寿司:よし寿司@宮古市
宮古市に宿泊し、寿司店を何軒か検索して、予約のとれた「よし寿司」へと。
店に入れば、ネタケースにはいかにも新鮮な魚や貝が並んでいる。
宮古市は魚の水揚げの多い宮古港のあるところなので、海産物はさすがに豊富なようだ。
まずは造りをおまかせで。
秋刀魚、メヌケ、キハダ、それに赤貝。
どれも鮮度のよいものであるが、やはり秋刀魚の味の良さが抜群。
昨日の盛岡の秋刀魚も良かったし、東北で産地の近くで食べる秋刀魚は素晴らしい。
九州とかでは、ゲテモノ的に思われているふしのあるホヤであるが、東北では好んで食される食材である。
「海のパイナップル」とも呼ばれるだけあって、こういう形だ。
その海のパイナップルは二つに切られており、開ければこのようになる。
九州では鮮度の問題から塩辛で食べることの多いホヤだけど、ここでは酢のもので。
鮮度のよいホヤ独特の、潮の香りが満ちている。
ネタケースをみながら、握りをいろいろと頼む。
造りに続いて、生の秋刀魚を握りで楽しむ。
造りも良かったが、鮨にしてもまた美味である。
その他、握りは全体に鮮魚系であり、魚の美味さをダイレクトに楽しめる。
店の奥にはワインセラーがあって、けっこうな数のワインが置いてあったので、白ワインを一本頼んでみた。お勧めリストのなかに、ルイジャドのシャブリ・セリエ・ド・ラ・サブリエール2011年があったので、それを所望。
ルイジャドは昨年フランスに旅行したときに訪れたワイナリーであり、そこでは2011年のワインをずいぶんと試飲したものだが、地球を半周したところの岩手宮古でまた会うとは、一種の奇遇である。
ワインは果実の香り豊かな、爽やかな辛口ワインであり、鮮魚系の握りにも案外あっていた。
よし寿司は大箱の寿司店であったが、従業員の数も多いので、注文、調理等の手際がよく、そして素材も良かったことから、なかなかいい店だと思った。
またこの店はカウンターは禁煙であり、地方都市の寿司店では珍しいことであって、これは高ポイントとなろう。
大震災の時は、大津波は海から2km近く離れたこの店にも押し寄せ、1mほど漬かってしまい1階は使えなくなってしまったとのこと。大幅な補修ののち再開は出来たものの、1年ほどは客が来なくて困っていたそうだ。
本日の店の賑わいぶりをみると、宮古市にも人はそうとう戻ってきてはいるようには思え、とにかくそういうふうに東北も徐々に活気を取り戻している過程にはあるようである。
魚がどっさりと揚がる宮古では、この魚采市場が獲れたての魚をたくさん見ることのできる名所である。
鯛からカンパチから鮭から蛸から、…ともかくなんでもかんでもいっぱい並べられていた魚采市場であるが、やはり目に一番つき、量も多かったのが秋刀魚。
そして秋刀魚って、じつはサイズにもいろいろあるのだな。
一番大きな特大サイズは、他の地では滅多に見ないほどの大きさである。
こういった魚をふんだんに扱えるわけだから、東北の居酒屋や寿司店は美味しいわけだ。
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