« 雪の由布岳 | Main | 雪の行縢山 »

February 08, 2014

玉の湯旅館@由布院

【由布院 湯の坪街道】
6_2

 由布院では街の中心部にある宿は、湯の坪街道を通る必要がある。この観光道路は、狭いうえに、歩行者天国のように観光客が大勢歩いているため、車の通行には少々のテクニックを要し、由布院の宿が使いにくい理由の一つになっている。

【玉の湯旅館】
1_2

 その通りにくい道を通って車を止め、本日の宿玉の湯へ。
 玉の湯の庭は由布院の自然を模した雑木林なのだが、今は冬枯れの季節で、悄然とした佇まいである。

【部屋】
5_2

【リビング】
21

 部屋は、和室と寝室と小さなリビングである。
 寒いときには、和室の炬燵が温もってよろしい。
 いつもは旅館ではテレビを見ることほとんどない私であるが、今回はソチ・オリンピックの年であり、女子モーグルを観戦。
 …上村愛子4位は、残念であった。そして、オリンピックで金・銅獲った里谷多英の偉大さを改めて思い知る。

【部屋風呂】
2_2

 玉の湯の温泉は単純泉。
 広い湯船で、湯疲れしない、あっさりした泉質を楽しみましょう。

【庭】
31

 玉の湯旅館は、かつての自然豊かだった由布院を再現するかのように、このあたりに生えている樹々と草を使って、素朴な庭つくりをしている。
 その庭を眺めながらテラスで寛ぐのが、玉の湯滞在の王道であるけど、冬は寒いので眺めるだけにしておいた。
 庭を楽しむには、緑豊かになる初夏からがお勧め。近くでホタルも飛んでいるし。

【食事処】
1

 玉の湯旅館では、夕食は部屋食と食事処とのどちらかを選ぶことができる。
 食事処だと、メイン料理で豊後牛焼きを選んだときに、目の前で焼くことができるので、これを選ぶなら食事処のほうがよい。

【前菜】
2

 旬の素材の盛り合わせ。
 鯛の毬鮨、卵焼き、キンカンの甘煮、揚げ牛蒡、鳥肉牛蒡巻き、菊花蕪、菜の花。
 これに小鉢で、野菜の白和えと自然薯椀。

 どれも地元の素材を用いて、丁寧につくられた料理。
 ただしこれらはボリュームがあるので、のちのメイン料理等に備え、ゆっくりと食べ、胃袋に負担をかけないように注意する必要がある。

【向附】
3

 造りは、鱒の昆布〆にカンパチ。穂紫蘇とクレソンを添えて。
 山葵も含め、これの色合いがうつくしい。

【椀物】
4

 椀は鱧真丈。
 出汁はつよめの昆布出汁。
 繊細さよりも、素材と出汁の旨みを強調した、山間の宿の味といった感じ。

【焼物】
5

 山女の塩焼き。
 ホクホクとした、ほどよい焼き加減。

【煮物】
6

 煮物は、地元の素材を田舎風の味で煮漬けたもの。
 玉の湯の名物でもある。
 家庭的な、素朴で味を楽しめる。

【メイン1】
7

 これも玉の湯の名物、メインディッシュのその1、豊後牛。
 玉の湯ではメインを焼肉と、鍋3種類のどれかを選択でき、鍋のみにすると量が多くなりすぎるので、焼物と鍋を選択する人が多い。
 サシのきれいに入った豊後牛に、それにおまけでタレに浸した地鶏、それと野菜を卓のコンロでじっくりと焼き上げる。

【メイン2】
81

 軍鶏、スッポン、合鴨の3種のうちから選べる鍋のうち、由布院といえば、スッポンの名産地安心院が近くにあるので、スッポン鍋を選んでみたい。
 スッポンの濃厚な出汁と、濃厚な香り、それから地獲れの新鮮な野菜を鍋につっこんで、ぐつぐつと煮て、素材豊かな由布院の魅力を存分に味わおう。

【雑炊】
9

 スッポン鍋のあとは当然雑炊で〆る。
 雑炊は、河豚が一番か、スッポンが一番かは、常なる難問であるが、とにかく今食べているほうが一番美味い鍋と、いつも感じられる。


 玉の湯旅館はおもてなしの宿であって、ここに泊まると、この宿で心いくまで楽しんでくださいという宿の気持ちがひしひしと伝わって来る。そして、料理もその流れにあり、コンセプトは「田舎の豪邸の御馳走攻撃」という感じで、今ある美味いものありったけなんでも食ってください、とばかりに旬の料理が次々に出て来る。
 当然、量が多いわけで、しかしながらこの宿の利用者は年配者が多いこともあり、フルコース全部食べるのは困難な人も多いため、仲居さんたちは常に、客の腹具合を考えながら、「まだ食べられるなら、これはいかがでしょう」と、量を調整しながら料理を出してくる。
 そのため、玉の湯旅館の夕食を全て味わうためには、事前に腹をすかせてくること、料理をゆっくり食べること、酒はほどほどにする等のコツが必要となる。

 本日は昼食抜きで山に登り、しっかりと事前準備をしてきた私は、全食制覇に成功した。それでもやはりメインの時には腹につらかったのは、元々の量が多すぎるのと、さらには酒をさんざん飲んでしまったからであろうで、これは次回への反省点としておこう。

【手押し車】
4_2

 玉の湯はチェックイン午後1時、チェックアウト午前12時という、とてもゆったりとできる時間設定になっている。
 ただし、最少この1時間で部屋の片づけをしなければならないので、従業員の人は非常なスキルがいると思われる。
 チェックアウト間際、部屋の前には玉の湯名物の手押し車が置かれ、テキパキと片づけが行われているようだ。

【大分川】
Cresson

 玉の湯の前を流れる大分川。
 この川、街中を流れる川なのに、6月にはホタルが乱舞するほどの清流である。
 川べりを見れば、クレソンや芹が群生している。
 玉の湯の料理はクレソンが多用されているので、もしかしてこれを使っているのですか?と以前たずねたことがあったが、違っていた。でも、おいしそう。

 向かいには、冠雪した由布岳が聳えているはずだが、今日は雲に隠れていて上のほうまでは見えず。由布院は由布岳が見えて初めて本物の風景になるところがあり、その姿を写真に撮れなかったのは少々残念であった。
 今度はホタルの時期にでも訪れてみよう。

|

« 雪の由布岳 | Main | 雪の行縢山 »

和食」カテゴリの記事

旅館」カテゴリの記事

温泉」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88430/59124116

Listed below are links to weblogs that reference 玉の湯旅館@由布院:

« 雪の由布岳 | Main | 雪の行縢山 »