阿蘇小国散策
昨日は台風の影響で中途半端な天候であったが、本日は台風一過の爽やかな青空が広がっている。
雲は高く、流れる風も涼しく、もう秋の気配濃厚であった。
山川温泉から国道に入ってしばらくのところ。
収穫の時期の近い稲穂は黄金色に染まり、ところどころ彼岸花の赤い花もみえる。
山村の秋の風景である。
小国出身の抽象画家、坂本善三の絵を収蔵している坂本美術館。
黒とグレーを主体とした、立体感と奥行きのある特徴的な絵がいくつも並べられている。
施設の半分は町民ギャラリーとなっており、子供たちの絵もたくさん展示されているが、彼らの絵の多くが坂本善三風のタッチであり、ほほえましい。
美術館のそばには鉾宮神社がある。
樹齢700年の一対の夫婦杉が社殿の前によりそって立っている。
静寂と清らかさに満ちた空間。
美術館の前の道を道なりに行けば、小国観光名所の鍋ヶ滝がある。
背後に広い洞窟を持ったカーテン状の滝であり、自然の造形のおもしろさを楽しめる。
鍋ヶ滝は裏に回ることができる。いわゆる「裏見の滝」である。
洞窟は苔むしていて、ひんやりした空気が心地よい。
夏の暑いときに来ると、もっと気持ちよいであろう。
南小国のパワースポット押戸石も訪れた。
広々とした小高い丘に、いくつもの巨石が並んでいて、押戸(巨人)がこの岩で夜な夜な遊んだという伝えがある。
近寄れば、このように様々な形をした安山岩が立ち並んでいる。
岩々は微妙に規則的に並んでいるように見え、それで古代のストーンサークル?なんて説もあるそうだ。
本当にストーンサークルかどうかはともかくとして、この丘には神秘的な雰囲気があり、そういうふうな説が生じるのも分かる気がする。
押戸石の丘からは、九重連山の全てが見渡せ、とても素晴らしい風景をながめることができる。
左端の円錐形の形よい山が、小国富士「涌蓋山」である。
昨日登った山であるが、ずいぶんと大きな山であるなあ。どうりで登り下りに、時間がかかったわけだ。
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