黒川温泉散策、黒川の湯
黒川温泉は、大分の有名な温泉地の別府や由布院とは違って、こじんまりした小さな街に温泉宿が立ち並ぶ、いわゆる鄙び系の温泉地である。
交通の便も悪いことから、相当前にはそれこそ知る人ぞ知るという秘境みたいな所だったのだが、当地の人の努力により、今では全国区レベルの人気温泉となっている。
私が前に訪れたのは、10年くらい前だったけど、そのころは既に観光客が多い温泉地となっており、街中心部の狭い道などはとても混雑していた。
そして、久しぶりに訪れたら、…人が多いのはそのとき同様だったが、周りの人の言葉が、韓国語、中国語ばかりとなっていた。周囲を飛び交う言葉は異国語ばかりであり、いったいここはどこの国? という状況であって、黒川温泉は全国レベルの温泉地どころか、国際的観光地になっていた。
たしかに温泉そのものに加え、旅館情緒、街の風情、周りの山々等は、あちらの国にないようなものばかりであり、人気が出るのは理解できるが、…しかしこんな山の中の、ちいさな温泉地がねえ、と少々驚いた。
その黒川温泉の街の中心部の写真など。
黒川温泉は、田原川の支流の狭い地帯に沿って、無理やりに建物を詰め込んだような造りになっている。それが、こういう川沿いの温泉地の独特の風景を生み出している。川には竹のランタンなようなものも飾られており、夜にはきれいそうである。
次は黒川荘の温泉のことなども。
温泉宿、黒川荘のシンボルとなっている屏風岩。
大露天風呂からは、この岩を正面から眺められ、見る角度によっていろいろな模様や形が浮き出て来る。
前を流れる田原川には、黒川温泉から源泉掛け流しの膨大な湯が流れ出され、温泉成分に富んだ川になっている。
黒川荘の離れは、この茅葺門から入る。
手入れの行き届いた美しい門である。
離れには全て内風呂と露天風呂がついており、露天風呂は立派な広さである。
そして湯は少々濁った碧色で、とても身体が温もる、いい湯である。
離れには家族風呂もあり、こちらのほうが部屋風呂より広く、また眺めもよい。
そして風呂のなか、極上の笑顔を浮かべている「ちんちん地蔵」のたたずまいがじつに良く、この姿を眺めるだけでも楽しい気分になってしまう。
黒川荘の離れに泊まったときは、部屋風呂だけで満足するのでなく、このちんちん地蔵湯も是非入るべき。
黒川温泉、じつは2月初旬ということもあり、雪見温泉を狙っていたのだが、突然初夏なみの温暖な気候となり、雪などどこにも無かった。
雪は無けれど、それならばこの気候で、梅が咲き出したのではと思い、黒川温泉を出たのち、日田に向かって、梅の名所「おおくぼ台梅園」へと行ってみた。
しかし、数日の暖気程度では花は開くわけもなく、梅林はまだまだ蕾であった。
しかたなく名物の梅酒を買って、梅の風情は家で味わうこととした。
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