耐暑登山:夏の大崩山
7月は連休も使って、阿蘇望に備えての耐暑トレーニングをやっていたのだが、本番の阿蘇望をDNSしたため、その努力は空回りに終わってしまった。
耐暑トレーニングはそれなりに効果があり、エアコンを28度で設定しても問題なく感じられるまで、暑さへの耐性はついたのであり、それで九州電力の節電に微力ながら協力はできているのであるが、…これだけではなにか勿体ない。
酷暑のなかの努力で獲得した暑さへの抵抗力を何かに使わないと、降り上げた拳の下ろしようがないというか、せっかくのトレーニングが無駄になってしまう。
では、阿蘇望の翌週の週末、天気も良いようなので一人で阿蘇に行って、阿蘇四峠越えをtryしてみようかと、ちらりとは考えたが、阿蘇望のようなものは、あの馬鹿らしいことを多人数でやるからいいのであって、一人でやっては面白さ半減だし、それにたぶん途中で心が折れる。
というわけで、耐暑登山として大崩山に登ることにした。
基本的に南九州の山は夏はオフシーズンになる。九州の山は長野のように標高がないので、高く登ったところで気温はさして下がらない。そして日差しは強く、稜線上で直射日光を浴びて行動すると、下手すれば熱中症にもなりかねず、だいたい登っていて全く楽しくない。それゆえ私は九州の夏山は登ることなく過ごしている。
けれども、少しは暑さに耐性ができた私ならば、夏の大崩山に、それなりの楽しさを得ることも期待でき、一度は登ってみようと思いついたのである。
8月最初の週末。
予報では晴れだったのだが、当日には曇り時々晴れになっている。
そして前日までは宮崎は35度を超える猛暑日が続いていたのに、本日はそこまではいかず30度を超える程度の夏日になっていた。それゆえ、暑さはそこまで過酷ではなかったけれど、…それでもやっぱり暑いわな。
登山口に着けば、車が10台ほど止まっていた。世の中には物好きが多いなあと感心したけど、あとで分かったのだが、このうち半分ほどは渓流釣りと、あるいはボルダリング(岩遊び)をする人たちの車であった。
祝子川を渡渉して、ワク塚尾根へと向かう。
流された橋のかかっていた岩にロープが新たに設置されていた。
…この岩って橋が無ければべつだん登る必要はないし、あんまり意味ないのでは?
登山道沿いの小積谷の沢には、ところどころ淵があるが、そこをよく見てみると、山女が幾匹も泳いでた。
沢が枯れたところから尾根へ取りつくが、それからがまたさらに暑くなる。
物理的にいつもの2倍の汗をかいて、なんとか稜線上へと出た。
袖ダキ展望台に出た時は、空は薄曇りになっていて、また風も吹いていたので、涼しさを感じた。
そして、袖ダキ展望台の岩は今まで日光の直射を受けており、さわってみればよい加減にポカポカに温まっている。風を受けながら寝ころぶと、これはいい気持ちだ。思わずそのまま眠りにおちてしまいそうになるが、油断すると気付いたときに日が暮れる危険もあるので、寝っころがるのはほどほどにして、下ワク塚へと向かう。
下ワク塚へと登れば、先行していた3人組が休憩していた。
この温もった岩がやはり気持ちよいらしく、岩を寝床に昼寝中である。
今の時期、大崩山の岩は、冬のコタツなみに眠りを誘う道具となるみたい。
下ワク塚からはりんどうの丘経由で坊主尾根を使い下山。尾根に入ると、風の通りが悪くなり、また暑さが戻って来る。
この尾根で単独行者2名を追い抜いたが、二人とも汗びっしょりで、疲労困憊という感じで下っていた。まあ、今の時期、今の時間に登ればそうなるであろうな。
私は耐暑トレが効いていたらしく、彼らよりは余裕をもって下れたが、それでもやはり暑さは身体にこたえ、渡渉部に近づき川の水音が聞こえてきたときには、「ああ、ともかく早く川で顔を洗いたい」といつもは思わぬことも思った。やはり夏の大崩山はハードなのである。
そういうわけで、ようやく着いた山荘前の祝子川の水は、冷たく、清らかで、これで顔を洗えば、たいへんに爽快であった。
夏の大崩山。暑さと、岩の温かさが印象的であったが、普段見ない夏の花を見ることができたのも収穫であった。
上がイワタバコで、下がシコクママコナ。
大崩山名物のアケボノツツジやササユリのような華やかさはないものの、これはこれで可憐な花であり、夏の風物詩として、大崩山の魅力の一つになるものであろう。
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Résumé(まとめ)
Mont. Okue dans la partie nord de la préfecture de Miyazaki est géant palais que tient dans la granit. Par la beauté de la roche et la richesse de l'environnement naturel , on considére le comme la plus belle montagne de Kyushu.
L'été de cette année, j'ai grimpé à Mont. Okue.
Bien que la chaleur était dur, quand j’ai arrivé à la ridge ligne et vu le panorama, je trouvais que ma épreuve a été recompesé.
C’est Simowakuduka que est un petit pic sur la ridge ligne de Mont. Okue.
Les grimpeurs ont un repos.
Roche est chauffé par le soleil, ainsi les sont douce comme des literies que s’ exposent au soleil.
Dormir sur les rochers dans le frais vent que se léve à la ridge ligne est très agréable.
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