 大学生の集団だったらしく、すんなりとアンケート調査の協力が得られたようであった。

【山頂から】
9

 山頂から下方を眺める。
 晴天ならこの方向には大浪池が見え、また側方にはマグマのたまっている新燃岳火口、それに高千穂の峰が見えるはずなのだが、全てはガスのなか。

【秋の花々】
A1

A2

A3

 景色は楽しめないだろうけど、秋の花は楽しめるかなと思ってはいたが、時期が微妙だったらしく、ポツポツといった感じで少ない花々が咲いているのみであった。
 ヤマアザミに、アキノキリンソウ、それにホソバリンドウ。
 あと一月もすれば、紅葉とともに、多くの花々も楽しめるのだろうけど。

 下山は、濡れた木段と石段に注意しながら下って行き、登山口に到着。

 景色や花々はあんまり楽しめなかったが、とりあえず適度な運動はでき、お腹もすいた。
 さてこれから鹿児島市に行き、「鮨匠のむら」で、美味しい肴と鮨、それに酒を堪能しよう。

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