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February 22, 2014

竹崎カニ:海上館@佐賀県太良

【ワタリガニ】
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 日本人が甚だ好む海の味覚、蟹はいろいろな種類があるのであり、各々が個性豊かな味を持っていて、どれも美味しいけれど、九州人はとくにワタリガニを好む人が多い。
 なにしろワタリガニは九州の海ならどこでも泳いでいるし、蟹カゴを沈めておけば容易に獲ることもできる身近な蟹である。手軽に手に入り、さらに味が濃厚であることから、人気が出ないほうがおかしい。
 そして、タラバやズワイと異なり、内子や味噌もたいへん美味なことから、内子が最も豊かになる冬が、ワタリガニの狙い時となる。

 ズワイガニは産地によって「間人蟹」「津居山蟹」「加納蟹」等、いろいろなブランドがあり、それぞれ自分のところが一番と宣伝しているけど、…私のような素人にとっては、それらのブランド蟹ははっきり言っても、どれ食べても区別がつかない。
 しかしワタリガニは、佐賀太良の竹崎地区のブランド蟹「竹崎カニ」は各地のワタリガニと比べ明らかに内子や味噌がぎっしりと詰まっており、さすがブランドとなるだけある蟹と、食べていて分かる。

 そういうわけで、冬の魅惑の味覚、竹崎カニを食べに、太良へとGo。

【海上館】
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 太良の料理旅館、海上館。
 太良は竹崎カニが名物であり、それをメインとして出す旅館が数多くある。ここもその一つであり、いかにも田舎の民宿風な宿が立ち並ぶ太良地区のなかでは、けっこう瀟洒な外観を持つ宿であった。
 玄関のカニのオブジェが、またいいです。

【生簀】
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 宿には生簀があり、そのなかにはサイズ別にカゴに入れられたワタリガニがぎっしり。
 どれもおいしそう。

【ワタリガニ活き造り】
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 最初に出たのは、平目の活き造りとワタリガニの活き造り。
 ワタリガニはあんまり刺身には出てこないカニであるので、珍しい。

【茹でワタリガニ】
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 ワタリガニは、やっぱり茹でたもの、あるいは蒸したものが一番。
 茹でられ赤くなったジャンボサイズのワタリガニ。これはとても大きく、サイズ比較のため横に生ビールのジョッキも並べてみた。

【茹でワタリガニ】
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 竹崎カニの特徴、ぎっしり詰まった内子。甲羅の端まで満ちている。
 これに豊潤な味の味噌もからめて食せば、まさに極上の味。
 さらに、ワタリガニは身も非常に濃厚な味であり、ジャンボサイズだけあって量もたっぷりのその身を、ひたすらもくもくと食べる。
 …このワタリガニ、とても大きいので、これ一杯だけで相当に腹がふくれてしまう。

【焼きワタリガニ】
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 焼きワタリガニは調理場で焼かれて持って来られた。
 焼くことにより、さらに香ばしさが増し、部屋中にワタリガニの香りがただよう。
 ただし、焼きが入り過ぎ、味噌がスカスカになってしまっていたのが残念。
 この料理は卓上コンロで、甲羅を半生状態に焼いて、ほのかに熱の通った味噌を食べるのが私は好みだな。

【焼き牡蠣】
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 ジャンボ蟹を一人前二杯使った料理は、蟹だけでたいへんな量であるが、海の幸豊富な地ゆえ、その他の食材もずらずら出て来る。
 これは、太良地区のもう一つの名物焼き牡蠣。
 この界隈は牡蠣小屋だらけだけど、宿でも当然出てきます。

【アラカブ煮漬け】
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 普段は主役を張れる食材アラカブも、ここでは脇役。

【車海老】
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 車海老は塩焼きとともに、活きでも出て来る。

【茶碗蒸し】
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 スイートコーンの茶碗蒸し。

【天麩羅】
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 天麩羅は、牡蠣、かきあげ、山菜。
 田舎旅館特有の冷めた天麩羅でなく、揚げたてのものであった。

【蟹雑炊】
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 蟹コースに蟹鍋はなかったけど、別途に蟹の出汁がとられ、蟹雑炊が〆で出て来る。
 ワタリガニならではの濃厚な香りと味。

【デザート】
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 デザートは、なかなか洒落た林檎のコンポート。


 料理全体では、「ともかく今出来る美味いものをなんでも出してやろう」という感じの、流れも調和もへったくれもないようなものであった。これって、よほど胃袋の強い人でないと完食は無理であろう。
 しかし、地方の料理旅館としては、それもまた立派なスタイルの一つであり、面白いとも言える。
 なにはともあれ、竹崎カニは大変美味であり、とくに目当ての茹でカニは見事なものであったので、満足至極である。

【露天風呂】
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 海上館は海に面しているので、露天風呂からは有明海が一望でき、とても開放的な気分を味わえる。
 ただしあまりに開放的すぎ、立ちあがったりすると、目の前の道路から丸見えという、少々雑なつくりとなっていた。

【部屋】
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 部屋にも露天風呂がついているけど、アジアンリゾート風の小さなバスタブが二つあり、太良という地には、どうも場違い感がある。
 この旅館は温泉を楽しむたぐいの宿ではないが、風呂を楽しみたいなら、部屋風呂より大浴場を使ったほうがよいであろう。

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