平成26年初日の出@祖母山山頂
元日の早朝、初日の出を見るために小屋から山頂へと登って行く。
雪で登山道は底上げされており、霧氷のトンネルのなかを進んでいく。
急登を抜け、平たく、景色が広がったところが山頂であるが、…その景色、周囲一面ガスがかかっており、これは日の出を見るには微妙な天気だ。
山頂に出たとたんこの景色を見て、私と、それから一緒に登ってきたトレラン青年の二人から思わず「あちゃ~」という嘆声があがる。
山頂には、東方向を向いて待機している人、30名ほど。
毎年登っている人もいて、近年初日の出を見ることは3年続けて失敗しており、今年も駄目かとの声も出た。
山頂は写真では伝えにくいけど、強風が吹いており、雲の流れは早く、ガスも渦巻いて流れている。
そしてガスの切れ目から、小さく、太陽が姿をのぞかせた。
なにはともあれ、平成26年初日の出をGETである。
太陽はいったん雲に隠れたが、高度を上げるとともに明るさを増してくる。
雲の端が輝き、なにか素晴らしいものを見せてくれる雰囲気となってきた。
ガスが流れ、東方向には、朱に染まった大崩山が、その巨大な山容の姿を現した
太陽はさらに力を増していく。
そして、ガスと雲にまとわれつつ、その合間から、太陽が炸裂するかのように光を放った。
神々しくも、荘厳な姿である。
雲とガスの流れとともに千変万化に姿を変えていた元日の太陽であるが、これがそのクライマックス。
初日の出のショーをずっと眺めていた登山者たちは、太陽がはっきりと姿を現したところで、万歳三唱をあげ、初日の出が見られたことを祝った。
山の上という場所はガスがかかる確率が高く、初日の出を見るには条件のよくないところなのであるが、このように条件がうまくあえば、自然のマジックが見られるわけで、今年の祖母山山頂ではそのマジックを幸運にも堪能することができた。
寒い思いと、きつい思いをしないとたどり着けない場所に来た者たちだけが経験できる絶景であった。
太陽があがり、ガスも流れ、長々と続く雪の祖母山縦走路が見渡せた。
今年もまたこの路を何度も通ってみよう。
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Comments
キミの体力がうらやましい。
ぜひチョモランマを制覇してください!
自己責任で(笑)
Posted by: 天ちゃん | January 09, 2014 11:12 PM
素晴らしい景色ですね!
爆発するような、初日の出。最高です!!
冬山に登る楽しさも格別でしょうね。
私も、子育てが終わったら登山も趣味にしたいといつも思っています。
Posted by: Take | January 10, 2014 04:15 PM
今回は小屋にお一人じゃなくてヨカッタですね(笑)
今年の元旦は、くじゅうも霧島も
山頂で初日の出が拝めなかったようです。
祖母山に居た約30名は幸運でした。
Posted by: しゅぷ~る | January 10, 2014 08:33 PM
〉天ちゃん先生
チョモランマはとても無理ですが、モンブランくらいはいずれ登りたいです。
登山は体力つくりに、よい運動ですので、…宮崎ワイン会グループで双石山とか登りましょう!
Posted by: 湯平 | January 11, 2014 10:29 AM
〉Takeさん
登山はきついですけど、また報われること多き趣味です。
Takeさんの体力があれば、どんな山でも登れるでしょうから、素晴らしい世界が待っていると思います。
Posted by: 湯平 | January 11, 2014 10:32 AM
〉しゅぷーるさん
じつは宮崎の平地でも天気はいまいちで、元日に初日の出Getに成功した人は、少数派だったようです。これも我々の日頃の心がけがよかったからでは。(笑)
今年もまた楽しい登山を積み重ねていきたいです。
Posted by: 湯平 | January 11, 2014 10:34 AM