猛暑のなかのサイクリング(2)
耐暑サイクリングその2弾は、椿山とする。
理由については、昨日の自転車乗りのビアパーティーで、椿山サイクリングの話が盛り上がっていたことによる。
椿山は宮崎市の郊外にある山で、宮崎市内から手軽に行くことができるため、宮崎在住の坂好きサイクリストにとっての名所となっている。
ただそれほどの標高がないため、宮崎市在住以外の者にとっては、わざわざ行くほどのものでもないようなのだが、せっかく宮崎市に泊まっているので、その名所を訪れることにした。
午前11時を過ぎ、暑くなるのを待って出発。
まずは269号線を使い、清武方面へと向かう。
街路樹にフェニックスの立ち並ぶ、宮崎特有の道路の風景。
夏にはぴったりと決まっているが、…やはり暑い。
椿山のスタート地点は、いろいろと諸説あるようだが、いちおうここみたい。
ここの自動販売機で冷たい飲料水500ml2本を購入し、バッグへと入れて、さてヒルクライム開始。
椿山は傾斜がゆるいと聞いていたが、スタートしてしばらくは、けっこうな傾斜を感じた。
ある程度登ってしまったのちは、傾斜は聞いていたとおり緩くなり、本来ならスピードを出せるところ。しかし、この暑さではスピード出す気など全くなれない。
道路脇には、新開店した茶屋と、そのマスコットらしい馬の置物があった。
椿山の道は林のなかの道であるが、一部展望の利いたところがあり、双石山(ぼろいしやま)山系が見渡せ、とても眺めがよい。
椿山ヒルクライムは、ここの峠でいったん終了であるが、森林公園へは短い距離ながら激坂が残っている。
途中で私を追い抜いていったサイクリスト2名がそこへ向かっているので、私もギアを一番軽くしてついていった。
暑いなか、なんとか着いた椿山最高地点。標高は378m。
日陰の気温でも35度を超える猛暑日、ギラギラ照りつける太陽のもとヒルクライムをする者など滅多にいない、と思われようが、けっこうな数のサイクリストが登っているのには驚いた。
まあ、そういう過酷な条件のもとでもヒルクライムをする人を、自転車業界用語では「変態」と呼び、こういう状況で自転車を漕ぐ力を「変態力」と言うそうだが、宮崎は気合いの入った変態さんが多いとみた。
先について休憩している変態さんたちと、「暑いですね~」などと当たり前の挨拶を交わす。彼らはまた登り返すようであったが、私にはもう変態力の余力はなく、さっさと戻って空調の利いた部屋で休むことにした。
宮崎市の夕食は、光洋で鮨。
夏の風物詩シンコが美しい。
シンコはとても小さく10枚づけであるため、繊細に握られており、手渡しである。
シンコ特有の香りと、そして食感が、いかにも夏を告げる。
椿山ヒルクライムで夏を知り、そして光洋でも夏を知るのであった。
翌日は国道10号線を道なりに走り、帰宅。
入道雲など浮かんでいる典型的な夏の空のもと、痛いような(じっさい痛かった)日差しを浴びながらの70kmの自転車走であった。
3日間、たいした距離は走っていないが、それでも天空で輝き続ける太陽にさんざん体力と精神力を削られたサイクリングであった。
こういうことは夏に一回やればそれで満足だな、とは思ったものの、…これより過酷である本番の阿蘇望がまだ待っている。
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