忘年会走行会@宮崎りんりん館チーム
本日は宮崎の自転車仲間の忘年会走行会。
この寒い時期にサイクリングは少々きついのだが、うまい具合に12月半ばにしては穏やかな天候となり、サイクリングにちょうどいい塩梅であった。
佐土原の久峰公園をスタートして、北西方向へと走る。
ちょっとした坂を越えて、新田原基地へ出て、その広大な敷地に沿って走行。
尾鈴山サンロードに入り、車の通行量の少ない、気持ちのよい道を走る。
好天のもと、尾鈴山もくっきりとその姿が見える。
今回のコースの目玉の、ループの坂。
正面に見える高架橋の高さまで、約50m登る激坂である。
走行会主催のAさんが動画を撮るために、先に橋まで登り、合図をしてからスタート。
高さはたいしたことはないものの、傾斜が急なので、それなりに苦労して登った。
ついでながら、走行中のメンバーと、そして動画を撮るAさんも撮影。
この橋は、小丸川と、木城の平地が見渡せる、いいビューポイントである。
ところで、この風景のなか赤丸で囲ったところに工場がある。この工場、じつはAさんがかつて経営した「夢の工場」であった。
以前に、今まで人工栽培の方法のなかったハタケシメジが、その栽培法が開発されたとき、これは受けると思ったAさんは、そのパテントを持つ企業と契約し、ン億円の大金をかけて、ハタケシメジ栽培工場を造った。
Aさんの狙い通り、ハタケシメジはホンシメジなみに美味しく、また栽培品の品質も良かったので、一流の料理店でも購入されるほど人気が出た。
しかしながら、工場運営を続けるうち、やがて重大な誤算が判明した。
ハタケシメジは冬にはよく売れるのだが、夏にはさっぱり売れないのである。
これは、「日本ではシメジは基本的には鍋の具材である」という認識を考慮しなかった、すなわち工場を建てる前のマーケッティングリサーチに問題があったわけだが、…宮崎人はだいたい気質がおおらかなので、この手の失敗は、よくあることではある。(典型例:シーガイヤ)
この苦境に対して、Aさん夫妻は日本全国を股にかけた奮闘を行った。その笑いあり涙ありのプロジェクトXは、…とても面白いのだが、長くなるので割愛し、またの機会ということで。
それはともかく、こういう新たな事業の企業って、内実は大変だったのでしょうけど、なんといっても男の夢であり、これを実現したAさんをうらやましく思う。
ヒルクライムののちは、川南から都農へ向かって行く。
尾鈴山は、このサイクリングで常にいい風景のアクセントになっていた。
昼食は都農の「四季の味 うたげ」にて。
ロードバイクでの外出の場合、常に駐輪の方法が問題になるけど、この店では奥の店専用のスペースを開放してくれて、セキュリティのある場所に9台の自転車を止まらせいただき、自転車乗りにとってとても有難い店であった。
昼食は、お決まりの定食で。
洋と和が混在した、手間のかかった料理である。
これで1000円なのは、CPよしである。
私が料理の写真を撮っていると、隣のSさんが、「自分もブログに載せてくれ」と要望するので、撮影しUPいたしました。
このブログ、基本的には顔出しNGでやってるので、顔出しは珍しく、他の顔出しは寿司店店主ばかりなので、初めての一般人参加であります。
まあ、だからなんだというわけではないのだが。
都農からは川南駅前を走る県道302号線を走行。この道は自転車乗りにとっては、よく知られた道であるけど、国道10号線に合流する前に激坂があることでも知られている。
その激坂を走らない裏道ということで、Aさんが先導してその道を行ったが、(ルートラボ参照)、…やっぱりそれなりの坂ではあった。
県央のサイクリングでは、交通量の多い国道10号線をいかに避けて走るかが問題になるのだが、このように10号線に沿った脇道を使って走行。
車は地元民しか走らないような道であり、狭いながらも、自転車にとってはたいへん走りやすい道であった。
今回の走行会は、裏道、脇道を駆使しての、マニアックなコースであったが、面白く、珍しい風景や光景を見ることができた、楽しいものであった。
走行会ののち、夜は「ワイン食堂geeks」で忘年会。
この店、新しくできたばかりなのだが、ワイン仲間からの評判もよく、気になっていたが、年内に訪れられてよかった。
雰囲気はビストロ風で、アットホームに、みなで盛り上がれるいい店であった。
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Comments
喜んで頂き嬉しいですね。
また温かいご紹介、誠にありがとうございます(笑)
次回、ご一緒出来るまで・・・
Posted by: itijouji1969 | December 18, 2013 07:56 PM
地元の人しか知らないルートってのは、やっぱり走っていてワクワクします。楽しいルートありがとうございました。機会があれば、県北でもこういう走行会やりたいです。
それと、ハタケシメジの物語は、新たな食文化の開発と広報の苦労が混ざった、たいへん奥深い話ですので、これは一冊の本にする価値もあるのでは、と思いますよ。
Posted by: 湯平 | December 18, 2013 10:26 PM