地鶏:焼肉さかえ@宮崎県門川町
雪の大崩山、中ワク塚までの往復なので、さほど疲れるはずはないのだが、予想外に雪が重く、進む足一歩一歩が負担が重く、下山した頃には今までにない疲れをずっしり感じた。
車に乗って、いったん「美人の湯」に寄り、支配人に大崩山の現況などを報告し、それから温泉に入り筋肉の凝りをほぐす。
こう疲労のたまった身には、元気のつける食事をして、体力を回復せねばならない。
それで、門川町の名物店「焼肉さかえ」で、良質の蛋白質の補給と、それに生ビールで水分の補給をしに行った。
ここで、少し宮崎の地鶏の説明を。
宮崎名物といえば東国原知事のときに話題にもなった「地鶏の炭火焼」であるが、宮崎で地鶏といえば普通は卵を産まなくなった親鳥のことを指す。すなわち一般的に用いられる、名古屋コーチンとか比内鶏のような、特殊な育て方をした「地鶏」ではない。
もちろん親鳥もしっかりした食材であり、特にそのコリコリした歯ごたえは魅力的である。宮崎では、この親鳥に、旨みと香りを添加すべく、ラードなど油をかけながら盛大に炭火で焼くことにより独自の料理に昇華させている。
これはこれで立派な郷土料理だ。
ただし、鶏の飼育に技術を蓄積した宮崎には、当然本格的な地鶏も飼育されていて、たとえば「地鶏頭(じとっこ)」は、全国的なブランド鶏である。この地鶏頭以外にも、美味しい地鶏はいろいろとあり、その一つに門川町の「天下鶏」がある。
「焼肉さかえ」は「天下鶏」が名物であるが、この天下鶏は「さかえ」が自分たちで育てた地鶏なのである。すなわち、飼育、製造工程、料理まで全て関わっているという、本格的な地鶏料理店なのである。
この店、地鶏が名物といっても、焼肉店だけあって、牛、豚等も当然出る。それらは、評価が高く、それを目的に来る客も多い。
そういった肉やホルモンは、客各自が自分らの好みで焼くことになるが、この店が育てた「天下鶏」は、店の料理人が自ら、いい具合に焼いてくれる。
そうしてほどよい加減に焼けた地鶏。
いわゆる宮崎の地鶏の炭火焼と違って、焦げさせるようなことはしない。
刺身でも食べられる鮮度ゆえ、半生くらいが最も美味しく食べられる。
宮崎に来たなら、個性豊かな「地鶏の炭火焼」もいいと思うけど、こういうじっくりと育て、旨みの凝集した、それこそ宮崎の自然の豊かさを感じるような地鶏焼きも是非体験してもらいたいものだ。
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