初詣@下鴨神社、貴船神社、鞍馬寺
平成25年の朝は、古都京都市の柊家にて迎える。
元旦の朝食は、当然に御節料理である。
元旦、とりあえずは目出度いということで、尾頭付の鯛。それに松とはじかみを添えて。
鯛というのは美味しい食材であるが、その華やかさから、正月が一番の出番でありますね。
新年を迎え、本年の幸いを願う、御節の数々。
数の子、田造り、黒豆、赤飯、バチコ、姫慈姑、伊達巻、梅真丈、手毬麩、紅白なます、小鯛笹漬、棒鱈、牛蒡、梅人参、刻み柚子…等々。
どれだけ手間かけてるんだろう、と感嘆する、全力投球の御節料理である。
これらは全て美味しいが、御節料理というのは、酒の肴としても極上のものであり、平成25年を迎えた元旦から、酒が進みますなあ。
…今年も飲みまくりますか。
雑煮は、本日は京都の郷土料理である白味噌仕立て。
上品な甘さが特徴である。
御節をたらふく食い、さんざん飲み、あとは寝正月…でもいいと思うのだけど、せっかく京都に居るのだから、初詣には行くべきであろう。
そして本日は好天である。
鴨川に沿って、まずは下鴨神社を目指す。
下鴨神社。
先ほどの写真にも小さく写っているけど、本年の元日は某外資系保険会社の飛行船がずっと京都市内を漂っていて、ここでは大きく写っている。
この飛行船、以前行った青森のねぶた祭りのときにも居たので、たぶん顧客サービスで、日本の行楽地をその盛りの時期に上空を飛んでいるのでしょうね。
楼門から入れば、下鴨神社大変な人数である。
本殿に入れば、下鴨神社名物の、干支ごとの社があり、そこで自分の干支の社を参拝できるのだが、この人数ではそこに行くまでいくら時間がかかるか分からず、仕方なしに遠くで手を合わせるのみで、下鴨神社は終了とした。
京都の神社は、年々人が増してきて、元日の参拝はけっこう大変なことになっている。
で、有名どころで、人が少なそうな神社といえば、貴船神社がまず思いついたで、叡山電鉄を使って、貴船口まで行った。
貴船口駅からはバスも出ているが、歩いて20分ほどで貴船神社に着くので、てくてくと歩いていった。この貴船川沿いの道は、途中に和泉式部の和歌の歌枕的場所や、川床名物の料亭・旅館があったりして、風情ある道であった。
貴船神社は、一般的には「丑の刻参り」で有名である。
恨みを持った女性が、頭に蝋燭を点した鉄輪を載せ、京都市内からこの山奥の神社まで、藁人形と五寸釘を持ってやって来て、呪いの言葉とともに藁人形に釘を打った、という鬼気迫る伝説が今に伝わっている。
というわけで、貴船神社の神木とかには、五寸釘の刺さった藁人形がいくらでもあるという情景が見られると思っていたが、…けっこう注意深く調べたのだが、そんなものはなにもなかった。
どころか、普通のほのぼのした絵馬ばかりが目立ち、なにか納得いかなかった神社であった。
…いや、神社そのものの雰囲気は、静謐さと神秘性に満ちて、大変素晴らしいものではあったのだが。
貴船神社に参拝したのちは、また2kmの道を歩いて貴船口に戻って電車に乗ろうかと思っていたが、道の横に鞍馬寺へ行く道を見つけた。
ならば鞍馬寺まで行って、鞍馬駅に乗ったほうが、時間と距離の節約になる。
って、なるはずもないが、それでもそちらのほうが川沿いの道を下っていくより面白いに決まっているので、そのルートを行くことにした。
貴船神社と違い、鞍馬寺は参拝料が必要であるが、正月ばかりは無料とのことであった。
鞍馬寺までは、200mほどの高さを登る山道である。
年末を襲った寒波で、雪道になっているのを期待したが、いくら登っても雪はまったく積もっていなかった。ちょっと不満。
山門からの山道を登りつめると、魔王殿がいったんの頂上。
ここからの山道は、巨木奇木に満ち、いかにもパワースポットいう感じの魅力がある。
「魔王殿」の魔の力が、山域にいっぱいに及んでいる、そういう雰囲気を感じ取れる。
かつて多くの修験僧が歩んだ道、その山道を歩くと、平安時代、ここに居住していた義経を祀った堂があった。
義経は、この地で天狗より兵法を授かったという伝説があるが、それもよく分かるような荘厳な気配を感じ取れる。
山を抜けると、ようやく参拝客のにぎやかな鞍馬寺へとたどり着いた。
美しき階段を下りていき、鞍馬駅へとたどり着き、貴船~鞍馬散策は終了。
このコースは、自然の豊かさに加え、歴史の重みもあり、散策路としてたいへん素晴らしい道である。
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