屋久島いわさきホテル
屋久島は九州の南の洋上に高さ2000m近い巨大な山が一つ突き出たような形の島なので、亜熱帯から亜寒帯までの気候を持ち、豊富な自然を有する、まさにsuper nature islandである。
その魅力を存分に知るには、やはり宮之浦岳登山が一番であるが、けっこうハードな山系であり、ある程度山歩きに慣れた人でないと、それを経験するのは難しい。
それでもヤクスギランドや、白谷雲水峡などは、トレッキング程度の運動で十分に楽しめ、そしてそこで十分に屋久島の魅力を知ることは可能だ。
しかし、そのような運動もしたくはないなあ、という無精な人にとっては、屋久島で一番有名なホテルである、「屋久島いわさきホテル」が、屋久島を知るために、最適のお勧めとなる。
ホテルのロビーラウンジ。
6階まで吹き抜けの巨大な空間でのガラス窓の外には、屋久島の森と、山岳が広がっている。雄大な風景だ。
例えば、何も知らせずにここに連れられて来た人がいるとして、その人が外を見たら、「わ、なんだいったいここは。ここは絶対日本じゃないだろ?」と思うに違いない、日本離れしたワンダーランドである。
部屋からの眺めも、山側は同様に、圧倒的な緑の世界が広がっている。
日本のジャングルとでも言いたくなる、一面の濃い緑だ。
バルコニーに出てみると、太平洋も見ることができる。
山岳方面には今日登ったモッチョム岳が見えるはずだが、ガスの中。
…本日は天候が悪いのでなんだが、晴れの日は、山、海、森の織りなす景色はさぞかし美しいであろう。
夕食のメニューはこんな感じ。
屋久島の素材を使ったものについては、アミューズに力を入れているようである。
コースは全体として、リゾートホテルによくある「宿泊料に食事代込みプラン」で出て来る標準的レベルのものである。
メインは和牛のステーキ。
屋久島来て、しばらく赤ワイン飲んでいなかったので、久々の赤ワインはやっぱり美味しい。
いわさきホテルは屋久島の自然を模した広大な庭園を持っており、ここを散策すれば、疑似屋久島ツアーを経験できる。
屋久島独自の様々な植物が植えられていて、ヘゴ園は、いかにも亜熱帯的光景。
屋久島の花は、屋久島石楠花が名物だそうで、旬の時期は色とりどりに咲き乱れ、じつに見事なものだそうだ。
庭園の奥には滝もある。
これは人工のものでなく、天然製。
展望台から見ると、かなりの落差のある迫力ある滝である。
滝壺近くまで下りて滝をみれば、二股の滝なのであった。
この滝壺、「遊泳禁止」の看板があったが、屋久島の人って、こんなところでも泳ぐ人がいるくらい水泳達者ぞろいなんだろうか?
庭園内を散策するうち、樹々のあいまから、ようやくガスの切れ目にモッチョム岳の姿を見ることができた。
いろいろと見所の多かったホテルをチェックアウトして、宮浦港に行き、フェリー屋久島2へと乗る。
5日間の屋久島旅行、得るもの多く、愉しき旅であった。
…ただ、もう少し天気が良かったらなあ。
屋久島旅行って、常に天気が問題となることを、改めて知った。
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