夷守岳@霧島
霧島の高千穂の峰の麓にある極楽温泉に宿泊しようと思った。
ただ宿泊しても仕方ないので、その前に山に登ろうとしたが、今の時期高千穂の峰に登ってもさして楽しくはなさそうなので、高速道度を通るたびにその美しい山容が気になっていた夷守岳に登ることにした。
夷守岳は高速道路の宮崎道を通ると、すぐ近くに見える山ゆえ、小林ICを下りると10分程度の時間で登山口にたどりつくことが出来る。
登山道には、新燃岳方面への入山は不可との標識がある。
新燃岳噴火後、霧島の立ち入り規制は徐々に範囲が狭められてきてはいるのだが、全山解禁の日はまだまだ遠そうである。
夷守岳の登山道は地図的には単純であり、コニーデ型の尾根に一直線に登って行く。それゆえ傾斜は強く、けっこう体力を使う。
春の夷守岳は、霧島の花々が咲き乱れていた。
ミツバツツジは旬であり、どの樹も鮮やかな紅紫の花が満開であった。
ムシカリは時期は終わりかけで、散った花びらがどっさりと登山道に。
ナガバノモミジイチゴも可憐な花をつけていた。
山頂に近づくと、キリシマミズキの樹が多くなり、いずれも特徴的な、花弁を重ねた形で黄色の花をつけている。
夷守岳は整備の行き届いた、登りやすい山ではあるが、山頂近傍では熊笹が生い茂っており、歩くと顔に当たってくる。このときばかりはアイウェアを持ってくれば良かったと思った。
夷守岳に登れば、風景が開け、霧島の山々を望むことができる。
向いには、形よい高千穂の峰。
夷守岳山頂には、ツルギムジロの小さな花がたくさん咲いていた。
人の足に踏まれるようなところに敢えて好んで咲くみたい。
夷守岳の次には、同じようなコニーデ型の丸岡山が見える。
傾斜に関しては、こちらのほうが、夷守岳よりも少しなだらかである。
とりあえず、この山にも登ってみよう。
夷守岳から丸岡山へは、樹の生態が少し異なり、ブナが多くなる。
樹の間隔が広く、光がよく入る林は、よい寛ぎのスペースになりそうだ。
丸岡山山頂。
ここは樹木が生い茂っていて、眺めはよくないので、もう少し進んでみよう。
丸岡山山頂を少し過ぎたところで、大幡池を見ることができる。
本日の登山は、ここまでとした。
夷守岳。
霧島に来るたび気になっていた山であったが、登ればいろいろな魅力を持つ山ということが分かった。
そして人が少ない山、というのもまたいい。
GWの初日というのに、今日この山で出会ったのは、3名だけであり、静かな登山を楽しめた。
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