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February 15, 2014

大雪の九重一日目:久住山撤退、ついでに黒岩山撤退の記

【牧ノ戸登山口】
1

 本日の予報は平野部では好天だが、山間部は雪雲が通過しているとのことだったけど、その通りの天候となっている。
 久住の強風は定番の名物ではあれど、これに雪が加わると、けっこう辛い登山となる。そして、なにより午後12時半からのスタートなので、無理は禁物であり、短時間の行動におさえることとして出発。

【登山道】
2

 最初の急傾斜のところからして、大量の雪の積もり具合。
 ここまで雪が積もった牧ノ戸も初めて見た。

【展望所】
3

 登山口から少し登ったところの展望所。
 ここからは三俣山と長者原が見えるはずだが、なにも見えず。

【沓掛山】
4

 沓掛山に登れば、次のピークと、久住山までつながる稜線が見渡せるはずだが、視界が相変らす悪い。
 そして稜線に出ると、風も強さを増し、それにつれ寒さも厳しくなってくる。

【登山道】
5

 こういう灌木帯のなかは、風もやわらぎ、楽にはなる。

【登山道】
6

 稜線を歩き、徐々に高度を増していくと、ガスはさらに濃くなっていく。
 ここですれ違った人に、「もうこれ以上は危ないですよ。さっきホワイトアウトして何も見えなくなりました。雪も深くなる一方です」と言われた。
 「とりあえずは西千里浜まで行ってみます。頂上まではとても無理でしょうから」と私は答えた。
 そして、振り返って写真を撮ると、先ほどの人はすでにガスのなかにぼんやりと姿を隠していた。

【西千里浜】
7

 ガスが濃くなり、風も横殴りに吹き付けて来るなか、なんとか西千里浜の入り口まで来た。
 本来ならここからは西千里浜が見渡せ、雪の平原が広がっているはずなんだが、なにも見えず。
 そして、深くなる一方の雪のなかで、トレースがなくなっていた。どうやら本日の登山者のほとんどはここで引き返していたようだ。雪道には、一人分のツボ足歩行の跡はあるにはあったが、どうも星生尾根に向かっているようである。
 天気の好転が期待できないなか、これ以上歩を進めても、なにがどうなるものとも思えず、私もここで撤退を決定した。

【登山道】
71

 下山中、なんと5人ほどの登山者とすれ違った。
 午後2時という時刻に、大雪の久住山を登っている人が本来そんなにいるはずはないのだが、…たぶんみな私と同様に、登山口にたどり着くまでに時間がかかったのであろう。
 その一人に、どこまで行かれましたか? と聞かれたので、「西千里浜の入り口までです。今日は条件が悪すぎます」と答えたら、「みんな同じことを言いますねえ。私も行けるとこまで行ってみます」とのことであった。

【登山道】
8

 標高が下がると、ガスも薄くなり、見晴らしが良くなった。
 沓掛山方向の風景。
 枝が一方にしか伸びていない樹々が、久住の風の強さを知らせてくれる。

【黒岩山】
9

 牧ノ戸まで下って行くと、向かいの黒岩山が見える。
 黒岩山は標高が低いので、ガスはあまりかかっていない。
 本日の登山は不完全燃焼であり、時間も余っているので、予定を変更して、黒岩山に登ってみることにした。

【牧ノ戸展望所へ】
10

 道路を渡り、まずは牧ノ戸展望所へ。
 今日は黒岩山には誰も登ってなく、道は完全な新雪である。
 50cmほど積もった雪を、ズボズボ踏み抜きながら進んでいく。

【登山道】
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 展望所を過ぎ、黒岩山へと向かう。
 ここの登山道は、凹型にえぐれているので、雪が吹きだまっており、大変な量の雪である。膝まで埋る新雪をひたすらラッセルして進む。

【登山道】
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 黒岩山に取りつくと、傾斜が急になっていることから雪の量が減るかと期待していたが、そんなことなく相変わらず膝ラッセルを続けて行く。

【登山道】
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 途中で動物の足跡が。たぶん鹿であろう。

【登山道】
14

 傾斜を登り切り、稜線上の平たいところに出たら、雪がおそろしく積もっていた。
 ほとんど底なし沼状態で、体重のぶんだけ身体が沈み、腰まで埋るので、通常のラッセルでは進めなくなってしまった。それでピッケルと膝蹴りで雪壁を壊しながら進むことになる。

【縦走路】
15

 雪壁をかきわけ、除雪車みたいな感じで進むうち、縦走路の標識に出た。
 この高さではまたガスが濃くなり、風も強くなっている。
 黒岩山を下からみたとき、山頂あたりに雲がかかっていたが、その雲に突入したわけだ。
 この標識から、黒岩山山頂はもうすぐのはずであるが、視界の利かぬなかこれ以上進む気はしなくなり、ここで引きあげることにした。
 べつだん無理して黒岩山の山頂まで行かねばならぬ理由もないし。

【登山道】
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 行きは苦労してラッセルしてきたけど、帰りは自分の足跡をたどればいいので楽ではある。まっすぐな傾斜ではときどき滑り下りたりしながら、快調に下って行った。

【登山道】
17

 標高が下れば、ガスから抜け出すことができ、自分がラッセルして来た道も見渡せる。
 向かいの久住を見れば、1400m以上くらいから雲のなかに入っている。

【展望所】
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 展望所まで下り、黒岩山を見返せば、やはりそれくらいの高さから雲のなかだ。

 本日は久住、黒岩山、どちらも撤退ということになってしまったけど、こういう悪条件の日は無理は禁物なので、まあ仕方がない。

【九重星生ホテル】
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 牧ノ戸からは長者原まで下り、本日の宿「九重星生ホテル」へと。

【九重星生ホテル】
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 九重星生ホテルは、登山者が下山後に立ち寄り湯としてもよく使われるホテルで、ここの露天風呂は泉質といい広さといい、素晴らしいのである。
 そして、2月に入り2週にわたって失敗した雪見風呂であるが、今回初めてGetに成功。写真の向かいにある建物が温泉施設である。
 …それにしても、雪見温泉Getは良かったのだが、雪降り過ぎという気がしないでもない。

【夕食】
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 夕食を食事処で。
 大雪のせいで、今日はキャンセル続出であり、キャンセルしてない客もいまだホテルにたどり着けていませんとのことで、広い食事処、ガラーンとしておりました。
 
 さて明日は天気は回復との予報である。
 本来は大船山の予定であったが、雪の積もりまくった西千里浜の白く輝く雪原は是非ともみたく、明日も牧ノ戸から久住山に登ることにした。

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