ETOランドヒルクライムレース@第一回大会
宮崎県北延岡での初めてのサイクリング大会である、ETOランドヒルクライムが本日開催された。
六峰街道の入り口である、ETOランドへのヒルクライムは約9kmの距離で750mの高さを登る、けっこう手ごたえのあるコースである。この坂を利用して、道路を貸し切っての本格的なヒルクライムレースである。
コースは面白いのだけれど、ETOランドは知名度に乏しく、また不便なところにあるので、参加者は県北の者にほぼ限定されるであろうけど、それはそれでアットホームな大会となるであろう。
ETOランドの駐車場。
到着している選手のうち何人かは、ローラー台を回して、UP中である。
「勝とう」と思って参加している人たちは、心がけからして違うなあと感心。
受付のときに渡されたパンフでは参加者は31人であった。そして用意されているメダルは、数えると20個ほどある。3分の2の確率で表彰台か、これは自分でもゲットできるのでは、と一瞬思ったが、自転車というのは愛好者が中年男性に極端に偏ったスポーツであり、私の参加するカテゴリーは選手層が厚い。まあ、無理だな。
好天のもと、記念すべき第一回大会の開会式。
中央で開会の辞を述べている、古式の服装をした人は、延岡のゆるキャラというわけではなく、ETOランドのある速日の峰に降臨した伝説を持つ、「ニギハヤヒノミコト」。古代の神様である。しかし、神様だけでは食っていけないので、普段は北方町の総務課で働いているそうだ。
写真のなか、ひときわ目立つ痛ジャージを着ているのは、田中サイクルのTさん。この人も含め、やはり参加者はよく知っている人か、よく名前を聞く人ばかりであった。
スタート地点まで自転車で下って、しばしの休憩ののちレースが始まる。
この休憩時間中も、周囲を走ってUPしている人もいて、勝ちに行く人の意識の高さというものを知った。
なお田中サイクル組のおじさん達は、みな「レース前に走ってたら、疲れてしまうよ」とかダベりながら、開始時間を待つのであった。
レースが始まると、やっぱり先頭のほうの人たちは速い、速い。
鍛えている人たちの力強さを、まじまじと実感する。
とはいえ、レースゆえ私も普段より2割増しくらいに力を出してペダルを回し、これはけっこういいペースで走ってるなと思ってるうち、背後から殺気というか、異様な迫力を感じた。2分遅れでスタートした招待選手の白石真悟選手が、ありえないようなタイヤの回転数で迫ってきたのだ。そしてあっさりと横を抜き去り、あっという間にコーナーの向うに姿を消した。次元が違う。別次元の走行であった。
この次元の違い、というのは、へっぽこサイクリストの私のみではなくて、今回の参加者すべてについてもそうであったようである。
今回のレースでは、トップ者は35分25秒であった。これはこれですごい記録なのであるが、白石選手はなんと30分42秒である。どうしたら、そんな速度で登れるのであろうか。
まあ、白石選手は市民レーサーとしては日本最高峰の人なのであるから、それくらい当然であるといえばそうなのだが、あの走りを見ると、やはり驚嘆してしまう。
六峰街道はよく知っているコースゆえ、どこがきついかは分かっており、それなりのペース配分をしながら、なんとかETOランドの入り口までやって来た。ここの劇坂を、最後の頑張りで登りきり、ゴール。
目標としていた50分切りは達成できたので、いちおう納得のレースであった。
自転車を止め、しばらくはゴールの人たちを眺める。
みんな、全力を尽くして、ヒーヒー言いながらのゴール。ゴールのち、へたりこむ人もいる。
…自転車は健康によいといわれているが、ヒルクライムレースは、ぜったい身体には良くないな。まあ、そのぶん満足度は高いけど。
表彰式は、再度ニギハヤヒノミコトが登場。
知っている人たちばかりの大会だったので、なごやかな雰囲気で行われる。
このレース、コースの手入れや、タイムスケジュールの管理、風呂のサービス等々、初回にしては、うまく運営されていたと思う。
ただし、参加者が31人というのは、やはり問題ではあろう。それなりの規模のある大会だったので、これでは完全に赤字であったと思わる。次回からはもう少し、効果的な宣伝を行い、このレースを末長く続けてもらいたいものだ。
レース中は、とてもよい天気であったが、レース終了後しばらくして雲があたりを覆い、そして雨が降ってきた。本年度の秋、南九州の日曜はほとんどが雨であったけど、本日もその例にもれなかった。
しかし、レース中だけ雨が降らなかったのは、やはり神話の地、神様のおかげであろうか。
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Comments
で、なんかの賞はゲットされたのですか?
Posted by: AB | November 21, 2013 09:30 PM
だから~、中年サイクリストの層は厚いんだから、私が入賞できるわけはないのであった。
どころか、50才台、60才代のカテゴリの人のほうが私よりはるかに速かったのである。自転車って、あんまり年齢関係ないスポーツなのだ。
Posted by: 湯平 | November 21, 2013 09:38 PM