霧のなかのミヤマキリシマ@由布岳
九重~由布岳が誇る春の祭典、ミヤマキリシマの開花は、その花の時期がちょうど梅雨にあたるため、最大限の魅力を味わえることは意外と難しい。
今週末由布岳に登ったが、雨は少々程度の降りであったものの、山頂近くは霧に覆われ、華やかなるミヤマキリシマの姿はあんまり見ることはできなかった。
それでも山麓を覆う、ピンクの花々の魅力は、やはりここでしか体験できぬものであり、十分に満足できた山行であった。
正面登山口から見る由布岳。
本日の天気図からしても、あの雲はずっと居座り続けそうだ。
由布岳はずっと緩斜面を登り、灌木帯になったところでミヤマキリシマの分布となる。
ちょうど開花の時期で、やはりミヤマキリシマは美しい。
由布岳の本当の登山口みたいなところ、マタエが近づいてきた。
このあたりからミヤマキリシマも多くなる。
御鉢巡りのルートを行くことにして、西峰に向かう。
ミヤマキリシマの旬の時期なので、登る人も多い。
鎖をアシストに使いながら、慎重に登っていきましょう。
由布岳は東峰のほうがメインなので、普段はそちらのほうに登る人が多いが、ミヤマキリシマの時期は登山者が多いので、西峰に行く人も多い。
山慣れしていな人にはけっこう厳しいルートなので、渋滞が起こりがちだ。これもミヤマキリシマの時期の風物詩みたいなものであろう。
由布岳は、御鉢周囲の光景がやはり美しい。
岩々と、ピンクの花々のコントラスト。
ミヤマキリシマの写真を撮りたいと思った山行ゆえ、NikonD600をぶら下げて、いっぱいに(300枚程度)写真を撮ってはみたものの、こういう華やかな花は、十分な日光がないと、その魅力を表現する、映える写真は撮れなかった。
でも、西峰への稜線から、由布院盆地に向けて撮ったこの一枚だけは、峻厳な岩、流れる霧、色とりどりのミヤマキリシマ、それに樹々の緑がうまい具合に全体的に良いコントラストを作っていて、趣ある画となっており、自分的には満足できた。重いカメラを担いで行って撮った価値ある写真。
300分の1の確率である。…一枚だけでも撮れただけ良かったなり。
西峰を過ぎ、東側斜面の立ち入り禁止区域は、ミヤマキリシマがたくさん植わっている。花も多い。陽ざしが豊かなら、いい光景になったであろう。
御鉢巡りの岩峰帯。
霧がなければ、独特の鋭さがあるところだが、霧のせいでなにがなんだかよく分からない。
御鉢巡りルートは、ミヤマキリシマも多く、霧に濡れた花々はやはり美しい。
稜線に出て、東峰が見えたが、霧の中である。
東峰に近づいても、やはり霧のなか。
しかし、由布岳って一般的には易しい山に思われてるけど、稜線から見ると、けっこう厳しい山だよなあ。
東峰を過ぎ、由布院盆地方向を眺める。
ミヤマキリシマ、マタエで休憩している人たち、由布院の街、…もうちょっと晴れていたら、さらに素晴らしい風景を堪能できたんだが。
下山して、由布岳を振り返れば、やはり由布岳山頂付近は雲のなか。
ミヤマキリシマは美しい花だが、咲く時期が、やはりいつも問題となる。
「登山」カテゴリの記事
- 森の貴婦人に会いに行ってひどい目にあった話(2020.06.27)
- 令和2年5月 宮崎のアケボノツツジ(2020.05.10)
- 地球温暖化を実感する @冠山~寂地山登山(2020.02.23)
- アクロス山に登ってみる@福岡市(2019.11.16)
- 滝で涼みに日向冠岳へ(2019.07.06)
The comments to this entry are closed.
Comments