アケボノツツジの宴@大崩山
大崩山には山開きの4月29日に登る予定であったのだが、悪天候のため、眺めがダメだろうということで延期とした。
そして本来のアケボノツツジの旬であるGWは他に用事があったため、その一週後に登ることになった。
例年のパターンでいえば、アケボノツツジは散りかけのはずだが、これがドンピシャのタイミングで稜線上のアケボノツツジの旬にあたり、標高1400mのワク塚の稜線上は、アケボノツツジが満開であった。
あの花崗岩の岩場を歩く山道に、ピンクの炎を灯した豪華な街灯が、歩けど歩けど、いつまでも立ち並んでいる、そういう風景。
妖しいまでに美しいアケボノツツジの魅力を存分に楽しめた山行であった。
ワク塚ルートからの、大崩山の岩峰の眺め。
この季節は黄砂の影響で、(近頃はPM2.5も飛んでくる)、大気は霞んでいることが多いのだが、本日はくっきりと空に岩峰を突き立てる姿を見ることができた。
ワク塚への尾根を登り、いったんテラスみたいな展望所に出ると、アケボノツツジのシーズンはここでアケボノツツジが咲き乱れているはずだが、既に散っていて花びらさえ残っていなかった。
大崩山のシンボル、袖ダキからの下ワク塚の眺め。
袖ダキの標高は1200mほどであるが、ここもアケボノツツジは終了。
ただし、向い方面の標高1400mくらいのところには、ピンクのアケボノツツジが咲いている姿が見られ、これはおおいに期待できそうだ。
標高が上がると、アケボノツツジが見られだした。
下ワク塚から中ワク塚への岩場歩きは、大崩山で最も気持ちのよいところ。
ここがアケボノツツジが旬を迎え、素晴らしい眺望と、それにアケボノツツジを楽しむ。
稜線の岩場と、中ワク塚、それにアケボノツツジ。
ここで休憩しているグループは、大崩山が初めてだそうで、要所要所で道に困っていたので、私がその都度道案内をすることになった。
中ワク塚とアケボノツツジのツーショット。
中ワク塚から、上ワク塚の眺め。
アケボノツツジが岩壁に、繚乱の花を咲かせている。
上ワク塚に登れば、ここからしか見えない七日巡りの岩が見えるので有名だが、見渡すと、もっと変な岩を初めて発見。
この岩、いまにも転げ落ちそうだが、よくいまだに残っているもんだ。
リンドウの丘も、アケボノツツジが満開である。
ここから見る、ワク塚の一連の岩峰の姿もまた見事なものだ。
リンドウの丘から小積ダキに向かう道にあったアケボノツツジ。
アケボノツツジは陽のあたり具合により色が微妙に異なるが、今日見たアケボノツツジではこの樹が一番アケボノツツジらしい豪奢な彩りだったと思う。
今回はリンドウの丘から小積ダキまでの登山道が一番アケボノツツジの咲きがよかった。
登山道の両脇にアケボノツツジが咲き乱れ、登山道は、まるでアケボノツツジのピンクのシャンデリアに灯されているような豪華絢爛な道となり、この季節、この山でしかない貴重な光景となっていた。
小積ダキからは、坊主尾根を使っての下山。
ここからはもうアケボノツツジは散っていた。
それでも、いろいろと今の季節ならではの花が咲き、これもまた楽しいものであった。
美しい渓流に、鋭い岩峰、咲き乱れる華やかな花々。
大崩山は、じつに素晴らしい山である。
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