鮨:すし匠斎藤@赤坂
すし匠系列の店はどこも人気が高いが、そのなかでもとりわけ近頃名を上げている「すし匠斎藤」を訪れてみた。
ここも「海味」と同じく、ツマミが豊富にそろい、酒飲みにとってとても嬉しい店である。
ツマミは、海葡萄、浅蜊のスープ、メヒカリ焼、イカ煮(印籠風であるが、なかは卵がつまっている)、鮑の茶碗蒸し、鮑の肝刺し(これをゴマ油で。ユッケ風)、アラ、タイの造り、初鰹を少し炙ったもの、バチコ、アカムツ、穴子白焼き、などなど。
どれも良い素材に、きちんとした調理が加えられ、一品一品がとても美味しい。
このツマミの合間に鮨がはさまれ、コハダ、茹でたて車海老、中トロ、中トロヅケ炙り、鯵、雲丹、アオヤギ、金目の昆布〆、穴子、干瓢、等々。
どの鮨も、江戸前、あるいは創作風に手が加えられている。サクラマスの鮨は、名前に合わせて桜の花びらで香りをつけられ、春の香りがいっぱいに漂う面白いもの。車海老は茹でたてで甘さがたっぷりである。
鮨のシャリに関しては、この店ではネタに合わせて、白酢、薄めの赤酢、濃い赤酢の3種類を使い分け、バランスをとっていた。
全体的に、神経の行き届いた繊細なものばかりであった。
店の雰囲気も、柔らかめで、かなり上品。
なんというか、「海味」を体育系寿司店とすると、こちらは文化系寿司店であった。落ち着いた雰囲気で鮨、料理を楽しめ、接待とか、あるいは家族で使うのにも、適していると思う。じっさい、客層はそういう人が多かった。
ツマミ、鮨、酒とも満足の夜であった。
そして、少々驚いたのは、客の回転がいいこと。何時間ごとにいっせいに回転させるのでなく、各々の席があいたら、すぐ埋って来ていつでも満席の状態。当日の予約もどんどん入ってきているようだ。
近頃は景気が良くなっていると報道ではみるが、地方では実感はない。しかし、東京は確実に景気が上向いて来ているのだな、と実感した。
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