京都の夜桜:清水寺
3月下旬は宮崎で満開の桜を満喫。
翌週の週末は桜を追いかけて、というわけではないのだが、京都へと行った。
その時期、京都はドンピシャのタイミングで桜が満開であったけれど、京都は観光ではなく出張で訪れたため、午前午後は仕事していたので、陽の下の桜はあまり見ることが出来ず残念。まあ、こういうこともあります。
それでも夜桜は観ることができ、そして京都は桜の美しさの演出に、じつに長けた力を持っていることに改めて感心した。
京都の夜桜は、嵐山、高台寺、清水寺、等々いろいろと名所があるのだが、夕食後に夜桜見物に行ける所は清水寺しかなかったので、清水寺を鑑賞。
三年坂を登りつめると、朱色の鮮やかな清水寺山門。
その後ろには、観音さまの慈悲の心を表すとされる、青いレーザー光が一条夜空に放たれている。
庭園は、たくさんの照明によりライトアップされている。
光の色も様々であり、照らされるものも桜のみならず、竹や、他の樹々も照らされ、それらは妖しいまでに美しく輝く。
種々の色に林は輝き、闇はかえって深くなる。
その闇の奥に、三重の塔がくっきりと姿を現している。
京都の観光の大スター、国宝の清水寺本堂。
昼間は巨大な柱に支えられ空中にせり出している姿が印象的な大舞台は、夜にはライトアップされた桜の花々に浮かぶ、空中庭園のようにも見える。
背後に街明りを灯す京都市を置き、夜空には鋭くレーザービームが走る。
なんとも幻想的な風景である。
ライトアップされた桜の樹々は、鏡のような池にも姿を映し、美しさ二重に高めている。
静謐で、かつ夢幻的な風景である。
世に桜の名所は多い。
そして京都の名所よりも、桜をたくさん植えているところもいくらでもあるけれど、背景となる建物や庭園と合わせての風景の造り方、あるいは見せ方に関しては、京都の桜はやはり抜きんでている。
春の桜の時期、京都の桜を求めて、全国から多くの観光客が訪れるのもむべなるかな、である。
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