蛮人の内戦 not civil but barbarian war
2011年の「アラブの春」に端を発するシリア内戦が泥沼化の一途をたどっている。
そもそもは不満を訴える国民に対し、軍隊を出動させ多くの死傷者を出させたシリア政府におおいに問題はあったのだが、市民側もそれに対抗して行動をエスカレートさせていった。いまや国外勢力を引きいれ、大量の武器を仕入れて、民間軍隊をつくり武力攻勢に出て街を破壊しまくるなど、およそ一般市民のなすべき領域を超えている。
自分の言い分を通すために武器を持ちだすものを蛮人とよぶが、昔の蛮人の武器が棍棒程度だったのに対し、近代の蛮人は武器だけはいいものを持っているので、殺戮と破壊の規模は飛躍的に上昇し、その災害は国中に満ち、シリアはもはや国家としての態をなしておらず、蛮人どうしの争いにより、本当の一般市民は迷惑千万といったところである。
一般市民らはつねに殺害される心配をしておらねばならず、それがいやなら難民として出国するしかない。
内戦というものは、基本的にはその国の内輪もめなのであって、内政不干渉という原則から、他国がとやかくいうようなものではない。
しかし、ここまで一般市民の被害が出てくるようになったからには、さすがに他の国が国際的になんとかしましょうという話がでるようになった、今までは。
しかしながら、今回のシリア内戦は、その手の方向には話はまとまらないようである。
国連なり多国籍連合が泥沼化した内戦を見かねて、介入したものは、ユーゴスラヴィア、ソマリア、リビア、スーダン、コンゴ等々あるわけだが、根本的な解決に至ったものなどなく、余計な費用と、自国の兵士の命をただただ消費してしまった苦い経験をどの国も持っている。それがトラウマとなり、このたぐいの内戦加入にはどの国の国民も辟易している気配濃厚である。
シリア内戦、以前までだったら、「シリア国民が可哀そうだ! なんとかしろ!」との声が各国の国民レベルで湧きあがり、その輿論に押されて政府が動かされ、対応策が協議されていた。
けれども今回はそのような動きはなく、シリアに関しては、「蛮人どもは勝手に自分たちだけで争っておいてくれ」くらいにしか思われなくなっている。
とりあえず「世界の警察官」を自称するアメリカ政府と、元の宗主国であるフランス政府が介入の意志を示してはいたが、国民レベルでは介入反対の意見のほうが強く、とうてい介入への賛成は得られそうにない。
内戦→混乱→国民殺害、のルートに入ると、国際社会が介入して当然だった今までと比べ、ずいぶんと変わったものだ。
それを国際社会の成熟ととらえるか、あるいは疲弊ととらえるか、いろいろと考え方はあるのだろうけど、とりあえずこの内戦を契機に、国際社会のルールは変貌を遂げたことは確かである。
それがどういう結果をもたらすのか、それはシリア情勢を長く観察していれば、いちおうの解答は得られるであろう。
【Résumé(まとめ)】
La guerre civile en Syrie a continué à confusion.
Anti-gouvernement et le gouvernement faisent la guerre, et beaucoup de citoyens ont été sacrifices.
Jusqu'ici Il était ordinaire que d'autres pays de l'Union entre ce pay et résoudent la situation quand guerre civile est trés misérable.
Mais ne semble pas qu'une telle chose ce temps.
Il semble qu’on d'autres pays dit “Barbarians, Guerre seulement leur propre” Et ils les laissent
La communauté internationale a changé dupis ce la guerre civile en Syrie.
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