至福のディナー@トゥラジョア(Tout la Joie)名古屋市
名古屋の名店「トゥラジョア(Tout la Joie)」で、ディナーを楽しんできた。
昨年lここを訪れたときは、ランチであり、夜に京都の「桜田」を予約するという、無茶なプランを立てていたため、ワインは控えめにしていたのであるが、今回はディナーなので、心置きなくワインと料理を楽しめる。
この店は、いちおうフレンチということになっているようだが、料理全体としては、フレンチもイタリアンも和も中華も、ぜんぶいいところを取り入れて、シェフ独自の料理に昇華している、世界でここしかない創作系料理店という位置づけになろう。
百合根と浅利のスープは、北海道産の特殊な百合根を用いて、きわめて滑らかな食感を保ち、それに浅利ベースの濃厚なスープをからませて、複雑な香りと味を持つ料理となっている。
トリュフ風味の栗きんとんもまだ独創性豊かなもので、もとはトリュフ添えの薩摩芋の料理からインスパイアされたものなのだが、これをさらに進化させ、栗の上品にして豊かな甘さに、トリュフの豊かな香りをぶつけたもの。
椀の蓋を開けたとき広がる削りトリュフの香りがまず素晴らしいが、栗きんとんにもトリュフが包まれており、さらにまた違ったトリュフの香りが立ち上る。
鮑とタラバガニという華やかな高級食材を使ったものに、さらに面白い食感を持つパン粉炒めがアクセントをつけ、しかも全体としてまとまりのある見事な料理。
中華料理の定番フカヒレと、京都風の白味噌スープ。中華のフカヒレスープとは違うスープが、フカヒレの新たな魅力を教えてくれる。
須本シェフの料理は、こだわりある素晴らしい食材を、自由自在に調理して、魅力あふれる独創的な料理が次々に出てくる。
今宵も、喜びに満ちた夜を過ごせた。
トゥラジョアは、その店名のとおりに、「Tout la Joie (all the joy)」を与えてくる店である。
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