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November 01, 2013

秋の味覚を摘み草の宿「美山荘」にて

 摘み草の宿「美山荘」で、秋の味覚を存分に味わおうと、京都の山奥にある美山荘へと。
 この近くで取れる食材を主に使っている美山荘では、今の時期のメインはやはり松茸であり、宿に入った時点で、すでに心は松茸モード。

 夕食は、先付けは大粒の銀杏の朴葉味噌焼き。造りは鯉。いつもながら、川魚特有の臭みのまったくない、鯉の味を純粋に味わえるものである。次に小椀として、南瓜の白味噌椀。

 そして、ここで料理長がこれから調理を行う松茸を見せてくれる。

【松茸】
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 大きな松茸がごろごろと。前に出されたとたんに松茸の香りが強く立ち上って来る。
 京都の山の旅館ゆえ、丹波の松茸を期待するところであるが、今年は全国ニュースでも伝えられたように、京都は秋に大雨に襲われたため、丹波地方は松茸が不作となり、それでこれは福井の名田庄産とのこと。
 松茸ばかりに目がいってしまうが、右端の黒い茸は、松茸以上の珍味とされる黒皮茸である。

【松茸炭火焼き】
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 松茸の料理は数多くあれど、これほどのサイズのものだったら、炭火焼きが一番。
 目の前で松茸は焼かれ、狭い食事処は、松茸の香りで満たされます。

【八寸】
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 松茸が焼きあがる間は八寸を肴に白ワインを飲みましょう。
 胡桃豆腐、橡餅、菱、豆、鮎の一夜干し、川海老揚げ、黄身味噌、などなど。
 いずれも手の込んだ、繊細にして美しい料理の数々。

【松茸】
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 松茸は傘が開いたものは、香りがまず素晴らしい。そしてかめば、香りとともにそのジューシーさにも魅了される。

【松茸】
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 傘の閉じたものは、歯ごたえがよく、そして味が濃い。
 松茸には、それぞれいろいろな魅力がある。

【黒皮茸】
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 松茸に劣らぬ珍味、黒皮茸は、漬けをかけながら丁寧に焼かれる。
 これもとても個性の強い茸で、「黒皮茸の味」としかいいようのない濃厚な味が広がる。常連客には、松茸よりもこれがいいという人も多いそう。


 松茸ばかりに圧倒されそうになるが、美山荘の料理はまだまだこれで終わりではなく、さらに凄さを増していく。

 このあと、琵琶鱒の一口寿司、クチコの吸い物と続き、次には杉板が炭火で焼かれる。

【杉板焼き】
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 この杉板の中身はなにかというと、…

【落ち鮎の杉板焼き】
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 今が時期の落ち鮎なのでありました。
 卵がたっぷりとつまっている落ち鮎は、鮎の香りも高く、それに杉板の香りが重なり、なんともいえぬ良い香りとなっている。

【茸椀】
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 これも秋の名物。近くの山で取れた様々な茸が、香りと味を競合しあう、まさに秋の椀である。

【栗御飯】
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 〆は松茸御飯でなく、栗御飯。
 栗というものはそれだけでも美味しいが、御飯と合わさって炊かれることにより、互いに香りも味もとんでもなくよくなるのである。
 これは、悶絶的に美味しい。

 美山荘の料理、最初から最後まで、全て絶品もの。
 季節により旬のものは変わり、それをその都度最も美味しく美しいかたちで出してくれる宿。
 日本の宝のような宿である。

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Comments

紅葉は後二週間でピーク?(ToT)
松茸はもう終わっちゃったし。。。

それでも比肩するもの無し。中東家のムニュ デギュスタシオン(*^^*)

Posted by: 天ちゃん | November 12, 2013 at 01:21 PM

和製オーベルジュの究極のような存在ですね、美山荘。
中東家の流れはまだまだ健在で、五代目が厨房にいましたよ。

Posted by: 湯平 | November 12, 2013 at 09:17 PM

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