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September 20, 2013

東北旅行(1) 閖上→石巻→南三陸

 連休を利用して東北の宮城と岩手を訪れた。
 この地方は大震災の年の8月と11月に訪れたが、被災の傷跡はまだ生々しく残っており、平地には瓦礫も山積みであって、いったいどこから手をつければいいのだろうという状況であった。
 大震災から2年と半年の時が流れ、その後の復興と復旧の進み具合の観察をメインにしての旅行である。

【閖上湊神社】
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 名取市閖上は、大震災のときのNHKで、津波がこの地を飲み込んでいく姿が真っ先に生中継され、見ているものがみな言葉を失った、あの地区である。
 閖上は広大な平地であり、そのなかに小高い丘が一つあって、ここに社があった。
 津波はこの丘も越え、社も流されたのであるが、復興祈願と鎮魂の思いを込めて、社が復興された。

【閖上地区】
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 湊神社からは閖上地区を一望することが出来る。
 そこからは、一面の更地が広がっている。
 閖上地区は広大な平地であり、「地平線が見えるほど」と言っていいくらいに、ずっと平たく開けているのであるが、その地は、まさになにもなくなっている。
 僅かに残っている土台や基礎から分かるように、ここには住宅が立ち並んでいたのであるが、すべてなくなってしまった。
 なにもないことが、すなわちとんでもなく恐ろしいことが起きたことを直に物語っており、戦慄的な風景でもある。

 写真の左手側には、重機がいくつも入って地盤の底上げ作業を行っていたが、この地に人が戻ってこれるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

【石巻市】
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 石巻市は大震災の年の8月に訪れ、人通り絶えた、廃墟化した中心街にショックを覚えたが、それから2年がたち、再開を行った店が少しあったり、また仮設商店街のようなものもでき、徐々にではあるが復興の歩みは進んでいるようである。

【石巻市 日和山公園から】
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 石巻市の高台日和山公園からは、旧北上川に沿った街や、海岸沿いを一望することができる。
 海岸線沿いの平地は、更地化しており、ここにはまだ人は住めないようであった。
 しかし工場群は稼働しており、さらに整備を続ける工事の音も響いていた。

【大川小学校裏山】
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 東北では学校単位では津波に対しては迅速に対応できており、ほとんどの生徒は無事に避難できたのだが、唯一大川小学校だけは避難がうまくいかず、多くの生徒と教師の命が失われる悲劇が生じた。(詳しい解説はこのweb参照)
 その悲劇の原因としては、防災マニュアルにおいて大川小学校まで津波が来ることが想定されておらず、そして避難場所も指定されていなかったことがあげられる。
 結果としては、大川小学校校舎を飲み込むような津波が襲来し、彼らが助かるには、裏山に逃げるしか方法はなかった。
 しかし教員たちは、別のところに避難することを決定し、津波の犠牲となった。
 そのため、「なぜ裏山に逃げなかったのか?」との非難がのちに生じたわけだが、「この裏山は険しく低学年の生徒達には登るのは困難であった」ために選択されなかったそうだ。

 小学生って結構身が軽いし、それに岩山でもあるまいし、登れないこともないだろうと私は疑問をいだき、この裏山が実際にどのようなものであるかを見てみたかったので訪れてみた。

 それで実際に見ての感想なのであるが、ここを避難場所に使うのは、たしかに躊躇せざるを得ない、ということが分かった。
 コンクリ壁裏の法面みたいなところは傾斜はゆるいのであるが、あの大地震のさいはいつでも地崩れしてもおかしくない所である。また手前の竹が生い茂っているところは、傾斜が急であり、ほとんど崖といってよいくらいの角度を持っている。ここを100人以上の小学生を無事に登らせるのは難事であることは間違いない。

 ただし、あの時彼らが助かるにはそれしか方法はなかったわけで、「正しい選択」はこの険しい崖のような所を登ることであった。けれども、今後同様の事態が生じた場合、私たちはその「正しい選択」をできるのかどうか、いろいろと考えさせられた。

【南三陸ホテル観洋】
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 石巻市からは南三陸町に行き、本日はこの町に宿泊。
 太平洋に面したホテルであり、ウミネコがたくさん舞っていた。
 それで部屋に入れば、太平洋と、ウミネコがお出迎えである。

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