東北旅行 会津若松市東山温泉
会津若松市の奥座敷である東山温泉は、奈良時代の名僧行基まで由来がたどれる由緒ある温泉である。
会津若松市は観光名所なので、いろいろと訪れるべきところが多いのであるが、そういうところはあらかた訪れたことがあり、また天候が小雨であったことから、あちこち歩く気も起きず、本日の宿の東山温泉でおとなしく過ごすこととした。
宿は今昔亭という、この地の粋人の別荘を改築した旅館。
なかは近代的であり、あんまり昔の面影は残っていないみたい。
部屋風呂は、半露天で檜造りの立派なもの。お湯も源泉掛け流しである。
部屋風呂もよかったけど、宿の大浴場は前を流れる川が眺めらて、景色がよろしい。
正面の崖からときおりカモシカが下りてきて、風呂から姿を見ることもあるそうだ。たしかにいかにもカモシカが好みそうな崖だ。
降っていた雨が上がったので、東山温泉を散策してみた。
東山温泉は、湯川という小さな川に沿って旅館の立ち並ぶ、山間の落ち着いた雰囲気の温泉地である。
このように湯川に沿って歩いてみる。
ときおりレトロな感じの売店もある。
山間の鄙びた地にある温泉地であるが、この温泉には芸妓さんが現役で活躍しているそうだ。この通りも芸妓さんが歩くので、「からり妓の小径」という風情ある名前がついている。
会津若松は戊辰戦争の舞台となったところである。そのときにこの地を新撰組の土方歳三が湯治に訪れたそうで、ホテルには歳三副長が描かれている。
歴史ある東山温泉の象徴のような旅館が、向瀧旅館。
この木造の建物は国の文化財に指定されており、東山温泉のかつての栄えを物語っている。
東山温泉の入り口までコミュニティバスが走ってきてるけど、街の雰囲気にあわせたレトロ調のバスである。
湯川には小さな滝がいくつもあり、それぞれ個性のある名前が付けられている。
そのなかで、この雨降り滝が、雨が降ったあとのこともあり、その名前にふさわしい迫力のある姿を見せていた。
本日の宿では、夕食は川床でも取れるようになっていた。
川床って見た目は雰囲気よろしいが、あんがい涼しくなく、虫が寄ってくることもあったりして、あまり好きでないので、無難に部屋食にしておいた。
夕食は郷土食コースみたいなものを選んだが、あんまり「会津若松」という感じではなく、「温泉旅館の豪華コース」という感じであった。
地元で獲れた天然鮎は、丸々太った落ち鮎であり少々意外。べつにこの時期に出さずともとは思うのだが、地方によっては落ち鮎が初夏の鮎より珍重されるところがあり、ここもその手なのかなと思った。まあ、落ち鮎ふつうに美味しかったけど。
牛しゃぶしゃぶは、福島牛。じつは福島は牧畜の盛んなところであり、この福島牛は立派なブランド牛なのであり、美味でありました。
たらふく食べ、たらふく飲んだあとは、ごろんと横になり、前を流れる川で美しい声で鳴くカジカガエルの声に耳を傾けながら、山間の温泉街の風情を楽しむのであった。
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東山温泉観光案内図→ここ
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