味処ふるさと@屋久島安房
宮之浦岳登山を終え、屋久島の安房(あんぼう)というところで宿泊。
安房は屋久島の観光拠点のようなところであり、縄文杉や宮之浦岳、あるいはヤクスギランドなどを訪れるときはここが一番便利がよい。普段閑散としているこの町も、屋久島のオンシーズンのときは、観光客であふれかえる地になるそうだ。
安房の繁華街(?)みたいなところ。
安房は屋久島では2番目に大きな町であり、繁華街(?)は微妙にゴーストタウン的雰囲気があるが、ここはこれなりに栄えているところだそうだ。
繁華街にはいくつかの食事処、居酒屋があるが、安房ではイチオチらしい「味処ふるさと」を訪れた。
この店は基本的には2000円から3000円までのコース料理しかなく、郷土料理主体のメニューとなっている。
とりあえず3000円のコースを注文。「量が多いですけど、食べられますか?」と聞かれたが、「今日は宮之浦岳縦走してカロリーを大量に消費しているのでたぶん大丈夫です」と答えた。
突出しは、ワラビおひたし、ツワブキにしめ、新ジャガ煮。
ワラビとツワブキは今の時期、近くの山にいくらでも生えているそうで、お代り自由だそうだ。
生ビールのツマミにもたいへん良く、登山後の乾いた身体にビールがどんどんと入っていく。
造りは、トビウオにカンパチ。
屋久島の刺身はやはりまずはトビウオ。
ちなみに安房の港は、日本で最もトビウオが水揚げされるところだそうである。
屋久島ではカンパチもよく獲れるそうで、これも名物となっている。
南九州風に、ややきつめに甘辛く煮つけられている。
屋久イモという屋久島で栽培されるヤマイモを、やわらかく焼いたもの。
ヤマイモの香りと味がけっこう濃厚である。
ちなみに屋久イモは亜熱帯で育つ山芋であり、屋久島の特産品だそうだ。粘りの強さが特徴であり、形は以下に示すように、あんまり山芋らしくはない。
その他、アスパラ焼や、豚ホルモン煮込みなどが出て、腹が相当に満たされたのち、さらに、そのあと鶏手羽の塩コショウ焼き。
これもけっこう地鶏風の、鶏の味のしっかりしたものであった。
漬物、御飯、味噌汁で〆たのち、デザートは屋久島名物「たんかん」。
とても糖度の高い柑橘系果物で、南国的な甘さがある。
屋久島の郷土料理は昨日の「潮騒@宮之浦」でも食べたけど、あちらは一品料理形式なので一つ一つの量が多く、一人で食うのはたいへんだった。こちらはコース仕立てになっているので、屋久島の代表的な郷土料理の品々をほどよい量で食べることができ、「屋久島の料理」を経験するのに適していた。
「屋久島の料理」といっても、ようするに屋久島の人たちが家庭でもよく食うたぐいのものなのであるが、「味処ふるさと」は気のいいおばちゃんが、自宅で家庭料理をふるまうような気安さで料理を出してくれ、じつに雰囲気がよろしい。
この店、屋久島安房を訪れたときには、お勧めである。
…もっとも、もとから有名な店なのであり、オンシーズンにはすぐ超満員になってしまうそうだ。
「味処ふるさと」は、安房川にかかっている「まんてん橋」のすぐ傍にあるが、これも渡ってすぐ傍にある、今夜の宿「屋久島山荘ホテル」へと、いい酔いかげんで歩いて帰って行った。
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