屋久島、白谷雲水峡
3月下旬は5日間使って屋久島を訪れた。日程は、
20日(水)雨のち曇り 白谷雲水峡散策
21日(木)晴れ 宮之浦岳縦走
22日(金)曇りのち雨 屋久島一周サイクリング
23日(土)曇りのち雨 モッチョム岳登山
24日(日)雨 尾之間散策
というぐあいであった。
覚悟はしていたけど屋久島は雨の多いところであり、雨が降らず、一日中天気が良かったのは一日だけであった。ちょうどその日が長時間を要した宮之浦岳縦走であったのは、今から思えばたいへんラッキーであり、そして山行で観ることのできた風景は、地上の楽園とでも称すべき素晴らしいものであった。山も含め、森、川、岩、それに海と屋久島の自然は見事なものであり、「何故自分は今まで一度も訪れなかったのだろう?」と自問してしまうほどのもの。…まあ、何故訪れなかったかにはきちんと理由があり、交通の便が不便であり、またしょっちゅう雨が降っているから行く気が起きなかったわけだが、そのようなデメリットなど考えなくてよかったほど、屋久島は訪れるべき魅力に富んでいた。
というわけで、しばらくは屋久島レポート。
屋久島に着いたその日は、カーフェリーが午後12時半に宮之浦港着だったので、あまり時間がとれない。それで手軽に訪れることのできる人気スポット白谷雲水峡を訪れた。
屋久島は巨大な山が一個そのまま島になっている形態であり、海からすぐに山に入る道が始まる。白谷雲水峡へは宮之浦から県道を使って、えんえんと山に入っていくのだが、まずこの県道のあまりの立派さに驚いた。
観光客くらいしか使わないような道路なのに、片側一車線の舗装路がずっと山奥まで続いている。一部、拡幅工事中のところもあったが、さすが世界遺産と感心してしまうほどの立派さであった。
道は駐車場で尽き、その手前に白谷雲水峡の入り口がある。
300円の入山協力金を払って、入山。
まずは一番近くには弥生杉という名所があるので、よく整備された山道を登って行く。
屋久杉にはいろいろと名前がつけられており、これは弥生時代から生えているとのことらしき「弥生杉」なる名。
屋久杉というのは、とにかくでかい。
そしてその一番の特徴を写真にとらえるのって、まあ不可能です。
それでも、一応記念的に写真を撮っておく。
弥生杉のコースはとくに道がよく整備されており、歩きやすい。
屋久島は雨が多く、湿度の高い地なので、いずこも苔がむしている。
雨が降ったのち、光がさしたとき、独特の神秘感が生じている。
弥生杉を見たのちいったん川そばまで下り、それから原生林歩道を歩いて行くと、またいろいろな面白い形の屋久杉がいくつもある。
三本足杉は名前のとおり、三つ叉に幹が分かれていて、鼎のような形である。
苔むす森のなか、杉をくぐっていくようなところもある。
白谷雲水峡は、原生林コースからさらに太鼓岩のほうまで足を伸ばすのはメインコースとなるのだが、あんまり時間もなかったことからそれは止めておいて、原生林コースをぐるりと一周して、川沿いの道を元に戻った。
川沿いの道を歩けば、水流にえぐられた花崗岩は、いろいろと面白い造形となっている。これは名所の一つの「飛流おとし」。
白谷雲水峡散策後は宮之浦に戻り、ホテルにチェックインしてから夕食へと町に出た。
地元の料理が食べられるらしい、「食事処潮騒」にて夕食。
トビウオ、ムツアラ、カメノテ、屋久イモ、鹿、といったところが屋久島名物らしい。全国ブランドである「屋久島の首折れサバ」は今日は入荷なしとのこと。
最初はトビウオ刺身を注文。
…トビウオって、けっこうでかい魚だったんだな。
味は、鯵を大味にしたような感じ。
もう一品トビウオは焼くか揚げにしようかと思ったけど、せっかくなら鹿児島らしくと薩摩揚げで。
どちらもビールによく合う肴で、ビールを4杯しっかり飲んで、ホテルへと戻った。
明日は今回の屋久島訪問のメインである宮之浦岳縦走であり、午前4時40分にバスに乗って登山口まで行かねばならないので、さっさと就寝した。
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