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March 29, 2014

旅館:合歓のはな@北郷温泉郷

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 桜の名所、花立公園から県道429号線に戻り、これをさらに山の方向に向かっていって車を走らせると、人家はなくなり、道も狭くなって、この道で大丈夫かなと不安に感じだす頃、旅館「合歓のはな」が見えて来る。

 「合歓のはな」は、渓流沿いの自然林のなか、宮崎の大自然の魅力を満喫してもらおうという意図で、この地に建てられた旅館である。
 周囲に人の住んでいない、僻地そのものの地にあるのだが、ただ交通はそんなに不便ではない。宮崎空港から車を走らせて、1時間くらいの距離である。
 宮崎県は、都市部から30分ほど車を走らせれば、人跡未踏の秘境みたいなところに容易にたどり着けるところであり、そういうのも宮崎の魅力の一つであるので、この旅館はその宮崎の利点を生かしているわけだ。

【フロント】
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 雑木林風の庭の道から、旅館のフロントに入れば、このようにモダンな造りのバーを併せ持つ広い空間が広がる。
 窓の外には渓流が流れており、雨が降って水量の多いときには、流れの途中に小さな滝が見られる。

【部屋と部屋露天】
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 この旅館は大浴場はなく、離れ形式の各部屋に露天と内風呂がついている。
 露天は渓流を眺め、川の流れる音や、野鳥やカジカガエルの鳴き声を聞きながら、ゆったりとした気分で楽しむことができる。

 夕食は食事処にて。

【小鉢】
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 最初は青えんどう豆の団子。柚子の香りで。
 素朴な感じの、宿の雰囲気にあった料理から。

【前菜】
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 前菜は地元のものばかりで、ツクシ、タラのお浸し、桜餅、サザエ、山菜佃煮、山葵の茎、百合根と貝の白和え、等々。
 春の季節を、控えめに演出した料理である。

【椀物】
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 椀物は日向鶏のツミレ。
 味付けは九州風の甘めのものである。

【料理長スペシャル】
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 この宿では、コースメニューとは別に、料理長がその日の気分次第でスペシャルメニューを一品加えるそうで、この日は野菜の浅漬けであった。酢が洋風なのか、ピクルス風の味付けとなっていた。

【お造り】
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 造りは、鯛、平目、アオリイカ、カツオ。
 こんな山奥の旅館で海の刺身を出さなくともとは思うものの、じつは北郷は日南の良港の近くにあるので、新鮮な魚は容易に手に入れることができる。
 今回の魚は、目井津港からあがったもの。

【旬菜】
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 蒸し物は、朝掘り筍。
 周りでいくらでも筍は掘れそうだけど、これは宮崎県北の延岡のもの。
 ほくほくとした食感と、上品な甘さがよろしい。
 そのままでも十分に美味しいが、好みによって塩や梅ダレ等を使って食べても、また美味しい。

【焼き物】
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 A5の宮崎牛を石焼きで。
 タレは自家製で、味は濃い目。

【御凌ぎ】
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 御飯の前の御凌ぎは、山かけ梅ソーメン。

【御飯】
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 御飯は海鮮チラシ。日南の道の駅なんかの定番メニューである。

【デザート】
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 デザートは抹茶ケーキ。けっこう気合いの入ったデザートであった。


 料理は全体を通して、宮崎の山のもの、海のもの、野のものをバランス良く取り入れて、うまい具合に料理を組立ている。「宮崎に行ったら、こういうものが出るんだろうな」というイメージが、そのまま料理になった感じでもある。この宿は遠方から宮崎を訪れた観光客が多いそうなので、そういう路線になっているのであろう。
 ただ、こういう極端なロケーションの宿なので、もう少しは破格さもあっていいのではとも思う。このような料理だと、表現が難しいのだが、「身体で考えずに、頭で考えました」という感が強すぎ、食べていて面白さが足りない。
 まあ、料理長がサプライズでわざわざ一品出しているのも、料理長自体にいろいろと思うものがあるからなのだろうけど。

【合歓の木】
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 「合歓のはな」と旅館の名前は、宿周囲にたくさん自生している合歓の木に由来している。
 今はまだ葉が芽吹きだしたころで、葉もつけていなかったが、初夏には淡紅色の花が咲き誇り、さぞかし美しい風景となるであろう。
 桜の時期もよいが、また初夏の合歓の花の時期もまたお勧めである。

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