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April 26, 2014

匠の宿@極楽温泉

 極楽温泉は霧島山地の東側に位置する。
 霧島温泉郷とは離れたところにあり、人の賑わいから外れた地にある。そこに湯治宿風の一軒宿がぽつんぽつんとあり、温泉通の好みそうな温泉地である。
 そのなかの一つである、古くから湯治宿であった老舗旅館「匠の宿」が近頃新機軸を打ち出したそうである。なんでも、湯のみならず、料理にも力を入れ、料理目当てでも客の来る宿にしようと、宿泊料金の単価を上げ、料理の水準を一挙にUPしたそうだ。
 「あんな辺鄙なところにある宿がそれで大丈夫なんですかねえ」と、「匠の宿」の主人と交流のある某寿司店の店長が心配していたので、物見高い男の私としては、ついどんな宿か見てみたくなり、行ってみることにした。

【極楽温泉水車】
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 極楽温泉は、高原から御池に行くまでの道の途中にある。この大きな水車がシンボルマーク。

【部屋】
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 部屋は奥の離れにて。
 寝室、和室、リビングから成っていて、どこでも寛げる。

【貸切風呂】
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 極楽温泉は地元の人が立ち寄り湯によく使っている温泉で、大浴場は常連の人が多くいるけど、宿泊客者用には貸切風呂が用意されている。
 鉄分たっぷりの、いかにも「効く」という温泉だ。
 登山後の汗を風呂で流してさっぱりしたのち、食事処で夕食である。

【八寸】
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 八寸は、サツマイモ唐揚、芹の白和え、鮎なれ寿司、山芋握り寿司、猪西京焼き、さとがら黒胡椒和え、と、どれも地のものにこだわり、かつ随分の手の込んだ料理の数々である。

【椀物】
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 椀はエンドウのすり流し。
 それにヤマメを骨切りにしたもの。蕨に、ゴマ豆腐。
 いかにも山の椀物であるが、味付けは繊細ものである。

【造り】
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 造りは鯉と鹿。
 鯉は十分に泥抜きをされており、くさみの全くないもの。
 そういえば、このあたりは鯉の名産地であり、鯉の美味しいところなのであった。

【鍋物】
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 鍋は猪と鴨のどちらからか選べる。
 今の時期に猪もなかろうと思い、鴨にしてみた。
 これも地元の薩摩鴨で、しゃぶしゃぶ風にして、白髪葱を添えて、鴨葱にして食べれば美味そのものである。
 鍋の出汁も、鴨出汁で、豊かな味である。

【焼物】
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 焼物は、宮崎牛と薩摩の鰻。
 素材も良いが、火の入れ加減も上手なもの。

【焼物】
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 焼物のもう一品は、スッポンの幽庵焼き。
 コラーゲンがたっぷりである。

【蒸物】
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筍と蕨の茶碗蒸し。卵の味が濃厚である。

【御飯】
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 御飯は炊き込みご飯。
 酢のものは、ヤマメの背越しと芹の酢味噌和え。


 最初から最後まで地の素材にこだわった料理であった。
 こういうものは素材集めて、あとは焼いて煮るだけといった田舎料理になりがちだが、(それはそれでいいけど)、どの料理も良い素材をさらに美味しくするために、手の込んだ調理が加えられた、本格的な会席料理であった。
 たしかに料理だけ目的に行っても、十分満足できるレベルのものである。
 これに加えて温泉も良質のものであったから、すでに名宿の域に近づいているのでは、と感心いたしました。

【朝食】
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 朝食も夕食の流れをついで、地の料理にこだわったもの。
 そして食事の時間にあわせて炊かれる、炊き立て御飯がまた美味であり、朝から食事が進むのであった。

【風景】
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 この宿からは、高千穂の秀峰を望むことができる。
 しかし本日は、山頂近傍に雲がかかっており、イマイチの眺め。
 予報によればこれから天気は崩れるとのことで、雲の位置はさらに低くなってきそうだ。
 それで、宿を出たあとは、あまり標高のない山に登ることにした。

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