俵屋の御節を食って、…さてどこに行こうか。
1月3日、朝食は当然に御節。
イクラの小鉢、穴子巻き、慈姑、鮭、紅白の蒲鉾、玉子焼き、鰤、鴨肉、柚子練り、昆布巻き、里芋、人参、等々。赤、黄、緑、オレンジ、ピンク、白、黒、色どり豊かで、じつに華やかな御節である。
雑煮は白味噌仕立て。
京都の雑煮はまずはこれである。
雑煮は縁起物なので、お代りを頼む。
お代りは白味噌、あるいは澄ましの両方のうち選べるので、もちろん澄まし仕立てを所望。
俵屋らしい、鋭くも豊かな澄まし汁である。
ところで俵屋は、普通のシーズンは、昼食用の弁当を希望すれば、それが帰るときには用意されている。俵屋の弁当はたいへん美味なので、これで一杯やりながら、新幹線のなかで飲んでいると、とても豊かな気分になれる。
しかし、正月のときだけは弁当はなしであり、そこがちょっと物足りない。
これは、弁当を造っている点邑が正月は休みだからなのだろうと思っていたけど、じつは俵屋の御節は俵屋と点邑スタッフ総動員でつくっているので、それで弁当をつくるまでの余裕がないからだそうだ。
俵屋の御節が、とても手の込んだものなのに、種類がやたらに豊富なのは、そういう、目に見えないところの人海戦術的努力があるからなんだな。
さて、正月のたびに、「御節は最強の酒の肴」と書いている私であるが、本日ばかりはこれから車を運転する必要があるので、はなはだ残念ながらノンアルコールビールにて、御節と雑煮を食い、…でもそれはそれで、やはり大変美味かったのであった。
御節と雑煮に満足し、チェックアウトしたのちは、今日はどこに行くという予定もなかったのであるが、伊勢神宮にお参りに行ってみようかなと思い、南に向けて一般道を走っていると大渋滞に巻き込まれ、結局どこにも寄れぬまま日が暮れかけてきたので、奈良で宿泊することにした。
三日間続けて京懐石を食ったので、今日はシンプルなものを食べようと、昨日四条の高島屋で「鯖街道花折の鯖寿司」をゲットしておいた。
コンビニで買ってきたビールとともに、鯖寿司を食えば、これもまたしみじみと美味しいのであった。
…ところで去年の正月のブログを読み返すと、やっぱり同様に、京懐石続けて食ったあとは、鯖寿司を夕食にしている。
行動がワンパターンな男であることよ。
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