まずは光源。 @深夜の地震
夜寝ていたら、突然突き上げるような揺れと、それとほぼ同時に横揺れが来て、当然ながら目が覚めた。
日向灘は地震の巣みたいなところなので、地震じたいはさほど珍しいものではないが、ここまで激しい地震は初めて経験する。
2011年の東北大震災以来、我々は地震→津波の思考がルーチン化されており、海沿いに住んでいる者は、激しい揺れのあとは、まずは津波の危険の情報を仕入れねばならない。
私は枕元の読書灯のスイッチを入れて、それからTVのスイッチを入れ、スマホも見てみた。スマホでは公的な地震の情報よりも、SNSでの「揺れた~!」「怖い!」「これ震度いくつ?」とかの地震実況報告が深夜というのに次々と入り、現代人の「まずはスマホor PC」という行動がよく分かったりした。
さて、ここで問題になるのが、最初の光源である。
深夜の地震ゆえ起きたときは当然真っ暗なわけであるが、けれど手元の光源がスムーズに点けば、とりあえずは行動が進む。
今回私は何も考えずに、反射的に行動して、読書灯が点いたから良かったが、…先の東北大震災では地震と同時に広範囲に停電になって、コンセントを使う器具は全て使えなくなってしまった。
それゆえ、今度の地震が大震災なみに強烈だったら、読書灯を点けようとしても点かず、暗闇のなか私はパニックに陥っていた可能性もあったのである。
ただし、じつはその可能性はなかった。
私は読書灯は、コンセントなくとも電池で点くものを使っていて、たとえ停電してもきちんと点いてくれていたはずだから。
【読書灯 GENTOS LUMITZ LED】
この読書灯は本来はアウトドア用のものである。折りたためばガラケーなみの大きさで持ち運びが便利であり、また光量も適度にあるため、テントや車中泊で使うために通販で購入したものだけど、その機動性よりも光の柔らかさが気に入り、家のなかでも使っている。
これは普段はコンセントから電源を取っているが、停電になったら回路が電池にほうにつながり自立して光を発するわけであり、今回停電になったとしても十分に役に立ったわけだ。
私はGENTOS社の回し者ではないが、災害時のことなど考えると、これはけっこう優れものではないかと改めて思い、webに載せた次第。もっとも、GENTOS社のHPを見ると、この製品もう販売は終了になっていた。
たぶんもっといい商品が開発されたのでしょうな。
地震のほうは、TVにてすぐに津波の心配もないとの報道が出て、ひと安心できた。
それでもその後、小規模な地震が何度もあり、日向灘の断層の不安定さを改めて知ると同時に、結局は災害対応体制でずっと起きていることになった。
ところで先日広島で痛ましい大水害が起き、そこで災害警区域の指定が問題になっていた。
これに指定されると、災害時に備えて、速やかに対応できて避難できるような準備が義務付られることになるそうだ。それはたいへん良いことと思うけど、ただし日本という国土では、全国土がじつは災害警戒区域だと思う。
私の住むところは災害警戒区域ではないけど、しかし一歩間違えば、激甚な自然災害を蒙る可能性は常にあるわけで、指定されようがなかろうが、その備えは必要と、あの揺れを感じて強く思った。
まず、とりあえずは光源の確保から始めましょう。
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