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May 21, 2013

昔セイタカアワダチソウ、今オオキンケイギク

【セイタカアワダチソウ】
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 私が子供のころは、空き地や線路沿いにはセイタカアワダチソウ(背高泡立草)がたいてい生えていて、これは名前の通り背の高い草であり、大人の背丈以上の高さがあるので、その群生地はちょっとした林みたいになっていた。セイタカアワダチソウの茎は、適度な硬さを持ち、加工もしやすいことからこれで林のなかに「秘密基地」を造った経験を持つ人は、私の世代には多いのではないだろうか。

 セイタカアワダチソウはアメリカ原産の外来種であり、繁殖力が滅法強く、これが日本に持ち込まれてから、今まで空き地に生えていた在来種のススキやオオバコやスギナといった雑草を駆逐してしまい、空き地はセイタカアワダチソウ一種類に占領されてしまった。
 セイタカアワダチソウが何故かくも一方的に他の雑草を駆逐するほどの力を持っていたかというと、セイタカアワダチソウは根から他の植物の成長を抑制する毒物を分泌する能力があり、さすがアメリカ原産、攻撃力の強い植物だったのである。
 このように攻撃力および繁殖力の強い植物であったため、そのうち日本の空き地は全てセイタカアワダチソウに占領されるのではないかと真剣に危惧され、在来種保護を目的に駆除の対象になった時期があった。

 しかし、セイタカアワダチソウはだんだんとその生息数を減らしていき、今ではあまり姿を見ること少なき植物となっている。

 これは人間のセイタカアワダチソウ駆除作戦が奏功した、というわけではなく、セイタカアワダチソウ自身に問題があったためである。
 セイタカアワダチソウは育った環境を自種で占拠するため、せっせと毒物を出し、他の植物を枯らすのであるが、調子に乗って毒物を出しているうち、その毒は蓄積することになる。加減というものを知らぬセイタカアワダチソウは、自分たち自身が育つことが出来ないほどまで毒物の濃度を上げ、結果自分たちもそこに住めなくなり、どんどん数を減らしてしまった。
 それを知ったとき、私は世の中にここまで馬鹿な植物がいるのかと呆れたものであるが、まあともかく、在来種の雑草にとっては迷惑千万な馬鹿草であったのだ。

 以上、セイタカアワダチソウ、栄枯盛衰の話。


 ところで、今の季節、道端や空き地で、ひときわ目立つ鮮やかな黄色の花をつけた草の群落をよく見かける。宮崎の5月の風物詩と呼んでもいいくらい、いたるところに生えている草であり、近づいて花をよく見ると、どうやら野生の菊のようである。

【オオキンケイギク】
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 この草、名前も知らぬまま、花が咲いているのを見ると、ああ五月だなあ、くらいに私は思っていたのであるが、たまたまその名前を知ることになった。
 それは役所などに置いてある環境省が配布している資料に、この鮮やかな花が載っていたためで、それには「この植物を植えたり、拡げたりすることは、禁止されています」と、赤文字で大きく書かれてあった。

 その資料で仕入れた知識によれば、この草、名前を「オオキンケイギク」と言い、アメリカ原産の外来種だそうだ。花の美しさと強健さなどによって、道路の法面などに利用するために、日本に持ち込まれたのであるが、あまりに強靭な生命力を持ち、在来種を駆逐する勢いで繁殖しているため、環境省はこれ以上の勢力拡大を防ぐために、危険種に指定したとのこと。
 よって、このオオキンケイギクは移動が禁止されており、きれいだからといって、他のところに移植したり、あるいは庭に植えたりすると、法律で罰せられるそうである。

 へ~、知らなかった。
 そんなおそろしげな植物であったのか。

 今も、オオキンケイギクは花の季節の真っ盛りであり、ここかしこに、色鮮やかな黄色の花を風に揺らしているのであるが、このことを知って、なんだか見かたが変わってきてしまった。

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